駄目夫(おっと) 今頃何をほざくのか
2006年 11月 29日
東京藝術劇場、この建物の中に入るのは気が進まない。
癌研のあった大塚に暫くは行きたくなかったのと同じだ。
つまり亡き妻の思い出。
三人の子育て、安月給の上に飲んだくれの俺、妻は大変だった。
二人でコンサートに行くなんて考えもしなかったろう。
招待券を貰ってこの劇場に行くことになった。15年も前のことだ。
終わったら外で食事して帰ろう。
一張羅を着て嬉しそうだった妻。
当時の俺は妻を連れて行く店なんて知らなかった。
池袋なんて町をうろついても適当な店が見つからない。
それを幸いに「うちで食べようか」「いいよ」。
俺はいつも外で飲んで帰っているから家で食べたかったのだ。
今になって妻がどれほど二人で外で食事したかったかがわかる。
でもそんなことはおくびにも出さず家でありあわせの材料でサッサと料理をしてくれた。
店なんてどこでもよかったんだ。
二人で久しぶりに外食することが大事だったんだ。
気がつくのが遅すぎる。
今、あっちこっちへ旅をして美味しいものを食べていて時々たまらなくなるときがある。
結婚以来同じコートを着ていた妻のことを思うと。
罰があたる!
そう思いながら飲まずにはいられない駄目な男だ。
写真、中は晩酌のお供、ニシン。下は沖縄・読谷・残波岬灯台からの眺め、高所恐怖症と戦いながら撮った。
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みい
at 2006-11-29 21:45
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こんばんは。
今日はしんみりしました。奥様の気持ちを考えると、とてもいい奥様だったのですね・・・・。そしてsaheiziさんの気持ちを思うと・・・。
でも残された者は、元気に生きるしかないのです。
今日はしんみりしました。奥様の気持ちを考えると、とてもいい奥様だったのですね・・・・。そしてsaheiziさんの気持ちを思うと・・・。
でも残された者は、元気に生きるしかないのです。
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人間ってその時は気がつかないことが随分いろいろとあるものですね。
20年も前なら着るものでもそういう状態でした。
奥様に先に逝かれてしまったsaheiziさん、もう何て言っていいやら言葉が出ません。奥様があの世でしっかり元気に生きてくださいっておっしゃっていると思います。
20年も前なら着るものでもそういう状態でした。
奥様に先に逝かれてしまったsaheiziさん、もう何て言っていいやら言葉が出ません。奥様があの世でしっかり元気に生きてくださいっておっしゃっていると思います。
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saheizi-inokori at 2006-11-29 22:26
みいさん、tonaさん、ありがとうございます。死ぬまでは生きていようと思っています。なんとか。
saheiziさん、こんな時は、もし、可能なら週末あたり、可愛いお孫ちゃんの顔を見に行くのもいいかも知れません。
無理なら、写真を眺めるだけでも癒されると思いますが、いかがでしょう。
また、美味しいものと美味しいお酒をご一緒させてください(^^)
そして、もし、よろしければ、奥様のお話をたくさん教えてください。
無理なら、写真を眺めるだけでも癒されると思いますが、いかがでしょう。
また、美味しいものと美味しいお酒をご一緒させてください(^^)
そして、もし、よろしければ、奥様のお話をたくさん教えてください。
いまの佐平次さんがあるバックグラウンドに…。
そうだったんですか。
生きるかなしみ、ですね。
<東京藝術劇場、この建物の中に入るのは気が進まない。>
まったく別な理由からですが、ぼくもそうです。
あの税金無駄遣い、こけおどしの設計のなにからなにまで気に入りません。
よほどでないかぎり、あそこのコンサートは行きませんね。
<東京非藝術劇場>と呼んでいます。
そうだったんですか。
生きるかなしみ、ですね。
<東京藝術劇場、この建物の中に入るのは気が進まない。>
まったく別な理由からですが、ぼくもそうです。
あの税金無駄遣い、こけおどしの設計のなにからなにまで気に入りません。
よほどでないかぎり、あそこのコンサートは行きませんね。
<東京非藝術劇場>と呼んでいます。
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saheizi-inokori at 2006-11-30 11:05
yocoさん、ありがとう。またお供しますよ。今度は温かい鍋かな。
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saheizi-inokori at 2006-11-30 11:08
髭彦さん、非芸術劇場!なるほど、知らなければ音楽に縁のない建物かともみえますね。芦原義信設計?
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saheizi-inokori at 2006-11-30 11:11
YUKIさん、15年前には結構大変だったのです。経済的にも時間的にも。
今老年夫妻がレストランでメニューを一緒に覗き込んでいる姿は珍しくなくなりました。羨ましくみています。
今老年夫妻がレストランでメニューを一緒に覗き込んでいる姿は珍しくなくなりました。羨ましくみています。
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そら
at 2006-11-30 12:26
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梟さん、こんにちはっ♪梟奥様、なんかちょっとうらやましかったです。私が死んで十年以上たっても、だんなは私を思い出したりするのかな~なんて思います。あんまり自信ないです(^^;)
「ホントにあの人ったら鈍いんだから」と幸せそうに微笑んでいる梟奥様が目に見えるようでした。
「ホントにあの人ったら鈍いんだから」と幸せそうに微笑んでいる梟奥様が目に見えるようでした。
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fuku(ginsuisen)
at 2006-11-30 12:43
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我が夫も気づけよと思いつつ、日々の疲れを思えば何も云わぬ妻の心根・・・レレレ。さて、さて、いろいろ、こちらも思うお話でした。
でも、saheiziさんの奥様は、多分幸せだったと思います。ずべて、わかっていらしたのではないでしょうか。フランス映画の中の夫婦のように、なんでもかんでも、伝え合うのがいいのか悪いのかと思うこのごろです。あー、何か云いたいことがうまく云えません。現世の妻側も反省しきりです。
でも、saheiziさんの奥様は、多分幸せだったと思います。ずべて、わかっていらしたのではないでしょうか。フランス映画の中の夫婦のように、なんでもかんでも、伝え合うのがいいのか悪いのかと思うこのごろです。あー、何か云いたいことがうまく云えません。現世の妻側も反省しきりです。
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かわうさ
at 2006-11-30 15:14
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はじめまして。いつも楽しく拝見しています。今頃何をほざく、なんてことあるわけありません。奥様がうらやましくなりました。
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waku59 at 2006-11-30 20:53
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sakura
at 2006-11-30 21:15
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人間は生まれた時すでに定められた運命があり『定命』と言うそうです。
奥様は慈悲の愛をお持ちでしたのね。
慈悲の愛は仏様の愛です。
慈悲の愛は相手に上げっぱなしの愛です。
奥様はお返しを求めない
無償の愛 をお持ちの素晴らしい方だったのですから・・・
だからsaheijiさん。お寂しい事はよく分かりますが、奥様にして上げられなかった事を、くよくよ考える事はいらないのですよ。
いずれ皆必ず死ぬんです。遅いか早いか違うだけ、、、
私もこの歳になって後に一人残されたら生きていけない・・とか
先に死んだ方が悲しまなくて良いとか思います。
でも定命というのものがあるので、それには逆らえませんね。
生きている間今日一日を精一杯明るく生きてまいりましょう・・・
亡くなられた奥様は何時もsaheijiさんの傍に居られると思います。
だから寂しいなんて考えないで奥様に色々お話を聞かせてお上げになってくださいませ。
でも、、ヤッパリ一人になるのは辛くて悲しい事ですね。
しっかり遊ばせ・・・・・saheijiさん!
奥様は慈悲の愛をお持ちでしたのね。
慈悲の愛は仏様の愛です。
慈悲の愛は相手に上げっぱなしの愛です。
奥様はお返しを求めない
無償の愛 をお持ちの素晴らしい方だったのですから・・・
だからsaheijiさん。お寂しい事はよく分かりますが、奥様にして上げられなかった事を、くよくよ考える事はいらないのですよ。
いずれ皆必ず死ぬんです。遅いか早いか違うだけ、、、
私もこの歳になって後に一人残されたら生きていけない・・とか
先に死んだ方が悲しまなくて良いとか思います。
でも定命というのものがあるので、それには逆らえませんね。
生きている間今日一日を精一杯明るく生きてまいりましょう・・・
亡くなられた奥様は何時もsaheijiさんの傍に居られると思います。
だから寂しいなんて考えないで奥様に色々お話を聞かせてお上げになってくださいませ。
でも、、ヤッパリ一人になるのは辛くて悲しい事ですね。
しっかり遊ばせ・・・・・saheijiさん!
わかれをれば 妹いとしも 赤き緒の
下駄など欲しと わめく子なりし (啄木)
わかれをれば 妻いとしも このコート
我がお気に入りと 笑む人なりし
女性の優しさ、いじらしさは男には堪え難いですね。
下駄など欲しと わめく子なりし (啄木)
わかれをれば 妻いとしも このコート
我がお気に入りと 笑む人なりし
女性の優しさ、いじらしさは男には堪え難いですね。
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saheizi-inokori at 2006-11-30 23:58
ちゃめさん、そうですよ、何でも「そのうち」はだめでっせ。
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saheizi-inokori at 2006-12-01 00:00
そらさん、心配不要、旦那はそらさんが頼りなんですから。そうであればあるほど何にもわかってないのですよ。
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saheizi-inokori at 2006-12-01 00:01
fukuさん、すべてわかっていたと思うからこそ辛いのです。
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saheizi-inokori at 2006-12-01 00:02
かわうささん、いらっしゃいませ。恐縮です。でも嬉しいです。そういっていただければ。
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saheizi-inokori at 2006-12-01 00:03
waku59さん、あなたの涙でまた涙が出ます。お互いにがんばりましょうね。
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saheizi-inokori at 2006-12-01 00:10
sakuraさん、ありがとうございます。今「千の風になって」というCDを聴いています。
「私のお墓の前で泣かないでください ・・そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています・・」という詩です。
いつも美しい写真をありがとう。
「私のお墓の前で泣かないでください ・・そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています・・」という詩です。
いつも美しい写真をありがとう。
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saheizi-inokori at 2006-12-01 00:12
きとらさん、まったくです。かなワンですよ。まったくのところ。
先日、円空の記事でコメントいただいたmaruです。この記事には涙が出ました。今年の四月から単身赴任の身で改めて家族の大切さを思い知らされているので余計かも知れません…
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saheizi-inokori at 2006-12-01 22:32
maruさん、ありがとう。単身赴任は私も何回か経験しました。体に気をつけてくださいね。
by saheizi-inokori
| 2006-11-29 21:27
| よしなしごと
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