いろんな親子、いろんな孫、いろんな春、いろんな人生

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チェルノブイリ22周年カレンダー「汚染された大地にも時はめぐる」3月を携帯で撮影。
(チェルノブイリ子ども基金http://www.smn.co.jp/cherno/index.html)
どこにも 行くあてはないから 廃村で暮らしています
孫娘の 無事を ただ 祈っています
だまっている おばあさんの 胸のなかに あふれる 涙
広河隆一 撮影 石川逸子 詩

まず祖母の歌から

しみじみとわが身一つと思ひけり
人里遠き山路をゆけば

ふるさとの遠つみおやのおくつきの
かたへの梅も今かさくらむ

忘れめやさかりてすめるわがまごの
そのうつし絵をひと目みしより

次は母の句

靴底の俄かにぬくし芝踏めば

びろうどの赭き薔薇の芽力とす

祖母の「わがまご」は俺のこと。
「遠つ」、「遠くの」の意味か?
孫にも分からない言葉使いをしないでね。
不肖の孫につき。
Commented by gakis-room at 2008-03-17 21:20
古代,難波から見て河内あたりを「近つ飛鳥」(近い飛鳥),大和の明日香地方を「遠つ飛鳥」(遠い飛鳥)と呼んでいましたから,「遠くの」でよいかと思います。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-17 21:26
gakis-roomさん、さっそくありがとう。
そういえば、「おくつき」、も「奥つ城」、つまり「奥の城」=墓ですね。
「つ」が「の」という意味だとは知っていたのですが「遠」が体言なのか自信がなかったのです。
祖母の歌をみていると分からない言葉が多いのです。
Commented by henry66 at 2008-03-17 21:58
恥ずかしながら...
「さかりてすめる」がわかりません。
まあ、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ですので
教えて下さい。
佐平次さんの句は?
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-18 07:58
henry66さん、「さかる」は元気の良い、「すめる」は落ち着いてすみ切った感じ、くらいなのでしょうか。どうも婆バカですね。少なくとも今の私は元気もないし、雑念ばかりで祖母が見たらこれがあの子のなれの果てとがっかりすることでしょう。
というわけで私は句は作れません。
紹介するのみ。
Commented by gakis-room at 2008-03-18 09:32
シューベルトの菩提樹(近藤朔風・訳)の3番に
  面をかすめて  吹く風寒く
  笠は飛べども  棄てて急ぎぬ
  はるか離(さか)りて  佇(たたず)まえば
  なおも聞ゆる  「ここに幸あり」
とありますから,私は
  離りて住める
かと思いました。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-18 09:54
gakis-roomさん、そっちが正解かもしれません。
ただ赤ん坊が住むというかな、もっとも赤ん坊が純なのも当たり前ですね。
それから「遠つ」ですが「遠くの海」が「遠つ海」、「遠江」になったのですね。
古文なんて高校時代にちょっとやっただけですからみんな忘れています。
Commented by lotus at 2008-03-18 10:42 x
初めまして。私の落語の師匠Iさんから紹介されて昨年お会いした者です。本日の写真を見て「あっ、saheiziさんが横断歩道で挨拶しそびれた親子」と思ってしまった粗忽者です。これから時々参加させてください。よろしくお願いします。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-18 11:29
lotusさん、いらっしゃいませ。
親子には挨拶しそびれてはいないのです。挨拶の仕方が悪いから気がつかれない、ああ、やっぱりこれでは独り言ですね、挨拶しそびれでした。
今朝も同じこと、ひとりで「おはよ」といいましたよ。
幼稚園が休みみたいなのに何故か昨日も今日も二人で同じ時間に歩いてくるのです。どこに行くのか気になります。
Commented at 2008-03-18 11:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-18 12:22
鍵コメさん、ありがとうございました。
お恥ずかしいことでした。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-18 12:26
henry66さん、gakis-roomさん、どうやら私がお恥ずかしい勘違いをしていたようですよ。
「さかりてすめる」はgakisさんのご指摘が正しく「離れて住む」だとの鍵コメさんからのご教示がありました。
そうか、俺もアカンぼのときは結構見られたんだなあ、と思っていたのでしたが、考えてみればそんなはずもない^^。
Commented by MAKIAND at 2008-03-18 12:29
チェルノブイリの後遺症はまだまだ続いているのですよね。
私たちは忘れることができるけど、彼らには現在進行中の悲しみなんですよね。やっぱり複雑な気持はいつも込み上げてきます。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-18 12:37
MAKIANDさん、広島の後遺症だって続いているんですから。
20年といえば昔のようでじつは昨日のことです。
でも私は忘れています。カレンダーを人から頂いてこの写真をみてすこ~し感じることが出来たに過ぎません。
Commented by みい at 2008-03-18 13:37 x
チェルノブイリ、忘れてはいけないことですね。少しでも痛みを感じなければと思いました。子供の顔を見て・・・。

「しみじみとわが身一つと・・・・・」最近こんな歌が解るようになってきました。しみじみと・・・。
Commented by mimi at 2008-03-18 14:51 x
お母さまの歌を口ずさむと
陽にむかって「すらり」と背をのばして立っている
清々しい女性を想像しました。
私は「婆ばか」という言葉が大好きです。
Commented by eaglei at 2008-03-18 22:44
ロシアの人の顔は、どうして深みがあるのでしょう。
風雨に耐えた日々が、刻まれているのでしょうか~。
いい顔です。

プーチン政権下での弱者は、生きるだけで精一杯のようですね。
不幸にあえぐ人々がいると思うと、祈らずにはいられません。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-19 00:01
みいさん、そうではあってもそう詠んだ祖母のことを思うと、、。
切ないです。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-19 00:02
mimi さん、ありがとう。
そういう母であり祖母でした。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-19 00:04
eagleiさん、ほんとに、でもリッチでこの世を謳歌している人たちはこんな顔をしていませんね。
Commented by greenagain at 2008-03-19 20:31
お母様の歌、艶っぽいですね。素敵です。
Commented by saheizi-inokori at 2008-03-19 23:28
greenagainさん、ありがとう。
私も艶っぽいと思う句があります。
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by saheizi-inokori | 2008-03-17 21:03 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(21)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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