ジョン・レノンが「世界一かっこいい」といった男 映画「チェ 28歳の革命」
2009年 01月 23日
アメリカ単独主義や強欲な市場資本主義が崩壊の兆を見せている今キューバの歴史は興味深い。
この映画はキューバ革命の指導者、チェ・ゲバラの足跡をドキュメンタリータッチで描いたもの。
等身大の青年が理想の実現に向けて苦闘するさま(持病の喘息の発作に悩まされつつ)をリアルに描く。
アルゼンチン出身の医者であるチェはアメリカ帝国主義との戦い、農民など虐げられた人々の解放をキューバだけの問題としてはとらえていない。
中南米全体に広げていこうと言うのがゲバラの思いだった。
革命家の条件は“愛”だ。愛のない革命家というものは考えることが出来ない。革命後、マスコミのインタビューに答えるチェの言葉。
文字を知らず規律についてもだらしのない寄せ集めの兵たちを前に「農民を尊敬しろ。だから作物を略奪したり農民を虐待したら許さない」と厳命する。
従わなかった脱走兵を処刑するときに簡潔に処分理由を諭し最後の望みを訊く厳しさと優しさが印象的だ。
カストロに、これは命令だとの注釈付きで「前に出るな。自重しろ」といわれるが部下がへっぴり腰で扱っているバズーカ砲を奪って自ら上半身をさらして砲撃する。
兵たちの些細な争い(無教養なるが故に笑い話のようなトラブルもある)をじかに当事者双方を呼んで即決処断していく。
毅然としているが優しさ、革命に対する意志がはっきりしていて抜群の頭脳(革命後の国連で、アメリカやその傀儡政権国家に対する演説の切れ味とエスプリ!)でもあるから小気味いい。
革命に対する使命感・自負があるから問題の解決を先延ばしにしたり逃げたりしない。
革命軍にも矛盾や醜い部分はたくさんあるのだ。
負傷者は自分たちが危険でもおいてけぼりにせずどこまでも連れて歩き治療に最善を尽くす。
わずかな休息の時間には読書をしクタクタだからと寝ようとする兵に算数をやれと自ら教えてやる。
教養がないとアメリカに騙されてしまうからと訓示するのだ。
革命はバチスタ政権を打倒したときから始まると考えている。
政権を取ることが目的ではないってことだ(当たり前だが)。
武装闘争しかキューバを救う道はないという基本にカストロ以上に頑固だがカストロが現実的に様ざまな抵抗勢力との連携を打ち出すとそれに従い、結局は小異をまとめて指導力を発揮する。
月末から第二部が公開される。
楽しみだ。
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米国映画がよくここまでということらしいですが。
批判は配給会社が二部に分けてしまったことに向かっていますね。
倍払ってもよいから、一度に見たかったと、、、
確かにここに出てくるアメリカは最低、カッコ悪いですよ。
革命戦争に勝ち抜くまで、一応めでたしめでたしで終わるのもいいかも。二部はそうならないことは分かっているのですから。
多分saheiziさんは観に行かれる!と思っていました(*^m^*)
私も先週観に行ってきました…
何故?今「ゲバラ」なのか(・・?)考えたとき…米で考えられなかったオバマ新大統領誕生そしてカストロの消息が発表されましたね…
Change!一つの時代が終わったような気がして…何だか解りませんが感慨があります…
革命が成功した時に…ここから始まる!…の言葉は本当にそう思いましたし…基礎教育の重要性を再確認!
規律の精神は「新撰組」に通じる…(・・?)
もう色々とチェック済みと思いますが…You Tubeでいろんな情報が得られますね~♪時間がある時に嵌っています(^^;
やってみます。
それは結局誰にも届かない高潔な戦いでしたが。