柳家小三治のモーツアルト

今NHK/FMでゴンチチの番組を聴きながらこれを書いている。
毎週、土曜日のこの時間、関西なまりと標準語の二人の大人の会話はあまり中身は聴いていないが、うるさくなくていい。
選曲がゴンチチ好みで、俺好みでもある。
今日は「男と女の音楽」とかいうテーマだ。
今、フアリャ・「恋は魔術師」から一曲。

音楽と言えばhenry66さんのブログで「柳家小三治のモーツアルト」という記事がアップされている。
俺のこともちょっと書いてあって照れくさいんやけど(ゴンチチがうつってもーた)、とてもいい記事です。
henryさんのブログは最近拝見するようになったのだがご母堂のことが、まるで目の前にそういう人柄の優しいお母さんがいらっしゃるように書いてくださって読むとほのぼのシミジミする。
この記事もご母堂がラジオで小三治を聴いてモーツアルトのある曲をことのほか好きになるというドラマみたいな、しかしこれまたシミジミとした話です。
ぜひ読んでみて欲しい。
小三治がこの話を聴いたら喜ぶだろうなあと思う。
落語家冥利やないか。

こういうエピソードは小三治がいてhenryさんのお母さんがいてもちろんhenryさんがいて、そのうちの誰か一人でも違う人柄だったら成立しないようなエピソードだ。
三人が三人とも生き生きと人生を生きている(悲しみも苦しみもひっくるめて)ことがズシズシと伝わってくるんだ。

柳家小三治のモーツアルト_e0016828_948841.jpg
写真家のむーちょさんは落語家の写真も撮っている方だ。
俺の愛用している「東京かわら版」の表紙なども彼女の作品だという。
むーちょさんのブログで紹介してあった小三治の「落語家論」。昨日さっそく買ってきた。
読みかけの本がたくさんあるけれどこりゃあナントしてもすぐ読まなければ、と思った。
そういう因縁が続いているじゃないか。

3連休、雪よ降れ降れ、騒がしい世の中を白一色の静寂に包みこんでくれ!
俺は小三治に没頭しようぞ。
今ラジオはちあきなおみの「黄昏のビギン」だ。060.gif
Commented by henry66 at 2008-02-09 22:28
佐平次さん、温かい記事を書いて下さってありがとうございました。小三治さんはあんな話で喜んで下さるでしょうか?そう佐平次さんが仰ったというだけでも嬉しいです。うん、ではこの「落語家論」という本と与世山さんのCDを思い切って買いましょう。こうやってアマゾンさんだけがどんどん儲かってゆきますね。最後になりましたが、お誕生日おめでとうございます。たくさんの人に慕われておいでなんですね。
Commented by みい at 2008-02-09 22:31 x
こんばんは。
henry66さんのブログ拝見しました。その後モーツアルト「クラリネット協奏曲」をしみじみと聴いてしまいました。いろんな想いを受け止めて時に優しく哀しくいい音楽ですね・・・。
Commented by naomu-cyo at 2008-02-09 23:01
 紹介までしていただき恐縮です・・・。
 わたしは以前小三治師匠の「野ざらし」を聴いたときに、どういうわけか小三治師匠を鳥取砂丘でらくだとともに撮ってみたいと強く思ったことがあります。いろいろなことを連想させてくれます、小三治師匠の高座は〜。今月はお目にかかれないのが残念で。
Commented by saheizi-inokori at 2008-02-10 09:00
henry66さん、ありがとう。嫌う人もいるし(多数派?)気にかけてくださる人もいるし、です。
小三治も「ますます嫌われちゃった」といってます。
Commented by saheizi-inokori at 2008-02-10 09:02
みいさん、私もクラリネット協奏曲を探したのですが、ない。モツアルトはたくさんあるはずなのに。も一度探そう。
Commented by saheizi-inokori at 2008-02-10 09:03
naomu-cyoさん、どこかのグラビア、かわら版でもいい、小三治王子が月の砂漠を旅するの図が登場するかな^^。考えただけで愉快だ!
Commented by syumitetu at 2008-05-06 21:53
こんばんは! 少々遅いですが、この本読みました。
ピッタリソンという申します。どうにも変な音楽家です。CBB(CF)さんのブログでここにたどり着きました。
今年の元旦から今に至るまで毎日寝る前だけでなく暇ができたら落語を聞いてます。
メインは志ん生と志ん朝。もちろん小三治も。
ときどきお邪魔します。
Commented by saheizi-inokori at 2008-05-07 06:31
syumitetuさん、いらっしゃいませ。
暫く留守というか変則的な更新になると思いますがよろしくお願いします。
小三治は数年前に高座(独演会)でタキシードか何かを着てきて最初から最後まで歌曲を歌ったことがあるそうです。
ピアノを置いて。
観客はシャレかと思っていたらそうではなくてびっくりするやらがっかりもした由。
どうもその時から吹っ切れたように元気ないい高座になったという人がいます。
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by saheizi-inokori | 2008-02-09 09:56 | 落語・寄席 | Trackback | Comments(8)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori