小池清彦・竹岡勝美・箕輪登「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る 防衛省元幹部3人の志」(1)
2009年 01月 19日
憲法第9条と自衛隊の関係。
いろんな考え方があって”素人”にはどれが正しいのか、分からなくなる。
「戦争は絶対嫌だ」、それでみんなが一致するかと思えば、すでにそこで「嫌だといって済んでいれば世話はない。お前が考えるより現実は厳しい。」などとまるで俺が小学生かのように言われてしまう(こともある)。
自衛隊は憲法違反か否か。
米軍が日本からいなくなったらどうする。
アメリカ依存をやめるためにも自前の軍隊を持つべきだ。
集団的自衛権を行使するのは国際的な義務だからそれが出来るように憲法を改正すべきだ。
「戦争は嫌だ、だから9条は守る」は幼稚な非現実論だと専門家みたいにしたり顔の大合唱。
それどころか「愛国者たるもの国を守るためには命を捨てて戦うべきだ」なんて(言ってる当人にそんな覚悟ありそうもないけど)、護憲論は非国民みたいなことすら言いかねない。

本書の防衛省元エリート幹部の発言はよくある現職を退いた後「今だから明かす、、」のような暴露本ではない。
防衛省の幹部として働いている頃からの揺るがぬ持論だ。
”右翼、タカ派”的に見られた人が同じような考え方を持っていたことが分かる。
まずは小池清彦の2004年シンポジユウムにおける発言から。
1937年生まれ。東大法卒後、防衛庁。
英王立国防大学留学。
官房防衛審議官、防衛研究所長、教育訓練局長を歴任。
現在、加茂市長として「絶対平和・軍備撤廃、戦時は加茂市に自衛隊を入れない。有事法、国民保護法は必要ない。戦時になったら、市内に10万本の赤十字の旗を全戸に配り掲げてもらう」と発言している(Wikipedia)。
市町村合併に絶対反対。
給水支援などの実績を挙げているNGOを蹴散らす結果になった自衛隊の”国際支援”、劣化ウラン弾などの被害にあわなかったのは兵や家族たちにとって本当に良かった。
かもがわ出版
いろんな考え方があって”素人”にはどれが正しいのか、分からなくなる。
「戦争は絶対嫌だ」、それでみんなが一致するかと思えば、すでにそこで「嫌だといって済んでいれば世話はない。お前が考えるより現実は厳しい。」などとまるで俺が小学生かのように言われてしまう(こともある)。
自衛隊は憲法違反か否か。
米軍が日本からいなくなったらどうする。
アメリカ依存をやめるためにも自前の軍隊を持つべきだ。
集団的自衛権を行使するのは国際的な義務だからそれが出来るように憲法を改正すべきだ。
「戦争は嫌だ、だから9条は守る」は幼稚な非現実論だと専門家みたいにしたり顔の大合唱。
それどころか「愛国者たるもの国を守るためには命を捨てて戦うべきだ」なんて(言ってる当人にそんな覚悟ありそうもないけど)、護憲論は非国民みたいなことすら言いかねない。

本書の防衛省元エリート幹部の発言はよくある現職を退いた後「今だから明かす、、」のような暴露本ではない。
防衛省の幹部として働いている頃からの揺るがぬ持論だ。
”右翼、タカ派”的に見られた人が同じような考え方を持っていたことが分かる。
まずは小池清彦の2004年シンポジユウムにおける発言から。
1937年生まれ。東大法卒後、防衛庁。
英王立国防大学留学。
官房防衛審議官、防衛研究所長、教育訓練局長を歴任。
現在、加茂市長として「絶対平和・軍備撤廃、戦時は加茂市に自衛隊を入れない。有事法、国民保護法は必要ない。戦時になったら、市内に10万本の赤十字の旗を全戸に配り掲げてもらう」と発言している(Wikipedia)。
市町村合併に絶対反対。
自衛隊は、憲法と両立する形で存在する軍隊であります。「国際貢献」なる曖昧な言葉を言い立てて海外派兵を進め、軍国主義の方向を目指している勢力の存在に危機感を持って警鐘を鳴らす。
私が身を持ってこの平和憲法の意義を実感したのは、湾岸戦争の時で、、〈略)防衛庁の教育訓練局長をしていた、、平和憲法は国の宝だと思いました。今こそ平和憲法が国を守るのだと思いました。この憲法あるがゆえに、日本人は海外で血を流さずにすんでいるのだと思いました。
日本は、原爆を二発も被爆して、今や平和国家として世界が認めている国、尊敬を受けている国であります。〈略)海外派兵をしなくとも世界は非難しません。
(日米関係で)日本だけがいい目をみてきたか、〈略)この日米安保協約があるために、アメリカは日本を基地として、全アジアあるいは世界にまで防衛網、安全保障網を広げることが出来ているわけです。
(一つの例だが、日本は100機の対潜機を持っている、世界二位の勢力だ)かつてソ連華やかなりし頃に、ソ連の潜水艦の位置を確認するために、どれだけ大きな役割を果たしたか。
今、日本に関わる集団的自衛権で、とりあえず対象になるのはアメリカしかない。
イラクを助けに行くのは、あれ、集団的自衛権ではありませんよ。
ゲリラ戦の戦場に自衛隊を出すということは明確な憲法違反です。
武力行使を前提とするのでなかったら、武器なんかもっていかなければいいじゃないですか。迷彩服なんか着て(いかなければいい)、、。
イラクは「国際貢献」ではない。「対米貢献」なんですよ。
〈日本は〉原爆を二発も浴びたですね、平和国家、平和愛好国なんですよ。そのことを外国人よりも日本人が自覚していない。もっともっと日本人はそのことを自覚すべきです。
給水支援などの実績を挙げているNGOを蹴散らす結果になった自衛隊の”国際支援”、劣化ウラン弾などの被害にあわなかったのは兵や家族たちにとって本当に良かった。
かもがわ出版
この人、守屋事務次官よりもっと防衛庁を食い物にしていたんじゃないでしょうか。
0
ひとつの国が軍隊をなくして存在できるという事実を世界に発信するためにも、平和憲法を維持する意味があると思います。
軍隊のない国だからこそ、軍隊のある国とは別の、私たちなりのやり方を打ち立てなければならないのですが、そういう戦略というか、平和国家として発展し、国際社会からの信頼を得るビジョンというものが、日本には無いのではないでしょうか。
軍隊のない国だからこそ、軍隊のある国とは別の、私たちなりのやり方を打ち立てなければならないのですが、そういう戦略というか、平和国家として発展し、国際社会からの信頼を得るビジョンというものが、日本には無いのではないでしょうか。
antsuan、何かそういう情報があるのですか?
sweetmitsukiさん、国民の意識とリーダーの志の問題でしょうね。
日本は攻められたらもたない、戦争など出来ない国です。
日本は攻められたらもたない、戦争など出来ない国です。
「日本は攻められたらもたない」って・・・攻めた国の属国になるのかしら?それ困るのでは。今もし他の国が攻撃した来たら駐在している米軍が日本のために戦うのでしょうかそれもヘンですねぇ。
"A Bridge too farー遠い橋"をDVDで観ました。第二次大戦の時のマーケット・ガーデンという作戦の映画化のようです。無駄に戦死していく兵士たちを見ていて腹が立ってどうしようもありませんでした。M将軍(英国)の作戦のようなのですが自分のエゴの為に立てた作戦だったのでは、とまで思いました。戦争は大嫌いです。
日本はスイスのような中立国にはなれないのでしょうか・・・
"A Bridge too farー遠い橋"をDVDで観ました。第二次大戦の時のマーケット・ガーデンという作戦の映画化のようです。無駄に戦死していく兵士たちを見ていて腹が立ってどうしようもありませんでした。M将軍(英国)の作戦のようなのですが自分のエゴの為に立てた作戦だったのでは、とまで思いました。戦争は大嫌いです。
日本はスイスのような中立国にはなれないのでしょうか・・・

現在の政治家としての発言は理解できました。
制服を着ていらしたときの、発言なりが何か残っていないにでしょうか?
制服を着ていらしたときの、発言なりが何か残っていないにでしょうか?
スイスが外国から攻められない理由は実に簡単です。
どこの国のどんな組織、どんな個人の財産も預かっているからです。さらにどこの国のどんな組織、どんな個人にも融資します。
これではどこの国のどんな組織も攻めるわけにいきません。
その代わり国民皆兵です。各家庭に武器が備えられています。
この辺りを冷静に考える価値はあると思います。実弾の下を潜った経験もないくせに愛国者面をする青二才どもは黙らせ、外国、世界を知っている人たちが客観的に考え、話し合わなければ世の中前に進まないでしょう。
愛国者面をし、戦闘をしたがっている青二才どもはオバマ君に貸し出し、アフガンへでもガザへでも派遣して貰えばいいでしょう。
どこの国のどんな組織、どんな個人の財産も預かっているからです。さらにどこの国のどんな組織、どんな個人にも融資します。
これではどこの国のどんな組織も攻めるわけにいきません。
その代わり国民皆兵です。各家庭に武器が備えられています。
この辺りを冷静に考える価値はあると思います。実弾の下を潜った経験もないくせに愛国者面をする青二才どもは黙らせ、外国、世界を知っている人たちが客観的に考え、話し合わなければ世の中前に進まないでしょう。
愛国者面をし、戦闘をしたがっている青二才どもはオバマ君に貸し出し、アフガンへでもガザへでも派遣して貰えばいいでしょう。
箕輪 登の病院を買い取って引き継いだ関係者を知っているのですが、典型的な田中角栄時代の政治屋だったようです。 本の題名からして、省益中心主義であることはミエミエですね。
convenientFさん、とくに現在のアメリカには”日本を助けるため”に軍事行動をする余裕なんかないのでは。
基地を守ることはするかもしれないが。
ということは基地周辺が攻撃されることに他ならない。
基地を守ることはするかもしれないが。
ということは基地周辺が攻撃されることに他ならない。
antsuan、私は箕輪氏にあったことも人柄を知っているわけでもありません。
ただ本書で読む限りでは尊敬するに足る政治家だと思いました。
ただ本書で読む限りでは尊敬するに足る政治家だと思いました。
>基地周辺が攻撃されることに他ならない。
そうです。
そして日本政府は現存する米軍基地周辺が、原爆ではなく通常ミサイル程度の火器で攻撃されることは容認するでしょう。
現存する米軍基地のほとんどは旧大日本帝国軍の空軍基地です。大日本帝国がなぜ空軍基地をそれらの地区に建設したのか、その選定理由に遡れば大変わかりやすいのです。
それはともかく、アメリカの懐具合ががダンナに相応しくなくなった以上、妾としては縁を切るべきでしょうなぁ。
「別れる切れるは芸者のウチに....」
そうです。
そして日本政府は現存する米軍基地周辺が、原爆ではなく通常ミサイル程度の火器で攻撃されることは容認するでしょう。
現存する米軍基地のほとんどは旧大日本帝国軍の空軍基地です。大日本帝国がなぜ空軍基地をそれらの地区に建設したのか、その選定理由に遡れば大変わかりやすいのです。
それはともかく、アメリカの懐具合ががダンナに相応しくなくなった以上、妾としては縁を切るべきでしょうなぁ。
「別れる切れるは芸者のウチに....」
勝手にこの記事リンクいただいてしまいました。
いつも感じている疑問です。
自衛隊はどこの国を仮想敵国としているのでしょうか。そして,その国との戦闘の場所はどこを想定しているのでしょうか。
自衛隊はどこの国を仮想敵国としているのでしょうか。そして,その国との戦闘の場所はどこを想定しているのでしょうか。
convenientFさん、選定理由について私の想像はあたっているのかな。
こっちも金はあまりないけれど。
こっちも金はあまりないけれど。
hisako-baabaさん、ありがとう。
演説も聴きにくいし長いので削除しました。
演説も聴きにくいし長いので削除しました。
gakis-roomさん、西広元防衛次官は「日本が攻められたときはカタストロフイだ。防衛政策というものはそういう破局をいかにして回避するかを考えることだ」と云っているそうです。
憲法9条は守るべきだけど、アメリカからの自立は考えないといけないですね。
日本は世界のどの国とも違う価値観をもてる国だと思います。そこを大切にして欲しい。戦争は起これば終わりです。此れからは「テロ戦争」が増えるのでは?軍隊と認めれば戦争しやすくなるし。。。^^若い人は「戦争の気配」すら感じないで9条改正を唱えているのには危険を感じます。やはり、今のままアメリカに守ってももらい、9条を守り玉虫色で世界を生きる以外日本にはないのでは?と思います。
玉虫色・・・これは日本人らしくて良い時もあり、これが正直な状態の時もあるように感じます。
日本は世界のどの国とも違う価値観をもてる国だと思います。そこを大切にして欲しい。戦争は起これば終わりです。此れからは「テロ戦争」が増えるのでは?軍隊と認めれば戦争しやすくなるし。。。^^若い人は「戦争の気配」すら感じないで9条改正を唱えているのには危険を感じます。やはり、今のままアメリカに守ってももらい、9条を守り玉虫色で世界を生きる以外日本にはないのでは?と思います。
玉虫色・・・これは日本人らしくて良い時もあり、これが正直な状態の時もあるように感じます。
by saheizi-inokori
| 2009-01-19 23:01
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Trackback
|
Comments(21)