5代目小さんの面白さ 

先代(5代目)人間国宝・柳家小さんはやはり面白い。
テープで聴くと低い声で志ん生を聴くときよりは音を少しばかり大きくしないと聴き取れない(眠り薬として聴いているからギリギリの音にするのだ。大きすぎても眠れないし、小さすぎてもかえって目が覚めちゃう)。
高座でも何回か聴いたが仕草、表情、語り、なんとも言えない滑稽さがあって爆笑させられた。
新作などで爆笑というのはあるが古典で爆笑というのはあまりないのだ。

5代目小さんの面白さ _e0016828_2320383.jpg
生前、弟子たちが師匠に携帯電話をプレゼントした。
誰かがかけた。
「おお、俺だ!それにしてもよく俺がここにいるのが分かったなあ」
有名な話らしい。
剣道の達人、落語と剣道とどちらを選ぶかと聞かれて、剣道と答えたという。
そんなところがアノ独特のとぼけた語りで爆笑を誘ったのかもしれない。


死後、小さんの名前を息子の三語楼が継いだ。
本人が強い意欲を示したらしい。
実力的には小三治と多くの人が思った。
小三治が固辞したと言う絵柄になっている。

さて、6代目、どうなるやら。
襲名披露の高座は一応好評のようだが(俺は行ってない)。

写真はご存知、大塚・「岩舟」のそばがき。
Commented by syumitetu at 2006-11-21 00:05
>実力的には小三治と多くの人が思った。

私もその一人でした。息子の実力はまだ見聞きしておりません。
小三治に継いでもらいたかったナァ。
Commented by knaito57 at 2006-11-21 08:59
五代目の面白さには異議なし、小三治への期待も同感です。けれどもこの世界も世襲ばやりでしかたない。実の親を先代に持つ六代目小さんは大変ですね。ふと思うのは噺家の“顔”のこと。志ん生、金馬、小さんは芸はもちろんですが、あの顔でずいぶんトクしているんじゃないかと……。
Commented by saheizi-inokori at 2006-11-21 10:32
syumitetuさん、襲名を固辞したのは小三治の自信でもあるのでしょうかね。新小さんはテレビで観ましたが、親爺とは随分違う線の細い芸でした。
Commented by saheizi-inokori at 2006-11-21 10:35
knaito57さん、結構狭い社会ですからね。
たった一人で森羅万象を演じ分けるのですから顔の果たす役割は大きい。薄っぺらな二枚目ではダメですね。ヨンさまはペケ^^。新小さんはその点ややハンデイがあるかもしれません。
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by saheizi-inokori | 2006-11-20 23:23 | 落語・寄席 | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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