がんばれ志の輔 あと20日 「志の輔らくご in PARCO」
2008年 01月 09日
皆さん、何も心配しないで。わが国が排出しているCO2は混じりけのない偽物ですから。どこかの代表が
どげんかせんと、、ドイツ代表がむっつりと
そういう発言は謹んで欲しい。ドイツがナントカ、、と聞こえる。ブッシュが小さい顔をますます猿っぽくしていう
アメリカは2009年にCO2を50パーセントにする。万雷の拍手の中を意気揚々と引き上げるブッシュが云う。
次期大統領は大変だぞ。ホンモノのニュース画面の下部の文字だ。
「環境問題」をひとつのテーマにしてみたいと喋った志の輔、苦し紛れに噺の合間の映像でおふざけ。
「志の輔らくご in PARCO」、初めてだ。
寄席というより華やかな劇場、有名人の花が所狭しと並び、8日だというのに着物姿の麗人もチラホラ。
内容も漫談的マクラが4分の1、新作落語が2編で半分、古典「鼠」が半分。
えっ、4分の1はみ出す?
そうなんです。
予定時間をオーバーするのも恒例だって。
それにしても3日から1月一杯、水木の休みを除いて毎日3時間(土曜日は昼夜)しゃべりづめって凄いなあ。
トモダチと携帯でドータラコータラだって3時間は長いっしょ。
長電話は半分は相手がしゃべってるしーそんなの聞いてなくても適当に「そうなんだー」とか「うそー!信じらんない」などとアイヅチ打ってればいい。
落語は一人で何役も演じ分け、客席の反応を読み、間をはかり、、一時たりとも気を抜けない。
それを連日、延べ26回の公演、そうやって13年だって!それだけでエライもんだと。
だから落語としては冗長だとか目玉の「歓喜の歌」がそんなに面白くなかったとか云うのはヤボですね。
あ!云っちゃった。
年が変わっても相変わらずオトナになれんのー。
一部の終わりにやった「鼠」、前半長すぎた(満場の志の輔フアンへのサービス?)けれど後半はドラマティックに鼠の振りなどもあり楽しかった。
昼飯後、小日向から音羽の谷に通じる「鼠坂」を歩いたからなおのこと。
写真は上、上野東照宮・左甚五郎作の龍。
「鼠」は甚五郎が貧乏旅籠で彫った鼠の木彫りが動き出して、それを見るお客が押し寄せる噺。
この龍も不忍池に水を飲みに行ったという伝説がある。
中は谷中「しゃるまん」。
志ん朝がよく行ったというジャズバー。
カウンター5席位の店だがジャズのLPが凄い。音もいい。
志ん朝は静かに飲んで聴いていたそうだ。
下はそこで最初に聴いたオスカーピーターソンの若き日のアルバムだ。
なんともいえない美しいピアノだ。
私はテレビで露出度の高いヤツ(噺家にかぎらず)には偏見(的毛嫌い)を持っているので、志の輔の落語は聞いたことがありません。けれど、saheiziさんが評価する落語家なら、いずれ縁があると思っています。
自分ひとり、台本はあるようでないようで(そこが新劇のひとり芝居と違う)、しかも複数の登場人物がいて距離感や空間を演出する(そこが漫談と違う)。
しんどい、話し手の力量がはっきり出る芸能ですね。
大ネタはともかく、小咄は日によって趣向を変えないと「また同じ事言ってらー」ということになるから、長期講演はたいへんなんだろうなと思います。記事を読んで、わずか1,5か月前の志の輔を思い出し、あの張りのある声が妙に懐かしい!
それをどうやるかが楽しみなのです。