ああ、悩ましい地球温暖化問題の真実 池田清彦「環境問題のウソ」(ちくまプリマー新書)

第1章「地球温暖化問題のウソとホント」
結論から。
さっき長く書いたけど一瞬にして消えてしまったのだ。グヤジイから手抜き。
どう考えても地球温暖化なんて大した問題じゃない。大変だ大変だと騒いでお金が儲かる人ならばともかく、そうでない僕は、他人の金儲けを助けるために、快適な生活を犠牲にしたりよけいに税金をとられるのは勘弁してもらいたいと思う。そこまでお人好しの人は普通の日本語ではバカって言うんだよね。
バカ!ですか、ハイ。
俺はアル・ゴアの「不都合な真実」を引っ張り出してきたぜ。
どうもまだどっちが本当かよく分からない。
最近の50年ほどを今までの歴史の延長で判断するか、まったく新しい未体験ゾーンに突入したと見るかの違いかもしれない。
どうもゴアに説得力がある。あまり嬉しくないが。

ああ、悩ましい地球温暖化問題の真実 池田清彦「環境問題のウソ」(ちくまプリマー新書)_e0016828_22383417.jpg
第2章「ダイオキシン問題のウソとホント」
これはよく分かる。「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」に書いてあったことと同じ。
要するに単位の問題だ。
問題になった所沢のホウレンソウに含まれていたダイオキシンは確かに毒性があるかもしれないがこれで人間が死ぬためには40トン、毎日1キロ食べ続けても一生死なない^^。
まして焼却炉から排出するガスで影響など出るはずも無い。
炭火焼の焼き鳥屋の主人やお客が死んだか?
そんな簡単なことも分からずに、いや分かっているお役人や焼却炉メーカーなど関係者たちによって法律まで作って4兆とも5兆とも言う税金を使ってしまい今後も何千億もの税金を使い続けるとは!

地方税の増税って?
官は悪をなさず、かい。
会計検査院は行政改革法ではどういう扱いになってるのだろう?

第3章「外来種問題のウソとホント」
第4章「自然保護のウソとホント」
どちらも面白い。
風刺の利いたコミカルな小説が書けそうだ。
種の保護、自然保護の美名の下に利権に奔走する業者、権限拡大・予算確保の好機とホクソエム官僚、多くの場合談合が生じ(環境破壊の開発計画で手を結び、それを隠しアリバイ作りのために、自然保護、種の保護をお経のように唱え)、、無知な無恥なマスコミの情緒的扇情的報道と、もっともらしくそれに乗る自然主義保護団体、その効果は気にすることもなく、、。

種の保護のためにある種を殺戮するのは、ナチズムに通じると言う指摘には同感だ。
子供向きの新書、読みやすい。

ああ、消えてしまったあの文章、ずっと良かったんだけどなあ。
Tracked from マロン(マロンママ)のな.. at 2007-08-14 15:55
タイトル : 環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha ..
環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024)) 本 武田 邦彦 【錦の御旗と化した「地球にやさしい」環境活動が、 往々にして科学的な議論を斥け、人々を欺き、 むしろ環境を悪化させている!】 京都議定書ぐらいでは地球温暖化は食い止められない。 ダイオキシンはいかにして 史上最悪の猛毒に仕立て上げられたか、 官製リサイクル運動が隠してきた非効率性と利益誘導の実態とは? 【環境問題は人をだましやすい!】 アル・ゴア氏にとっての「...... more
Commented by mitsuki at 2007-06-30 06:41 x
ホタルの生息地などで、外来生物のザリガニの駆除を子供にさせている地域がありますけど、ホタルの育成のために必要な事とはいえ、正義の味方のなんとかレンジャーよろしく大勢でザリガニを補殺している姿を見るは、なんとも複雑な思いにさせられるものがあります。
自分勝手な解釈かもしれませんけど、小川でザリガニを捕るのは弱い者いじめの一種であり、食べる以外に生き物を殺すのは罪だと子供の前ではいっといた方が良いのではないでしょうか。
Commented by ume at 2007-06-30 09:22 x
いろいろな見解が錯綜すると、自分に都合の良い見解を選択することになる。大分前の話であるが、「ペットボトル再生ナントカ協会」(?)の会長がテレビのインタビュアーの「ところで、回収されたPBは何に再生されるのですか?」の質問に的確に答えることができず「・・・??」の反応。会長さんはおろおろしていた。テレビ局も編集せずに放映してくれた。その年のベストワン映像だった。テレビ局がその気になれば、編集次第でどんな結論も導き出せるはずだが、その時は「ありのまま」選択した。それ以来私はPBの回収には不熱心になった。mitsukiさんの意見に賛成。自然も過保護にすると、自立できなくなる。
Commented by saheizi-inokori at 2007-06-30 09:30
mitsuki さん、この本でもアメリカザリガニの例が引かれていました。仰るようにザリガニでいろんな楽しみを得て育った子供もいるのだし、多少は他の種に影響はあってもいずれは又元に戻る。または自然と言うものを人間が固定的に考えてそのままにしようとすることは無理なこと、まさに不自然なことだ。
今の自然も外来種と在来種がせめぎあい混ざり合いして作ってきたのですものね。
私は犬や花や外来種全盛をみるとザリガニを殺すのは可笑しいと、とくに小さな子供にそれを推奨するのは好きになれませんよ。
Commented by saheizi-inokori at 2007-06-30 09:32
ume さん、回収にビジネスが絡んで善意の人が駆りだされる。仰るように回収の実態、コストなどは問題にされない。税金を使うから。可笑しいですね。
Commented by ちゃめ at 2007-06-30 14:45 x
>消えてしまったあの文章、ずっと良かったんだけどなあ。
 惜しいですね~。
 私も読んでみたくなりました(無いものねだりですね、笑)。
 悩ましいと仰りながら、どんどん本を読んで勉強される saheizi さんには、頭が下がります。

「ザリガニの駆除」ですか!?
  生理的な抵抗感を覚えてしまいます。
「無駄な殺生はしない」という価値観は、すでに希薄なのでしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2007-06-30 18:33
ちゃめさん、ニホンザルを守るために他の猿を殺すとか、ブラックバスを殺すとか、、勝手ですよね。
環境問題でもいろんな立場ごとにビジネスが結びつくのが厭ですね。
Commented by tona at 2007-06-30 20:41 x
消えちゃった文章、本当に残念でしたでしょう。
saheiziさんでもそんなことがあるのですね。
私も以前この類の本を読んだことがあります。
食品関係でもそうなのですが、何でもすぐ、書いてあること、つまり後から読んだことをなるほどと鵜呑みに信じてしまい、わけがわからなくなってしまいがちです。今回の環境問題も実に真実を知るのが私には難しいです。
saheiziさんは本を読むのが早いですね。半分も追いつきません。
Commented by saheizi-inokori at 2007-06-30 22:53
tonaさん、今晩は。もう何度やったか分かりません。
投稿するまでは恐怖症みたいに気をつけているのですがなんかの弾みに変なところを押してしまうのです。
環境問題、難しいけれどヒトゴトじゃないのだと思います。
Commented by orangepeko at 2007-07-02 17:43 x
「環境問題」と一口で語るのは…難しい(>_<)
せめて出来ることを…無理なくやるだけです!
「真実と嘘」…見極めるのは自分自身…だと思っています(^^;

「ダイオキシン汚染」も問題でしょうが…私には「人的汚染」の方が
より怖いです(>_<)食べられるものが…なくなる!(ノ_・、)シクシク
Commented by saheizi-inokori at 2007-07-02 21:52
orangepeko さん、そうですね。結局最後は自分で考えなければならない。でもその前提となる情報が間違っていたり故意の歪曲があると個人レベルでは判断しようがないですね。
食品の問題も、たとえばなんとかミートのような話は業界では常識、行政も知っていたという報道もあります。
やはりマスコミのレベルがもっと上がらないと困ります。
もっとも今のいい加減なマスコミを良しとしているのも視聴者・購読者・消費者ではあるのですが。
Commented by maron415 at 2007-08-14 16:06
トラックバックありがとうございます。
そういや、ゴアさんは、どこ行ったのでしょうね?
確かに、焼却炉で、いっぱい儲けた人はいますね。
ダイオキシンは、ベトナムの枯葉剤で、知ったんですが、最近になって、そのころ日本の田んぼにわんさかまいていたという事を知りました。その事実を知らなかったということにショックでしたね。
そうそう「チーム・マイナス6%」無駄使いと思いません?
Commented by saheizi-inokori at 2007-08-14 20:18
maron415さん、環境問題が最重要なテーマだと思いますし私たちがヒトゴトと考えずに少しでも力をあわせていかなければならないとも思います。
それだけにインチキの・為にする情報が流されることには腹が立ちます。
善意の人々に無力感を与えてしまいかねない。
マスコミのいうことを鵜呑みにせずに自分の頭で考えなければとは思うもののダイオキシンとか紙くずの行方とか、、個人レベルで正確な情報・知識を掴むのは難しいですね。困った困った、はやく死んでいく私はいいとしても子どもたちのことを考えると辛いです。
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by saheizi-inokori | 2007-06-29 22:40 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback(1) | Comments(12)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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