個人情報保護どころじゃない 恐ろしいアメリカの実態?ジエームズ・ライゼン「戦争大統領」
2007年 01月 16日
「黄金餅」では金山寺味噌売りの金兵衛が隣の願人坊主・西念の具合の悪いのを心配して何くれと面倒を見ている。
「何か欲しいものはないかい」「あんころ餅が食べタイ」ってえんで沢山買ってきてやる。
少しは「金さんもおあがりよ」くれえなことォ云うかと思やあ一人で食うと云う。
「けちな野郎だ」といいながらも気になって壁の穴から様子を見ると西念、貯めこんだ小粒の金を餅にくるんじゃあ、ぐっと飲み込んでいる。
金に心が残って死ねねえンだ。
西念が餅を喉にひっかけてあっけなく死んじゃってからがこの噺のものすごくも面白いところ。
やあ、書いていて気がついたが金兵衛も遺体を切り刻んでるんだ。
鯵きり包丁で西念の焼け残り遺体を切り開いて腹ン中の金を取り出す。
俺はこの噺、好きだ。今テレビでマインチやってんのたァ大チゲエだ。
西念という坊主のはかなさ、哀れさと金兵衛の優しさと”お主やるのう”のしたたかさ。
葬式を出すために麻布絶口釜無村のボロ寺・木蓮寺までの棺おけ道中、インチキ和尚のお経の面白さ、江戸の最下層に近いところのブラックな御伽噺。
いや今日は落語の紹介じゃなかった。
今読んでいるジエームズ・ライゼン「戦争大統領」の記事が気になった。
「国家安全保障局」(NSA)の話。
アメリカ最大の情報機関、電子スパイ組織として世界を制している。
「エネミー・オブ・アメリカ」というウイル・スミスとジーン・ハックマン共演の映画、俺も観た。
ここでNSAがあるアメリカ市民の24時間を電子技術でスパイし暗殺を謀る。
クリントン大統領がNSA長官として任命したマイケル・へイデンはこの映画のようなことはありえないと広報活動に励んでいた。
NSAは海外専門で国内の盗聴なんてやることは許されてないし力もないと。
9・11以後、ヘイデンの態度は一変する。
今や議会にはかることもなく秘密の大統領命令でアメリカ市民の通信などが盗聴されていることは一部の、ほんの一部の有力者に知られている(議員や判事でも知らない人のほうが多い)。
正規の法的手続きによらない。
そうして違法に得られた情報に基づき被疑者が拘束され・・その先どうなっているのか?明らかでないと言う。
憲法違反だ。
向こう三軒両隣り、隣は何をする人ぞ、古今東西ご近所のことは気になる。
権力者は竈の煙を気にする(して欲しいよね)。
でも、それは「どうしたい?体の調子悪いのか、やって欲しいことあるかい?」という金さんの優しさと自分の治世が間違っていないかを気にするものであればいい。
犯罪者(上記の映画では冤罪、あらぬ疑いをかけられていることを当人は知らない)を違法な手段でみつけ権力で押さえ込む(時には暗殺)のは人権の歴史に逆行する。
テロとの戦いにおける”テロ”の定義は、民主主義を世界に広めることを目的にしたアメリカを攻撃するもの、ということだ。
アメリカが他の国を攻撃するのはテロとは云わない。
百歩譲ってこの論理を認めるとしても(俺は認めないが)、このやり方は民主主義そのものの破壊だ。
”正義の戦い”の旗振りをしている人たちでも自分がスパイされるのは我慢できないだろう。
「インテリジエンス 武器なき戦争」の紹介で日本のインテリジエンスがお粗末なことについて書いた。
安倍内閣も総理直属のインテリジエンス機関を創るようだ。
国を守りひいては国際平和のためにもインテリジエンス活動の質量の強化充実は必要だと思う。
思ったが・・ちょいと心配になってきたぜ。
俺のような熊さん八っつあんが安心してオダァあげてられるのかな。
エライのは 分かっています 都知事様
所得税 事務所経費で 落としたい
ペコちゃんが 苦虫つぶす 期限切れ
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世襲の弱さだと思います。
わたし、ペコちゃん大好きなのにかわいそう・・・saheiziさん川柳向きだったのですね。読ませてもらって楽しいです^^
先日教えていただいた「「犬になった日」みました。記事にしたのですが、ココログメンテ中(長い~)でUP出来ません。今夜にはUPできるかな。見てくださいね。
ああ、本「尻尾のある正座」注文しましたよ。古本だけど。
ありがとうございました!
ペコちゃんについては、「あ、ばれたか」と舌をだし、と思っていたりします。
もっと正直に言うと「一日くれぇいいじゃねぇか」と思ってもみたり・・・。なんか「不二家をたたいとけ」っていう風潮がきにくわん。
オバマ議員やヒラリー・クリントン議員が大統領になったとして、アメリカは変るのかなぁ?
ブッシュよりはマシになるでしょうけど・・・。
調べてみます。
京都議定書のことや牛肉の問題などはほとんど知らされていないようです。
さすがにイラクは子供たちが戦死するのでちょっと可笑しいと思った結果が今度の選挙でしょう。遅いですね。