2017年 10月 31日
ブログが強盗貴族から身を守る 小林由美「超一極集中社会アメリカの暴走」 |
まいあさ僕がリンゴを食べるときに尻尾フリフリやって来て、膝にしがみついておねだりする。
少しだけだよ。

プーチン大統領って面白いな。
北朝鮮と話をしようとするし、カタロニアの独立を否定する欧米を「コソボの独立を承認したくせに、二重基準だ」と批判。
腹にイチモツもニモツもあるのだろうが愉快じゃないか。
オーウエルの「カタロニア讃歌」を読み直してみようかな。
バルセロナでお世話になったYさん、どうなさっているのだろう。

著者は、長銀で日本初の女性エコノミスト、ウオール街やシリコンバレーで証券アナリスト、経営コンサルタントをやってきた人。
0.1パーセント対99・9パーセントが0.01パーセント対残り全部に近づくような超一極集中社会になりつつあるアメリカの病理をシリコンバレーからみた最新レポート。
目次からちょっと抜いてみよう。

世界が時ならぬ洪水や嵐で破壊されているように、アメリカで進行中の超一極集中社会を作る技術革新・情報革命もやがてアメリカのみならず世界を破壊するのではないか。
本書を読む限りではその流れを変えることはかなり難しそうだ。
筆者は個人レベルでこの流れを生き抜くために必要なことをこういう。
僕にはますます絶望的、いい時代に死んでいけると思うのみ。

(駒沢公園のいつもの木、ことしの紅葉が心配だ)
ただもうひとつの助言
こうして「本を読んだり」「楽しかったことを」毎日ブログに記録することが強盗貴族から身を守る助けになるというんだから!
いや、ブログはいけないか、グーグル貴族の勢力下か。
たしかに、壁一枚を共有する二間の二軒長屋(風呂・水道・ガスなし)で暮らしていた子供の頃が一番幸せだったと想うような男には、強盗貴族もあまりちょっかいをかけないだろう。
それにつけても、こんなアメリカに追随する日本(とくに政治家)って、不幸願望症候群だな。

新潮社
少しだけだよ。

北朝鮮と話をしようとするし、カタロニアの独立を否定する欧米を「コソボの独立を承認したくせに、二重基準だ」と批判。
腹にイチモツもニモツもあるのだろうが愉快じゃないか。
オーウエルの「カタロニア讃歌」を読み直してみようかな。
バルセロナでお世話になったYさん、どうなさっているのだろう。

0.1パーセント対99・9パーセントが0.01パーセント対残り全部に近づくような超一極集中社会になりつつあるアメリカの病理をシリコンバレーからみた最新レポート。
目次からちょっと抜いてみよう。
「0・1%」対「99・9%」の現実毎日まいにちテレビで報道されるテロ、民族紛争、飢餓、洪水や火災を見るときの無力感・絶望感と同じようないや~な感じが横溢。
上位・1%の所得だけが増え続け下位90%の純資産は減り続ける
高騰する「勝ち組」へのパスポート
幼稚園の授業料は年間300万円 借金まみれの学生たち
実は復活しているアメリカの製造業
自動車メーカーはシリコンバレーを目指す
強欲資本主義は死なず
商品に客を売る 政治に回避する冨 労働者は年金のために解雇される 「浪費ファンド」が獲物を探して徘徊する
シリコンバレーの錬金術師たち
個人情報はどのくらい儲かるのか フェイスブックが蓄積した1200頁の個人情報 情報提供者には権利も利益も与えられない
情報革命が人間を駆逐する
世界市場を席捲する「白タク」「民泊」斡旋業 「ブロック・チェーン」は銀行や役所の独占を突き崩すか
「超一極集中」が社会を破壊する
勝者がすべてを取る 上場企業は20年間で半減した ウエルチとバフェットの教えが示す未来とは 金権政治が富の集中を加速させる 「トランプ大統領」というパラドックス
絶望の先へ生き延びるために
アメリカの自律は期待できない

本書を読む限りではその流れを変えることはかなり難しそうだ。
筆者は個人レベルでこの流れを生き抜くために必要なことをこういう。
数学、とくにアルゴリズムをスキルとして持つこと。そしてコンピューターや通信の仕組みを理解して、さらに何らかのプログラミング言語を習得し、自分でコンピューター・プログラムを書けるようになること。英語が共通語になるのときに幼児の頃から英語カルチャーを身につけなければバイカルチャーになれないという、現実には難しいハードルを越えるためにも数式やコンピューター・プログラムで自分の考えを表現できることが重要だというのだ。
僕にはますます絶望的、いい時代に死んでいけると思うのみ。

ただもうひとつの助言
多くの職業がコンピューターやロボットに代替され、富の一極集中がさらに進んでいけば、社会不安や動乱、世論を二分するような騒ぎや大混乱がいつ起きても不思議ではありません。アメリカではトランプ大統領の出現で大混乱が起きています。そんな中でも客観的に事態を把握して冷静な判断を下せる習慣をつけておくことが大切です。と言って、それはSNSやWEBサイトの情報に頼るのではなくて、本に印刷された情報によること(自分の頭で考えること)が大切で、そのために日記とか随時記録をつけることも大事だ。
特に大切にしたいのが、幸せを感じた出来事の記録です。幸せを感じる出来事とその記録こそ、生きる目的や頑張る元気、悲しい時の励ましや、人生の充実感につながるからです。多くの人が、悲しさや幸せを他の人と共有し、分かち合う喜びを大切にすれば、それが強盗貴族から社会を守る最大の武器になるように思います。とあるのに、少し救われる。
こうして「本を読んだり」「楽しかったことを」毎日ブログに記録することが強盗貴族から身を守る助けになるというんだから!
いや、ブログはいけないか、グーグル貴族の勢力下か。

それにつけても、こんなアメリカに追随する日本(とくに政治家)って、不幸願望症候群だな。

新潮社
▲
by saheizi-inokori
| 2017-10-31 10:14
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Trackback
|
Comments(16)