年を取っての物忘れとか間違いなどの失敗談は本人が面白がつて(本心は不安感?)いるほど他人には面白くない。
こういう話をかけるうちは、まだ自分を客観視できるだけの余裕があるってこと、もう少ししたらもつと深刻になつて、とてもブログに書ける気分になれまい。
その先は、、想像したくもない。

と、マクラをふって、きのうの話。
出かけるのに気がせいているとはいえ、スマホのお尻に充電のプラグが差し込めない。
なんだか今日のスマホは大きくなったぞ、よく見たらオーディオのリモコンだった。
ちなみに目の調子は大分良くなって、今横浜の眼科医カフェでこれを書いているが、スマホをちやんと見分けられるからこそなのだ。

きのうの二つ目(咄家みたいだね)は、出かけるに際し、買ってくるもの、日中やるべきことなどを五六件、メモしておいた。
若いときは一ヶ月やそこらのスケジュールが頭に入っていたし、to do listなんて、チヤンチヤラおかしかつたのにね。
ところが、そのメモのハガミがみつからない。
記憶を頼りに用を済ませてみたら、やはり、ひとつ忘れてた。
あーあ、とバッグの目薬を入れるポケットを整理していたら、ここなら忘れないだろうと思ったであろう、数時間前の若い僕の配慮の痕が残っていた。

こまごまとしたところで、後先を見てムダのないように仕事ができなくなつている。
家中のゴミを集めてゴミ袋に入れてこぼれないようにきつくしばつてやれやれと思うとまだゴミの出る仕事が残っていることに気づく。
料理はシステム思考、手順が一番大事だなんて嘯いていたのは誰だ。

ついでにこれも持つていこう、あれもやつておこうと、ついでに、がつまるところそもそもの要件を忘れて広くもない家の中をうろうろ往ったり来たり、動物園の熊だ。
せめて逝くときの手順くらいは間違えないようにしたいと、念ずれどもそれが一番難しそうだ。
モウロクはしようがねえべ。
皆さん、こらえてくなんしよ。