囚われの姫 救出には難題が! 歌舞伎の世界?(梟物語 11)
2005年 08月 14日
知恵の玉を捜しに陸地の奥を目指す途中、大きなビンに閉じ込められている魚がいました。聞いてみると、このあたりを根城にする恐ろしい”グヲー”の呪いがかけられたお姫様だったのです。
「どうしたら助けてあげられるの?」
「グヲーは、不死身だし、その魔力はとても強いの。でも、たった一つ」
「たった一つ?」
「そう、爪黒の牝鹿の血と嫉妬に狂っているときの女の血を鹿笛に注いで吹くとグヲーは魔力を失うの」
爪黒の神鹿は春日大社にいてこれを傷つけると「石子詰」といって生きながら土の中へ埋めて、石を詰める刑に処せられるのです。嫉妬に狂っているときの女の血?生きている人から?難題だ。
これは歌舞伎の「妹背山婦女庭訓」(いもせやま・おんなていきん)に出てくるお話です。何でこんなところにでてくるのでしょう?僕たちは頭を抱えてしまいました。変な梟がじっとこちらを見ています。
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from ほのぼの文庫
at 2006-01-23 22:22
かわいい飾り物ですね。こうして物がきっかけとなって、物語の世界に入ってゆくという発想、面白いなあと思います。
小さな飾り物から歌舞伎の世界へ、そして女の情念へ・・。楽しませていただきました。
小さな飾り物から歌舞伎の世界へ、そして女の情念へ・・。楽しませていただきました。
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saheizi-inokori at 2005-08-22 22:33
ごらん頂き感謝です。サテこの続きは?神も知らない。
by saheizi-inokori
| 2005-08-14 07:52
| 梟の物語
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