虹の彼方に 秋田(うまし)酒あり
2007年 04月 22日
友人の息子さんの結婚披露に招ばれて秋田に来た。
今日の東京では暑いけど冬のコートを羽織って。
発車前の新幹線では上着も脱いで窓横にぶらさげる。
これからドンドン北へのぼってこの上着を再び着てもまだ寒いかも知れない所まで行くというのが不思議な感じだ。
飛行機ならそうは思わないのだろうが。
能の本の残りを夢中になって読み終えるとやがて盛岡。小雨が降り出したのか元々降っている所に入って行ったのか、ヤレヤレと思っていたらぱっと陽があたる。
虹だ!
前に見たのは何時だろう?東京では滅多に虹を見ない。
もう10年以上前に男鹿半島に行った。
思ったより早くホテルに着いてしまって独りポツンと何もすることがない。
高い所に建ててあるから窓から森を見下ろすようになっている。
ぼけっと眺めていたら大きな虹が二つあるのに気がついた。
目の前にー
手が届くような近さに二重の虹。
感動した。
ホテルのフロントに電話して館内放送でお客に知らせたらどうだと言ったけど「そうですか」とだけ、気のない返事に拍子抜けしたなあ。
その後何回か繋とか岩手の温泉地帯に行ったときもダブルレインボーを幾つも見て、東北は虹の名産地かと、あのホテルマンの冷ややかさを許す気になった。
北上川はまさに「やはらかに柳あをめる」状態。
盛岡を出ると直ぐに岩手山が姿をみせる。
再会の喜びに浸る間もなく再び雨。
田沢湖線は何時来ても晴れても降ってもいいなあ。
土手に蕗のとうがいっぱい生えている。
「ちょっと臨時停車だ!あれを採りたい人沢山いるぞ」またもや俺の切なる提案は黙殺される。
霧の田沢湖って、要するに何も見えなかった。
角館の桜もまだだ。
でも良いさ。
この先に秋田の旨い酒が待っている。
というわけでありついた秋田の酒。
うまかったけど、実はその前に失敗があるんだ。
それは又改めて。
秋田の酒って聞いただけでゴックン。呑んだつもり。
もっとも人事じゃない、私も実は禁酒のはずなんです;;
子供の頃は、虹は良く田舎で見ていたけど、
必ず感動してましたよ。
どうなんだろう?やっぱり、今でも見慣れていてもそうは毎日
出るものじゃないし、嬉しいけどね。
僕がホテルマンだったら、お客さんの感動を
そのまま伝えるけど。
蕗の薹もそうだな。
面白がらないと、人生詰まらんね。
ま、また集まって面白がりましょう。