オバサン化した佐平次は鬼子母神に行くのだ

電車の中で向かい側に座っていたオジサンが何か小さなものを落とした。
コロコロと俺のほうに転がってきて椅子の下辺りに消えた。
腰を浮かしかけたらオジサンが立ってこちらへやってくる。
なんか、飛んで来ましたね~
オジサン無言でかがんでいたと思ったら見つけたらしく立ち上がった。
ありましたか~
オジサン無言。
そうだろう、俺の喋ったことって全部無意味だ。
無意味な上に口調が、どういったらいいのか、喋った自分が言うのも変な話だが、妙に聞き覚えがある。
ちょっと前まで俺はこんなことを喋りもしなかったし、こんな口調を使いはしなかったと思う。
まるで他人が喋ったようだ。
その口調とは、そう、オバサンまたはオバアサンのそれなのだ。
生物学的なオバサンというよりジェンダー的とでも言うようなオバサン。
若者もオジサンもそういうときには黙っているような気がする。

俺はオバサン化している?

オバサン化した佐平次は鬼子母神に行くのだ_e0016828_22402146.jpg オバサンは鬼子母神に出かけた。
懲らしめられて優しい鬼になったから「角」のない鬼子母神。
俺は何時になったら角が取れるやら。
オバサン化が角消失の兆候なら嬉しいけれど。


オバサン化した佐平次は鬼子母神に行くのだ_e0016828_22411718.jpg
鬼子母神境内にあった「上川口屋」、創業1781年だって。
何回も来ていたのに、この店に気がつかなかった。
懐かしい駄菓子屋そのまま。
黄な粉餅と黄な粉飴、ひとつづつ買って21円。
口に放り込むとこれはガキの味わい、いや、やはりオバサンがくれたキニャコの味か。

オバサン化した佐平次は鬼子母神に行くのだ_e0016828_22431642.jpg
門の仁王像。
「マア、そういうなよ」ってか、
「ちょちょっと待ってくれ」か。
愉快な表情だ。
Commented by sakura at 2008-01-15 23:14 x
フフフ・・今日のは なかなか面白かったです。
オジサンって?幾つ位の人を指しておっしゃってられるのかしら?
<その口調とは、そう、オバサンまたはオバアサンのそれなのだ。>
えぇえ??そうかなぁ~~?
<俺はオバサン化している?>
フフフ・・そうかなぁ~~~~?
今もこんな駄菓子屋さんがあるのですね。
今食べたらきっと昔の美味しかった思い出が消えそうな気がしますけど、、、

何処に行ってもURLを入れないと駄目になってしまいました。???





Commented by saheizi-inokori at 2008-01-16 08:43
sakura さん、たしかにセキュリテイが変わりましたね。厳格になった面があります。
逆にそちらなどへの投稿は楽になりました。
Commented by tona at 2008-01-16 08:53 x
ははは。。saheiziさんがオバサン化してしまったなんて、どこが?と言葉を眺めましたが、区別がつきません。実際に聞かないとだめですね。
鬼子母神の門にこんな愉快な仁王像があったのですね。気がつきませんでした。こういうことが多いです。
「上川口屋」も今度行ったとき覗いてみます。
黄な粉餅と黄な粉飴美味しそうです。
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-16 09:44
tona さん、駅弁もって行かれたらいかがですか^^。私も今度初めて気がついたことが多いです。
右側の仁王さんも面白いですよ。
Commented by みい at 2008-01-16 10:45 x
門のsaheiziさん、じゃあない仁王様、面白いいいお顔してますね。仁王様って恐い顔しているものと思ってました。
オバサン化?したsaheiziさん好きですよ^^。
Commented by asuno-kazemachi at 2008-01-16 13:39
私は、オジサン化していると思うことがあります。
年齢を重ねるにつれて、男も女も、性別の曖昧な「老人」に近づいていくのだとしたら、ちょっと淋しい(笑)。
それよりも、たぶん男性は丸く穏やかになり、女性は自己主張できるようになるのだと考えたほうが救いかもしれません。

しかし、オバサンとかオジサンとか、自分で言うのはいいのですが、ひとさまに言われると微妙に顔がひきつるような気がいたします(笑)。
Commented by そら at 2008-01-16 22:30 x
今のところに越してきた当初、いろんなオバサンが子連れの私に声をかけてきてくれて、びっくりするやら、うれしいやら…だったことを思い出しました。
おっかないオバサンも多いけど、いいよね、そういうオバサン(*^_^*)

以前テレビでやってたけど、オバサンの鞄には、いつも飴やお菓子が入っているんだって。梟さんの鞄の中には入ってる?o(^▽^)o
Commented by きとら at 2008-01-17 00:03 x
 歩いて三分以内のところに駄菓子屋が五軒ありました。「風呂屋の向かい」「まめや」「大東」という通称は覚えています。甘いものよりも、するめ、酢昆布が好みでした。
 
 ビー玉、ハジキ、べったん、火薬、花火、日光写真。
 駄菓子屋がなければ子供の生活は成り立ちませんでした。
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-17 08:06
みい さん、普段は点景として周囲に溶け込んでいるものもよく見ると意外な面白さがあったりします。
そんなものを発見すると“得した”ような気がします。
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-17 08:09
asuno-kazemachiさん、オバサンという文化的象徴に私たちがどんな意味合いを籠めているのかということかもしれません。
自分より明らかに若い人をおじさんとかおばさんというのも何かそこに意味を持たせて言っている場合があるようです。
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-17 08:13
そらさん、私のバッグはどんどん膨れています。
薬類、予備の袋、銭湯グッズ、病院の診察券類、、いずれも若いころは入ってなかった。
本を一冊持ってあとは何も持たないというのが昔の出勤スタイルだったのにね。
バッグの持ち手を右手の腕にくぐらせてもつなんて完璧オバさんスタイル?
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-17 08:15
きとら さん、ぺったん!懐かしいです。パッチンともいいました。舐めてみるくじ引きもよくやりました。
言ってみれば夢の宝箱が雑貨屋でした。
オバサンカおばあちゃんがいました。
Commented by lee88r at 2008-01-17 12:00
つい先日、仕事しているときは男みたいだといわれました。
おじさんじゃなくてまだよかった。の、かな??
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-18 00:11
lee88rさん、上に書いたようにジエンダー的におじさんという時にはその中身が問題ですね。
女性蔑視の裏返しの発言だったリしますから。
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by saheizi-inokori | 2008-01-15 22:50 | よしなしごと | Trackback | Comments(14)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori