社員の人生がかかってる、トップよ、頼むぜ！

百年に一度の大不況。言葉だけでなく身の回りの数字が目に見えて暴落してくるのは不気味だ。

上り下り、思う方向に乗れて思う階で乗り降り出来たエレベーターが急に下り一方、途中階のボタンを押しても何の反応もない。
何となく下降速度も増しているようだ。

乗り合わせた俺たちは不安を感じつつもこれだけ多くの人がいつもと同じ顔をしてランチの相談などをしているのを見てそんなに大騒ぎしてもしょうがないかと携帯のチェックをしたりで気をまぎらわせている。

個人としての俺はもう充分に生きたし今さらジタバタする気もない。
長生きし過ぎないように気をつけるくらいだ。

（「ソウル」で「プデチゲ・部隊鍋」、朝鮮戦争のあと米軍の物資を使った鍋料理が人気になったという。インスタントラーメンにソーセージやランチョンミートを入れた”Ｂ級グルメ”もん、結構いける）
問題は会社、多くの社員、まだまだ長生きしなければならない社員たちが会社に人生を託している。

経営者は社員の生活を守るために必死で全知全能を傾ける使命・義務がある。
戦局が予想外の展開をみせて部隊の安全が危惧される時こそ指揮官の器量が問われる。
携帯のチェックをしてる場合じゃない。

何をするか？

特別なことではない。会社の目的、お客さまの意向を虚心坦懐に把握し直して、それに応えること、につきる。
そういうことが可能な組織・体制になっていないだろうが（ほとんどの会社）、今こそ勇気をもって現状改革をすることだ。
徹底的にやることだ。間違えちやいけないのは経営者の保身が目的じゃないってこと、社員（非正規社員も）を守るためにやるッ。

そうすれば、命がけでそうすれば、今まで出来なかったことが実現できる。
そうした会社が生き残れる。

むしろ、目の前に最大のチャンスがやって来たと考えるべきだ。
この時期、トップが経営幹部と毎日早朝会議くらいは当たり前、いつも現場に足を運ぶのは必須条件、さもないとチャンスはものに出来ないかもしれない。
と、俺は思う。