俺は”朝めし王子”だった? 30品目の朝食
2008年 02月 23日
きとらさんは「品目」の意味を料理と取られたのか驚かれたので恐縮した。
というわけで思い出話兼過去自慢を少々。
娘、次男、母と4人で暮らしていた頃の俺の朝の典型。
準備として前の晩に鉄鍋に茶碗4杯の水と少しの酒に昆布と鉄の玉(盛岡で買った南部鉄、娘の鉄分補給のため)を入れておく。
ご飯も2合研いでタイマーをかけておく。
朝6時、起きると洗濯機を回す、ゴミも出す(もちろん洗顔・トイレはすます)。
包丁を簡便研ぎ器で研ぐ。
鍋に点火(正確には鍋の下のガスレンジに)し、使う食材をすべて取り出して置く(前の家はダイドコが広いのがよかったなあ)。
野菜を切る。
まず味噌汁用の具。
さ~て、今日は大根と油揚げにするか、たいてい欠かさない若布は塩出ししておこう。
大根はかつら剥きなんてのは勘弁してもらって皮を剥いたら拍子に切ってそれをさらに細く切る。
機械はあまり使わない。ぐじゃぐじゃになっちゃうような気がした。
納豆はほとんど毎日、どんぶりに3包みほど開けてかき回しておく。
今日は卵を入れるかな、一個で充分。
卵はあまりかきまぜないで食べる直前にさあっと混ぜる。
サラダ、胡瓜などは皮を少し剥く。
母が農薬を気にしたので(”自分はいいけど、若い子のために”)。
トマト、キューリ、玉ねぎ(少し水に漬けておいて笊でパッパッと水を切る)、キャベツ(レタスにする方が多かったが俺はこっちが好き)、ピーマン(緑に赤に黄に、きれいです)、ニンジン、アルファルファ、パセリ、ブロッコリ(さっと湯がいて頭を刈って)、、どんどん切っちゃあ銘々の小鉢に分けて入れる(そうしないと面倒臭がって食べない子がいた)。
ジャガイモも薄く切ったら生でもいいし。
セロリは好きなんだけど農薬漬けだと聞いてやめた。
そういうこといえば何が信用できるかは分からないのだけれど、せめて分かっているものはやめる。
途中で鍋が煮えてきそうなところで昆布は取り出し、花ガツオをひとつかみ入れて噴きあがったかというところで穴あきお玉で掬いだす。
このあたりでいい匂いが立ち込めて気分は上々、アサだあ~。
昆布は細く切って出汁を取ったあとの花かつおと一緒に小皿にとり醤油と酒を垂らしておく。
鯵の干物を焼き始める。
大きさにもよるけれど二人で一匹でいいよね。
当時のレンジは焼き網の下に水を張る式だったな。
味噌汁の具を入れる。
油あげは油抜きをする。
煮たって来たらお玉にとった味噌、2種類を溶きながら流し込む。
味なんて見なくても分かってる、絶対だ!
そう、その前にネギとか茗荷、オオバなどを刻む。た~くさん。
このときに包丁の切れ味がものをいう。
味噌汁の吸いくちや納豆や即席お新香やらに使う。
即席お新香とは、たとえばナスを塩でごりごりマナ板の上に掌で押しつけるように転がしてから適当に切って、さっきの昆布の刻んだのとか梅干しのちぎったのとか、大葉、シソの実の塩漬とか冷蔵庫にあるものを適当に混ぜてギュッと絞ってボールにおいとく。
味醂を垂らしてもいい(こうすると不思議にぬか漬けの味になる)。
大根を摩り下ろす。これも、た~くさん。
これは息子が手伝ってくれることが多かったな。
そんなこんなで30分かそこらで、
野菜サラダ(瓶入りのゴマを擂ってかけてもよい)、味付けは塩コショーとオリーブオイルを少々、酢も気分で、マヨネーズはほとんどやらない。
出来合いの「有機ドレッシング」をかけたい人は自分の皿でどうぞ。(13品目、調味料を含め)
味噌汁(4品目)。
大根おろし(1品目、酢でも振るともう1品目)。
鯵の干物(1品目)。
納豆(卵とネギも入って3品目)。
お新香(4品目)。
ご飯(1品目、実際は母が買ってきた五穀米みたいなものを混ぜていたからもっと多いか)。
シラスは必需品、焼き海苔(味噌汁にちぎって入れるのもいける)、梅干し、その他冷蔵庫にあるもろもろ(3品目)。
どうです?
カッコ内だけでも30はあるでしょ。
品目を増やすコツは味噌汁とサラダにできるだけ多くの野菜を入れること。
速く作るコツは手順よく流れるようにさ~っとやること。
すべての料理がほとんど同時に出来上がると美味しい。
その都度洗ったり片づけたりして自分の周りを広く使いやすくしておくこと。
どうです?自慢話でしょ。
どうです?どうです?って後ろにひっくり返りそうだ。
食後の片づけは皆さんに任せて俺は洗濯物を干して、さあ、そろそろ8時、出勤だ。
娘の名誉のために言うと、彼女は就職したばかりで(妻もなくなったばかりで)毎日生きてくだけで精いっぱい、俺の時間に合わせて起きて家事までやる余裕がなかった。
「自分でやるからいいよ」と何べんも言われたがそれこそ「一人分多くても手間は変わらない」どころか二回作ったら無駄が多い。
それより娘に任せたら朝ご飯を作ってまでちゃんと食べるかどうか?
歩きながらパンを食べている女の子もいるじゃん。
母も「私がやるよ」といつも言ったが、申し訳ないけれど母は昔の母ならず、一人暮らしでいる間にたくさんの料理をスピーデイに作ることができなくなっていた。
知人の何人かは、それでもお母さんにやってもらった方がお母さんのためにも大事なことだといわれてそうも思ったけれど結局俺がやった。
後片付けとか部屋の掃除、郵便物の受け取り、洗濯物の取り込み、、母だって結構4人家族の面倒をみるのは大変だったと思うよ。
そうだ、母はどこかの健康教室で仕入れてきた「日高根昆布の漬け汁」(家でつくる)とか「青汁」とか、もう忘れてしまったイロンナ粉(カルシュームなど)をミックスしたジュースを毎朝みんなに飲ませてくれたっけ。
決して何もすることはないってことはなかった。
夜は俺はほとんど外食で遅くなりました。
ウイーッってね。
子どもたちも外食が多く、だからせめて30品目の朝食を、と思った次第。
今じゃ、お茶すら面倒だからペットボトル!
自分のために作るって気にはなれんノゥ。
写真は近所の居酒屋・「アジフライ」。
好物だけど揚げ物はほとんどやらなかった。
テレビで放送していました。南部鉄製のザ・鉄玉子という商品なのですが、現代人の鉄不足をSTOP!湯沸し・炊飯に南部鉄!!ザ・鉄玉子(2個セット)やかんに入れてお湯を沸かすと、鉄分の含まれたお湯ができ、それで淹れたお茶などを飲むと鉄分の補給ができる、とのこと。錆びなどの原因から、鉄の調理器具は年々減っているそうです。また、鉄が不足すると貧血になりやすくなってしまうそうです。こんな時にいいそうです。妊娠中の方朝が弱くなったと感じている方肩こりやめまいがひどいと感じている方鉄分が不足していると感じている方にい...... more
>すべての料理がほとんど同時に出来上がると美味しい。
ほんと、ほんと。でも真似出来ませーーん。(☆_★)
何かしかけて何してたか分からなくなっちゃうんですから。
本当に素晴らしいと思いました。
お仕事の出来る方は、段取りや胆力にも優れていらっしゃる・・・。
その見本のようです。
この春、娘たちのお弁当作りから卒業となり、ホッとしちゃってる私には、ピシャリと心地よい平手打ちです。
およそのレシピ
《材料》 みそ 300g、昆布 30g、いりこ 30g(頭、腸抜き) 削り節 30g、有れば、干しえび、貝柱(乾物)各10g、味醂少々、酒少々。
《作り方》 調味料以外の食材、細かくして(フウードプロセッサー)フライパンで焦がさないように炒る。
後は、適当に酒、味醂を加えて弱火で練り合わせる。
“檀一雄 ” 風に言えば「ナーニ、好みで適当に!」
これがいわゆる、合わせ味噌。 お湯で溶くだけで、出汁を引いたお味噌汁より、 マア旨い!
漬けすぎた、大根漬けとレシピを売り歩いています。 お試しあれ!!! 30品目には、それぞれのお野菜類を。。。
義父母からも、感謝の、便がありました。
(お行儀わるいです)
鯵の干物は日本のマーケットにありますが
日本のように美味しいのは絶対に手に入りません。
鯵の干物を食べる為に飛行機に乗りたいくらい。
白菜はどこのマーケットでも買えますので「白菜漬け」
はいつも作ってあります。少し酸っぱくなったくらいが好きです。
お料理の先生も顔負けですね。
以前からすごい方とは思っていましたが、、
偉い!本当に感心しました。主人がお料理の出来ない人なのでなおさら驚きました。
女なら、いえ、女でも出来ないかも、、、
一番感心したのが
<昆布は細く切って出汁を取ったあとの花かつおと一緒に小皿にとり醤油と酒を垂らしておく。>
これは私もやれば良いと思いながら やらないで捨てています。お出汁をとった後のお昆布はどうしても美味しくないからツイツイ捨てますが健康のことを考えると絶対さへいじさんを見習わなくっちゃ~と思いました。今日は主人ゴルフで5時起きで今出かけた所。パッと目が覚めましたわ。
うまく流れに乗れれば面倒なことも知らず知らずに乗り切れる。
最近作る(と言っても2.3度)のお煮しめはそういう意味ではもうひとつ流れに乗っていないから時間がかかる割に、、。
いつもやってないとだめですね。
ちょいと懐旧談で。
ブログよりネタに困る^^?
炒めたり煮たり焼いたり、、同じ素材を料理法を変えて使いまわしもありかも。
居酒屋で食べ残した揚げ物などは包んでもらって翌日うどんを煮てトッピングしたりすると意外にいける。
私はやりませんが同行の人に勧めていますよ。
計量すると感覚がないから失敗したときに直せないしいつまでたってもレシピを見ないと作れないような気がするのです。
内容を味噌汁。お吸い物。スープなど入れ替えてみますが、たくさんの実を入れておけば、栄養もあるし飽きないですよね。
PS
かわいいお孫さんですね~娘に早く産んでくれと頼んだら無理!と即答されました
私は給食で育ったからお弁当はうらやましいです。
今の会社でも女の子たちがお弁当持ってきていると羨ましい。「経済的な理由です!」なんていわれますが。
味噌汁って意外なものでもあうような気がします。時には息子さんを驚かしてみたら?スイカの入った味噌汁とかリンゴはどうかな^^。無責任だなあ、私も。息子さんに怒られそう。
朝から30品目、頭が下がりました。1日合計してもならない日が多いというのに。自分が恥ずかしくさえなりました。
一人の自分のために作る気にならないというのは凄くよくわかります。今はかろうじて相手がいることで普通並みが保たれているのですから。一人になったときのいい加減さはどう努力してもひどいものです。
運動をしないで、カロリーや、サプリメントにだけ頼るのはどうかと思うのですが、・・・・・最近根菜類ばかり、煮ますと、若者には不評です。
よくできていますよ、人生は。
野菜はスープにするのが一番たくさんとれるかもしれませんね。
お孫さん…大きくなられましたね~♪可愛い!~♪誰に似ているのですか…おじいちゃまとは仰らないでしょうね(*^m^*)
遅ればせながら…お誕生日おめでとうございます…
これからもご健康に留意されてお過ごし下さいね…
朝から30品目!…スゴイ!
過去一日30~50品目でやっていましたがストレスになるので(^^;止めました
数えるのを止めた今の方が多いような…気がしています~♪
娘のお弁当は今も昔も12~15品目を目標に~♪
私の数え方は調味料(砂糖・塩・醤油)も含みます(*^m^*)
美味しければ結果良し!です(^O^)
そうですよ。品目数なんて勘定しないで適当にいろいろ入れているとそのくらいになってしまいますよね。
朝の忙しいときに指折り勘定なんてできませんよ。
楽しく作れば美味しい!
今度日本町へいった時に鯵の干物の冷凍を買って、やってみますね。それと、干物になりそうなお魚があったらデッキで干してみます。この辺のマーケットでは、お魚は三枚におろしたのばかりですが、前に日本町のマーケットで鯵を見ましたから。
この次日本町へいくのが楽しみです。ヒントを有難うございます。