メタボバイカー珍道中 「団塊ボーイズ」

倒産した上にスーパー・モデルの女房からは離婚され家も失った弁護士（ジョン・トラボルタ）。
歯医者（ティム・アレン）はせり出したメタボラ腹を抱え、ダイエット食しか食えず息子の尊敬も失って往年の”黄金の騎士”面影も無い。
ベストセラー作家を夢見る下水道配管工（マーティン・ローレンス）は完全に妻の扶養家族と化し娘からもバカにされっぱなし。
独身のパソコンオタク（ウイリアム・Ｈ・メイシー）はいつか理想の女性とめぐり合えることを夢見ているもののやることなすことドタバタ失敗だらけ。

４人の中年男は週末にバイク（ハーレー）に跨りツーリングごっこで憂さを晴らしていたが鬱屈もだしがたく、大陸横断ワイルドな一週間のツーリングに出かける。
携帯を投げ捨て一切”ルールの無い”自由な旅だ！
ガッツポーズを交わしながら爆音轟かせて、、カッコいいぜ!

ところが実は凸凹珍道中だ。
行く先々で決して品がいいとはいえないお笑いやら失敗やら，ＢＧＭも調子がよくてゲラゲラ笑いっぱなしの俺も品がないんだ。

山場はホンモノのバイカー集団との戦い。
平和な村を守り美女を手に入れる健気な？戦いはかつてワクワクドキドキしてみた西部劇のパロデイーだ。

俺程度に品の無い方にはおすすめ。
観なくても損したとはいえないし観たから教養が高まるってもんでもない。
笑って後は何にも残らない。

ところで話は変わるが、夕べのこと。
我が子どもたちが孫を連れて集まって俺様の誕生祝をしてくれた。
そのとき、５時頃だったろうか、突然部屋の中に白い蝶が一頭、ひらひらと舞い始めた。
強風でもあり窓などはきっちり閉めてあったのに一体どこから入ってきたのやら。
上手につかまえて空気が入るような袋に入れておいたら（外に逃がしたら直ぐに死んじゃうと長男）食事が終わる頃には翅の紋（モンシロチョウだと思う）が大きくくっきりとしてきた。
今も一頭飼育しているという長男の子たちが家にもって行った。
「家にいるのと結婚するかなあ」と７歳のお姉ちゃんが目を輝かして云った。
なんとなく嬉しかった。