正真正銘の親不孝
2008年 05月 12日
読売俳壇、正木ゆう子選の一席、福島県・黒沢正行さんの句だ。
「評」に「一緒に生活すれば腹の立つこともある。肉親だから叱りもする。自分を責めるのも母への愛情ゆえ。従ってこれは正真正銘親孝行の句。綺麗事でなく、重く、切ない。」とある。
俺も俳句の才あれば、この句を作ったかもしれない。
但し、俺の場合は正真正銘親不孝の句だ。
母には俺に叱られても良い落ち度なんかなんにもなかった。
ただ、俺を気遣う、その様子が我慢できなかった。
俺自身に原因があって、しかも対処することもしないダメな息子を案じる母。
マッタキ信頼があっての上の気遣い。
自分を叱り、正すことから逃げて焦れて母に当たった。
重くもないが切ない話だ。
このところ「暴走老人!」(藤原智美、文藝春秋社)をポツポツ読んでいます。 「思い付いたこと、目に付いたことを書き付けただけ」という書評が記憶にありますが、こんな本はそれでいいんじゃないかと思います。題材が題材ですしね。 とは言え、 分別があってしかるべきとされる老人が、ときに不可解な行動で周囲と摩擦を起こす。あるいは暴力的行動に走る。こうした高齢者を、私はひとまず「新老人」と呼ぶ。 ってのには引っ掛かります。開業から44年経ってもいまだに「新幹線」「新大阪」、というのを思い起こし...... more
大学の同級生に、まさに「幼児レベルのジコチュ-老人」がいます。学業はまずまず優秀な方でした。サラリーマンとしてもそこそこ出世しました。 2001年10月、つまりアメリカ同時多発テロの直後、彼はアメリカに出張しました。時期が時期だけに入国手続きは厳重を極めました。いきなり顔写真を撮られ、指紋押捺を命じられました。そこで彼は抵抗して大立ち回りを演じ、留置場に一泊する羽目になりました。 帰国後、クラスメートが集まった席でこの事件を報告し、「他のヤツらはともかく、おれに対して実に無礼だ。許せん」と吠え...... more
愛情一杯注ぐのが母親ではないでしょうか・・
saheiziさんは親不孝ではない。立派な自慢の息子とお母様は思っておられたと思いますよ。
スリスリ?フフ・・
saheiziさんの親不孝は不幸のうちではないと思います。ただ、母上は最後まで母でありたかったのでしょう。
他人には優しくなれるのに身近な人には厳しくなるのも裏返せば甘えなのかと思います。
叱責されたこともさることながら、そういう息子になっていることを。
今は何をしても「ありがとう」と言ってくれる母がいます。それはそれで切ないのですが・・・・・。
妻には申し訳ないが、自分のこころの中に母は生きています。
それでも甘えがあったのです。
大変だけれど幸せなことかもしれませんね。
もしそうでなかったら、その方が悪いでしょう。
親も人間ですからね、色々ですよ。
なんでも出来て、上手くこなしてきた母には、不甲斐ない娘に見えるんでしょうね
いい頃合いで折れる、と言う事を、私は身に着けないと、息子たちに捨てられそう!(笑)