プロの条件とは?(昨日の補足)

昨日、新聞か週刊誌か若しかすると何方かのブログか何かで読んだ記憶があるのだが、、
誰かが
「プロ」がプロたる所以は「自分の仕事で、これはと思ったときに私生活とかその後のこととか諸々を忘れて、その仕事に執着・没頭することができる人」だ
みたいなことを喋っていた。
そのときは「フンフン、仕事の水準からいったらシロートだったかもしれないが、この定義だけで云えば俺様もプロではあったわい」などとサラッと読み過ごしたのだが、今朝になってブログ記事へのコメントに返信していて急に気になりだした。
正確な内容はなんだったか、出がけの慌しい時間に探してみたが見つからない。

プロの条件とは?(昨日の補足)_e0016828_23563548.jpg

気になりだした、というわけは、
昨日の記事で朝日新聞の総局長、学芸部長、校閲部のM氏らをなんだか許しがたく思って批判した気持ちの底に、
彼らにプロ意識がない
ということがあったからではないのか、と気がついたからだ。

プロの条件とは?(昨日の補足)_e0016828_2349424.jpg

老若男女、ソバ屋のスタッフからテレビタレントは申すに及ばず、キャスター、総理大臣、有名大学教授、、職業の如何を問わず、いまや
日本語は乱れている
激動変化しているといっても良いかもしれない。

だから、とんでもない言葉の誤用があったとて、いちいち憤慨していてはストレスが高まる一方だ。
第一、俺だって気がついていないだけで間違いだらけの日本語を使ってるはずである。

その中で、新聞社および新聞記者の社会的使命のひとつは正しい日本語を守ることにあるのに、むしろ正しい日本語をぶっ壊すことばかりやっていることが気になってはいた。
原監督はチームのメンバーの前で、侍ニッポンの恥にならないようにと”激(檄という字すら間違えている)をとばした”
なんてね。
でも、それも今やどうにもならない世の中の流れと諦めていた。

それなのに、せめてもそういう流れに抗い、すこしでも真っ当な流れを作るべき立場の学芸部長や校閲部の人までが、ブルータスおめえもかい!になっていたと、そこんところがカチンときた。
あまつさえ自らの保身を、それもみみっちい保身を、優先しているとは、トンデモねえやつらだ、と。

プロの条件とは?(昨日の補足)_e0016828_23534960.jpg


で、投書までしたのに、白を切られてムカツイテ(ひどい言葉じゃ)、それも忘れていたら、高島先生が寝た子を起こしてくれたのだ。
先生は実名まで書いて冷やかしている。
そこらの兄ちゃんの言葉ならそんなに目くじらもたてまい。

孫が「おじいちゃんの家に今から来てもいいですか」とメールをくれた。
「来るよ」と「行くよ」の違いは太った方とそうでない方の違い、じゃなくて「おじいちゃんの家には、Yちゃんは行くでしょう。」と教えました。
ジジイのプロになれるかも。
Commented by 高麗山 at 2009-03-17 00:21 x
>「来るよ」と「行くよ」の違いは…

しばし、悩みました。
Commented by HOOP at 2009-03-17 00:44
「朝日新聞の用語の手引き」を2冊(もちろん版は違う)も買ってしまった、かつての信奉者としては、嘆かわしい限りです。人の用語にはケチをつけるくせに間違いを指摘されると、言葉は移ろいゆくもの、などとごまかす輩もなさけないですが。
せめて、お孫さんが正しい日本語を身に付けられますことを。
Commented by きとら at 2009-03-17 01:21 x
>自らの保身を、それもみみっちい保身を、優先しているとは、トンデモねえやつらだ、
 
 昔の「立身」がいつの間にか「保身」になってしまってますね。これをサラリーマン化というのでしょうが、日本社会は老熟した、とも言えそうですね。
 今後、日本経済の成長はあり得ないでしょう。司馬遼のいう「美しき停滞」に合わせて、せめて「美しき保身」はあり得ませんかねぇ。
Commented by kaorise at 2009-03-17 01:46
彼らは逆に自分達は言葉のプロなんだから誤りを認めてはいけない、謝ったら負けだから、みたいな子供っぽい意識がある気がします。
文章が下手な編集者や記者だった人は、たとえ自分に非があっても「すみません」という意識がなかった。
何があろうと絶対保身、そしてみな一様に出世や地位を求めてました。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 07:05
高麗山さん、分からない方もいらっしゃるかな。
今いくよ、くるよ^^。
Commented by 74mimi at 2009-03-17 07:08
お孫さんの言い方は英語式ですねぇ。ビックリしました。
言い方にも色々ありますけど
'Can I come to your house now?' といった風に・・・
面白いですねぇ~
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 07:10
HOOPさん、その手引きには「べっ視」(蔑視)もあるのですか。「べっ」という文字はないはずなんですが。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 07:13
きとら さん、それは面白い、「保身の居直り、保身にも積極的な意味はあるんだ」っていやそろそろ市民権をえているかもしれないです。
保身を脅かす存在は悪であり醜いのだと。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 07:20
kaoriseさん、プライドを捨てて保身に走るのはジャーナリストと正反対の生き方と思っていましたのにね。
もっともペンは一本、箸は二本、衆寡敵せずといいた人もいます。
今はパソコンですから10本で逆転したはずなんだけどな。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 07:24
74mimiさん、そうだったのか、英語だったのか、って爺バカ。
昨日の朝日の校閲部の人が「むく」は英語からの翻訳ですって行ったのと同じだ。
孫はなかなか理解しませんでしたが。
Commented by HOOP at 2009-03-17 09:05
「蔑視」はひらがなではなく、言い換えを推奨しています。
軽視、軽侮、さげすむ、見下げる、が挙げてありました。
Commented by takoome at 2009-03-17 10:06
日本人のプロはとっくに怪しくなりましたが、
大阪のおばちゃんのプロはまだまだ、^^
Commented by 高麗山 at 2009-03-17 10:33 x
かつての社会党が、“縛り”にあって北朝鮮の“言動”を擁護したのと同じ手合いですな!

それにしても、言語学者の多くが「言語の変遷は文化だ!」と言い切るのには、今の時点では付いていけない。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 10:38
HOOPさん、軽視と蔑視ではまるで違う。別紙に書いてくれといいたくなるほど。
そのうち「軽べつ」なんて表記も始まるかもしれませんね。
蔑視と表記してルビをふればいいのですよね。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 10:39
takoomeさん、たしかに大阪のおばちゃんは強そうでんなあ。
プロがごっついてはりそうや。
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 10:44
高麗山さん、社会党まで言葉の誤用問題に引っ張り出されましたか^^。
左翼の評論家にも誤用は多いような気がします。間違った言葉が独り歩きするような。今適切な例を挙げられないのがじれったいけれど。
言葉の変遷の背景に文化の変遷があるのならともかく、単に使い手の無知とか蒙昧、はては破廉恥な居直りがあるのでは情けない。
Commented by MAKIAND at 2009-03-17 11:50
厳しいお話が・・私のへんな日本語大丈夫ですか?
間違いだらけで恥ずかしいことにも気がついていない私ですが、懲りずによろしくお願いします~
Commented by saheizi-inokori at 2009-03-17 12:20
MAKIANDさん、そんなに間違いありましたか。ひとつも気がつかなかったけれど。
こちらこそ懲りずにね。
Commented by freitag at 2009-03-18 15:56 x
うふふ、ドイツ語でもこの場合「来る kommen」を使いますよ… 茶々はともかく。お孫さん、お幾つか存じませんが、早期教育で「英語で遊ぼう!」とか、習っているのかも? これからの日本語はさらに大きく変わっていきそうな…。
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by saheizi-inokori | 2009-03-16 23:59 | よしなしごと | Trackback | Comments(19)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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