ホン、映画・寄席・芝居、食べ物、旅、悲憤慷慨、よしなしごと・・
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2018年 10月 16日

物語の面白さ、背景の愉しみ 映画「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」

きのうは週末銚子に行くための切符を買いに恵比寿駅まで行ったついでにガーデンシネマで映画を見た。



400年前のオランダアムステルダムの活気に満ちた喧騒と猥雑。
光と影が交錯するなかで人々の欲望が蠢きぶつかり合う。
久しぶりにドラマテイックな油絵のような映画をみた。
男女の出会いと運命に翻弄されるところなど落語で聴く圓朝の世界にも通じるかな。
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今日は長男の誕生日。
難産だったのに会津で仕事だからと東京の病院で初めて会ったのは生まれて三日目だった。
けさも仏壇にお詫びと感謝の手を合わせた。
”冷たい男”というのは死ぬまで治らない、バカと一緒だな。
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息子の誕生日とはまったく関係ないけれど、これからぶらっと旅に出ようかと思う。
行き先も決めていない、日帰りになるか泊ってくるか。
気が変われば一時間で引き返すかもしれない。



by saheizi-inokori | 2018-10-16 06:59 | 映画 | Trackback | Comments(6)
2018年 10月 10日

みんな死んでいく 映画「運命は踊る」&NHK「下北半島 夏」

薄手のTシャツ一枚が快い、こんな朝も今日でお終いかな。
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きのうはリハビリの後、新宿・武蔵野館へ、ここもネット予約ができるようになった。
早めについたので、Tちゃんに電話、メールでお父さんが亡くなり自分も地震や津波や台風やで大騒ぎと知らせてきたのだ。
若いころの恩人を会津に見舞ったのは三月末、気になっていたが、、。
「お母さんがそこにいる」と真顔・しっかりした口調で言って、家に帰りたいというので退院させた、その三時間後に亡くなったとウソみたいなほんとの話。
そのとき、私は肺にガンが転移したらしく、急いで手術したばかり、あわてて帰省した、だから号泣しないで笑っちゃった、その話で、とTちゃん。
ああ、それが津波や地震ね、あとの台風ってのは?
13歳の猫がそういう騒動でほっておかれたストレスで参ってしまって、このところ毎日病院に点滴に行ってるんです。

自分のことより、僕やカミさんの様子を気にして、つい口の中のこと、肩の骨のことなどをしゃべると、いろいろ心配してくれて励ましてくれる、なんだこれ。
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昼飯に中村屋のカレーを食いたくて、それもあってこの映画を選んだのに、いざとなると、昼飯にはちょっと重いなあと我慢、紀伊国屋に寄るのも本を買いそうで君子危うきと我慢していたが、地下で、付け蕎麦を食べてまだ時間があるので、ちょっとだけよ、見るだけよ、と言い聞かせながら本屋に入ってみたら、、もろくも崩れた我が決心、あっという間に3冊のミステリを持ってレジにならんでいた。



息子の戦死の報に悲しむ夫婦、俯瞰を多用してスタイリッシュな映像で、いい加減にしたらと思うほど嘆き悲しんでいると、兵隊が来て、「すみません、間違いでした。息子さんは生きています」。
場面は変わって息子の国境警備の日々。
誰と戦っているのだ?自分の心と。
シシュフオスの神話、人間の営みの哀しさ。
僕なら三日と我慢できないだろう(と言いながら、我慢している毎日)。
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怒り狂った父が裏に手を回して息子の帰還を働きかけ、それは奏功して息子はめでたく帰宅の途に就く、、。

父が内心にしまったまま誰にも語らなかった罪・悔い。
意味のなくなった「戦争」が一人の人間を数に還元してしまって、、だから兵隊の、いや民間人の生き死にも意に介さない。
このあたり、イスラエル政府が怒ったというのも頷ける。

犬が主人の悲しみを察知してそっと右手を(膝に乗せようと)差し出すと主人公は蹴っ飛ばす、ひでえやつだ。
それでもまた、そっとやってきて許されているのを確かめて顎を乗せる。
ここが一番ぐっときた。
とても高尚な映画と言う感じはあるが、真ん中の警備所の部分を除くと、ちょっと退屈、独り善がりな映画だ。
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夜、ビデオに録っておいたNHK・新日本風土記「下北半島 夏」を見た。
「原発半島なんて言われて悲しいですよ」、潮焼けした漁師の言葉が重い。
だけど仏ケ浦や釜臥山の景色は素晴らしく、頃さんは毎朝この山を見てるんだなア、とアリさんの働くさまを想った。
大畑から大間、このあたりにみんなで行こうよ、んだね、と言い交した男も死んでしまった。あすこさ、いぎてというのはわがってるけんど、マンズ今年は俺のとこさ来てけれ、なんていってるうちに。
下風呂の熱い(でも僕は新湯派かな)湯にも入りたいし、「和子のとこや」にも行きたい。
田名部神社の立派な山車、三車別れもみたいな。
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(一昨日、カミさんと)

by saheizi-inokori | 2018-10-10 11:23 | 映画 | Trackback | Comments(12)
2018年 09月 26日

平手友梨奈を見た 映画「響ーHIBIKI」

朝から耳鼻咽喉科で、喉や鼻の診察、鼻の穴にいろいろ突っ込まれて吸入もする(よくなっているとさ)。
図書館で予約した本を二冊借りて期限前の2冊はそのままにしておく。
まだ読み終わらないのが一冊あるし、このところ読書時間が少なくなったうえに読むスピードが落ちて、それは別に構わないのだが、読みたい本を予約するのと予約した本が届くのが平均化しない(本の厚さも)から、せっかく予約した本や自分で買った本がなかなか読めない。
まあ、いいさ、読めるだけ楽しんで読んでいれば。
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図書館から帰って、家でコーヒーを飲み、こんどは足首のリハビリと薬を貰いにいく。
ちょっと良くなると歩いてしまうし、クリニックに行くのをさぼるから、いつまでもちゃんとしない。
一日一万歩の目標を8000歩に下げて楽々クリアしていたのに、足首の捻挫で先生からは「歩かないで」と言われ、今夏の猛暑もあり、歩かない日も多くなったりしていたら、めっきり歩く力が落ちた。
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だから、というわけではないが、秋だし、旅行にも行けないし、そうだ、靴を買おう!と無駄遣い病が唆すので、二子玉川へ映画を見に行くついでにアディダスを買った。
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初めて入った店でウロウロしていたら、かわいいスタッフが声をかけてくれて、てきぱきと(僕が)決めた。
決めたあと、彼女も同じのを履いているのに気づき、そう言ったら「私はピンク、お客さんは赤です」、スタッフが全員同じデザインの靴を履いていて「今年の新作です」と笑った。
レジで写真を撮ったら、脇から男のスタッフが「いいです!」と褒めたので「インスタ映えかい、そうじゃないんだよ、ブログに載せるんだ」というと、「すごい!なんていうブログですか」と訊くから教えたら「私もみます!」と女の子。
「めんどくさいことばかり書いてるからつまんないよ」と答えながら鼻の下を長くして店を出た。



見た映画は「響-HIBIKI」

はんきちさんが「騙されたつもりで観るべき」とおっしゃるし、主演の平手友梨奈という人のことをちょっと前の朝日新聞で特集しているのを見た(読んだとまでは言えない)記憶があるので、よーし、騙されてみよう思ったのだ。

主人公のエキセントリックなところ(もともと漫画の映画化だという)が、面白くて何度も笑った。
天才文学少女だが、なぜだか空手のような武術に長けていて、無駄口をきかずにストレートに暴力を振るうところはバイオレンスもの、またはヤクザ映画のヒーローのようだ。
単なる人気歌手の売らんかな出演とは異なる存在感がある。
なにより、声とむっつりした喋りがキャーキャーアイドルとは全く別で、好感がもてた。
騙されずに済んだ。
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by saheizi-inokori | 2018-09-26 14:32 | 映画 | Trackback | Comments(10)
2018年 09月 12日

目をつぶらないで 映画「ヒトラーと戦った22日間」



ポーランドのソビボル絶滅収容所に蒸気機関車にひかれた列車が着くと、囚われのユダヤ人たちが歓迎の演奏を行い、拡声器からは「新しい人生が始まる」というメッセージが放送される。
ぞろぞろ降りてきたユダヤ人たちは、一時的な手続きだという言葉を信じて男と女、手に職のある者に分けられ荷物を預けさせられる。
僕はこの後に続く地獄図絵を知っていながら、到着直後のユダヤ人たちの一種の期待すら感じられる興奮の喧騒を見ている。
お兄ちゃんと一緒にいたいという可愛い女の子を兄がすぐにまた会えるからと説得して、父母と一緒に行かせる。
まず女性からと言われて、二日間シャワーを浴びられなかったことに不満をいいながら、裸にされ髪の毛を切られガスシャワー室に入っていく。
映画が始まってすぐに女性たちの死体の積み重なったガス室の映像なのだ。

脱出を試みた者たちが殺されると囚人たちは整列させられて10人おきに一人づつ銃殺される。
毎日煙突から煙が昇る。
無理難題をふきかけて気が済むまで鞭打ちを繰り返す。
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(映画館ロビーから)

仕事を与えられて一日一日生き延びているユダヤ人たちだけでなく、加害者であるナチスの連中さえも目をそむける地獄。

呵責の念に堪えられないナチはユダヤ人が劣等であることを叫びますます狂暴になり、指令官はユダヤ人嫌いの父親が悪いのだと叫ぶ。
父親とはヒトラーか。

慰問のナチスたちとの酒盛りのアトラクションはユダヤ人に将校がのった馬車を引かせての馬車レースだ。
鞭を揮われ全力疾走の果てに力尽きると容赦なくそこで銃殺される。

狂気と死臭が支配するポーランドのソビボル収容所の日々の、その暗闇でひそかに脱出計画が練られる。
ソ連軍人・サーシャはリーダーになることを求められ自分たちだけでなく全員を逃がすのだと宣言する。

サーシャの人並外れた力量や自己犠牲的な行動のエピソードが描かれる。
彼のリーダーシップが功を奏するのはその力量とメンバーの信頼をかちえたからだろう。

決行の日、ナチス将校たちが一人づつ殺されていく。
パリから届いたばかりの皮のコートがあると誘き出すのは年端も行かない少年だ。
殺すのも、一介の市民だった人たち、人を殺す・殺したことに怯え衝撃をうける。

1943年9月23日から10月14日までの、実際に起きた奇跡だ。
見終わって、にっくきナチスを殺して脱出成功なのに、爽快感とかカタルシスを覚えなかった。
現実の物語であるとともに、今現在もシリア、ロヒンギヤなどなど、これに似た地獄が世界中に存在し続けているからかもしれない。
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ケレンとか工夫らしきものがない、ストレートな映画だ。
映画そのものの出来はイマイチだが、何と言っても素材が素材だ、見るにしかず。
爺さんが多かった。
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今朝の小鴨たち、もう朝飯は終わったのか、身じろぎもせず固まっていた。

by saheizi-inokori | 2018-09-12 12:14 | 映画 | Trackback | Comments(18)
2018年 08月 30日

象ってやつは 映画「ポップ・アイ」

「三ケのケってなんだろう、ケって読むの?それともコかな」「三ケ月なんてときはカって読むよね」、あーでもない、こーでもない、「はじめ」の(女性)客は、一人できてはいろんな話題を捉えて雑談を楽しむ。
ボーっと生きてんじゃねえよ!と叱るチコちゃんもいない、ボーっと生きてんのはお互い様だから。
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(揚げたての「豆腐コロッケ」、ふわっとしてうめえのなんの、一つだけ半分だけちょっとだけ、いろんなものを少しづつおままごとのように並べて食べる)

頃合いをはかって、スマホで調べて「ケは箇の竹冠から来たようですよ、だからコと読むのが正しいのかも」なんて答えをだす。
権太楼が、楽屋で噺家同士が、ホウズキ市の由来をア~でもないコ~でもないと蘊蓄合戦をしていたら前座がスマホで「ほおずき市の起源は明和年間とされ、、」なんて読み上げやがる、せっかく盛り上がった座に水をかけるようなことォしやがって、と怒って見せていたが、タオルを投げたタイミングがいいから、みんな素直にスマホを覗き込んで「へ~」と感心する。


やり手の建築家が、人生の峠を越えて仕事にも家庭にも居場所がなくなる。
街を像使いに怒鳴られながら歩いている象が、子供の頃遊び相手だったポパイに似ている。
試しに「ポパイザセーラーマン」を口笛で吹いてみたら、象のやつ返事をして鼻で挨拶するじゃないか。
男は仕事もカミさんも放り出してポパイとタイを横断、子供の頃にいた田舎に500キロの旅にでる。
ホームレスとの交情、その死、散骨、都市の整然性をそこなった罪で逮捕され逃走、怪しげな酒場でお茶っぴきの娼婦(男娼)に絡まれ、果たせず「年をとると誰にでもあることよ」と慰められる。
やっとたどり着いた故郷の家は叔父によって売られてマンションになっている。
しかも、ポパイは、、。

エンドロールのCASTのさいしょに出たのがポパイ、たしかに主役だった。

象ってやつはなんでも知っているように見える。
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(ハレーションはない、暗くなるから)

アナクロっぽいBGM、稚拙ともいえる冗漫なストーリー展開、それに似合いのタイの大地。
仏教の教えの絵解きか?
のんびりと、時々ニヤッと笑い、ここが渋谷のラブホテル街の入り口だなんて忘れて過ごした半日。
e0016828_10275556.jpg
(二枚だけ、カツオも久しぶり)

勘定を頼んだら(忙しいので)「ちょっと待ってね」とママ、待っている間に女性たちにしたオノロケ。
若い時はこれでももててねえ、みんなと呑んでさあ帰ろうってときに、,美人の女将が「ちょっと居残りさんだけ待ってね」と引き留める。
期待に胸弾ませて待っていると,女将がグッと寄りそってきて、、(ここで一呼吸、みんなの顔を見て)懐から白い紙を取り出して、、「ねえ、これね、、」「うんうん、何?」「お勘定、先月のがまだ、それにKさんもTさんもまだ頂いてないのよ、今日はぜんぶ払ってちょうだいね」
みんなが笑ったところでママが「はい、2100円」ちょうど時間となりました。
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by saheizi-inokori | 2018-08-30 11:55 | 映画 | Trackback | Comments(16)
2018年 07月 31日

先住民を殺す国 映画「ウインド・リバー」

毎朝水やり(そんなにやらなくてもいいのかも)をしていて、けさ初めて気がついた。
このベランダに置いて10年、背丈だけは大きくなるけれど実はならないとあきらめていた、オリーヴの実がなっている。
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一つだけかと思ったら、あ、あっちにもこっちには赤ちゃんの小指の先のように小さいのが、六つ七つ、、どうやらつばなれはしないようだが、僕も私もと顔をのぞかせて嬉しいったらありゃしない。
花屋に行って肥料のことなどきいてこよう。
なかばあの世に首を突っ込んでいた僕を現世に引き戻してくれたオリーヴの実。

いいニュースと悪いニュースがある。
いまさら悪いというのも何だが、サンチ君、粗相をしやがった。
おかげでシーツを洗濯、こういうのを老々介護ってんだろうな。

いい話と悪い話というのは昨日観た映画「ウインド・リバー」にもでてくる。


16歳の娘をレイプされて殺された先住民の父親を主人公(彼も先住民の妻の娘を殺されたが未解決)が、慰めていうのだ。
悪い話というのは、お前はその悲しみから逃げられない。
いい話というのは、いつも死んだ娘のことを考えていれば娘は赤んぼのときから最後の笑顔までお前と一緒にいてくれる。
悲しみから逃げようとせずに、うんと悲しむがいい。
ハンターである主人公は、若い白人の女性・FBIから捜査を助けてくれと頼まれ、悲しみの父親から犯人をみつけて殺してくれと頼まれる。

零下30度の酷寒の地に吹雪が荒れ狂う。
こういうところに先住民の保留地を作って、彼らの意志に反して押し込んでいるアメリカという国。
不良になった先住民の青年が「世界が憎くてがまんできない」というと主人公は「俺は、その感情と戦う、世界は戦うには大きすぎる」という。

殺された娘は裸足で10キロも走って生きようとしたが、氷のような空気を吸い込んだ肺が凍って破裂、血を吐いて死んだ。
だから死因は他殺ではない、と監察医はいう。

ホワイトアウトのような世界をスノーモビルが疾走し、犯人を追いつめていく。
ハンターが追跡している(その途中で遺体を発見する)ピューマの唸り声がきこえる。
ニューシネマ、ハードボイルド、実話に基づいているという。
いまだに行方不明になった先住民の女性の数は不明である
エンドロールに流れる言葉が重い。
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そろそろ我慢が出来なくなって、目の具合もだいぶよくなったので、「はじめ」にいく。
隣りの奥さんが(昨日は女性が一人酒×5で五人酒)分厚いアジのフライを食べていて、僕もそれが欲しかったが、熱い油仕事を繰り返させるに忍びず、火を使わないものを頼む(ゴーヤと豚肉も作り置き)。
「葱塩豆腐」、ビールにも合う。
まだ焼酎や酒は自制する。
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by saheizi-inokori | 2018-07-31 10:40 | 映画 | Trackback | Comments(14)
2018年 07月 28日

大好きな人たち 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・アデイオス」

おとといは目の病院が済んだ後、いつも行く用事がなくなったので、映画を見てやろうと思った。
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(僕の持っているCDのジャケット)

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・アデイオス」、2000年一月に観た「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のその後、懐かしい、コンパイ・セグンド、イブライム・フエレーレ、ルベーン・ゴンザレス、オマラ・ポルトウンドなどが揃って歌い踊り語り笑い、そして最後の演奏旅行に出る。

キューバの歴史のなかで果たした音楽・ソンの役割、革命闘争中のカストロも自分の楽団を持って人々を鼓舞した。
元はアフリカの奴隷たちの音楽がソンになった。
YOUTUBEがなぜか載せられないので、ご存じない方はぜひ自分で聞いてみてください。
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(映画館はららぽーと横浜にあった。横浜線で鴨居というところで降りて、市営バスでいく、ミニトリップだ。映画の始まるまで時間があったので店内を見て歩くのも往時を思い出して楽しかった。テレビで「ちょいブス」とかいってるタレントを撮った)

20年前に、この映画(アデイオスじゃないほう)を見て、DVDを買って社員たちの有志と一緒に観た。
おつまみ持参でビールを飲みながら、、みんな喜んだけれど僕のように感激はしなかった。
ここに出てくる音楽を愛し愛のために音楽をやる、お金よりも何よりもそれが一番という人たちが今でも大好きだ。
あの頃、キューバに一人で行こうと思った、限られた時期だけ直行便があるという(今はもっとあるのだろう)。
思っただけでやらなかった。
そんな二十年が、「アデイオス」で蘇ってきた。
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昨日の夜は「秋の気配がするねぇ」というほど涼しく、冷房がない沖縄居酒屋の戸をあけっぱなしにして、島ラッキョウとゴーヤチャンブルーでビールを飲んだ。
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2000年1月、当時の社員向けのメール「梟通信~ホンの戯言」に書いた「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を見ての興奮。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブってのは黒人専用の社交場、今はない。
その跡地の様子も「アデイオス」では見せてくれる。
下に書いてあるラサロ崇拝はイブライムのことで、今度の映画にも登場する。

(前略)気分を明るくしたくて、最初のお目当て「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」をみたのだ。文化村など冷やかしてきたら、15:30に間に合って座れた。それにしても若いカップルがぎっしり、情報に敏感、行動がはやい。単にヒマなだけか。映画は素晴らしかった。キューバのミュージシアン、それも名人ばかり、世に知られることもなく引退同然の人たちをひっぱりだして同名のバンドを編成する。80歳から90歳という、年寄りが主体。このバンドは、グラミー賞をとり、カーネギーホールも制覇した程だから、知っている人もいるかも。映画は彼らのレコード録音風景、コンサート風景、キューバの風景などをつなげ、その間にメンバー自身が生い立ちや、人生観、音楽観を語る。私生児だとか、信仰だとか、ラサロを信心している歌手が、ラサロに何を毎日お供えしているか説明するのだがその時ラム酒もあって、これは「ラサロが好きに違いない、なぜなら俺が好きだから。」「ラサロは乞食だが人間を助けてくれる。聖人の姿と乞食のとあるが俺は乞食が好き。」などと、ぼつぼつとしゃべる。音楽がよくて人物がよい。オーラが画面から感じられる。でもホントに田舎のトッチャン。NYに行ってお上りさんを発揮するところなんか、かわいくてかわいくて。ウィンドウにあるケネデイの人形をみて「これはだれだ。忘れた。きっと何かのリーダーだ」というところ!エンパイヤの展望台から、自由の女神を見ながら、「あんなに小さいわけがねえ」とか、「もしそうなら、頭になにかのせてるはずだ、そんなものここからみえないだろう」というようなやりとり。「女房や娘にNYの景色を見せてやりたかった」としみじみ語る。世界のミュージシアンだぜ。これが。演奏する段になると凄い迫力。貧乏だが素朴なキューバの暮らしがよくて、これはもう絶対もう一回見に行くつもり。帰りにちりめん亭のナントカラーメンを食べて晩ご飯としたが、とても豊かな気持ちの晩餐でした。
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by saheizi-inokori | 2018-07-28 14:04 | 映画 | Trackback | Comments(10)