八っつあん オメエもお参りしなきゃ 藤原采女亮さんに

昨日のクイズの回答。
mitsukiさんとみいさん、正解です。
すごいですね。床屋さんの関係者かしら?

八っつあん オメエもお参りしなきゃ 藤原采女亮さんに_e0016828_21174026.jpg
でも何で善光寺の境内にこの人・藤原采女亮(うねめのすけ)の像があるのでしょうか?

彼は鎌倉時代、亀山天皇に仕えた公家さんです。鎌足の子孫とも言います。
宝剣を無くした罪で宮廷を追い出され下関で武士を客として床屋を始めたんだって。
新羅の人から髪結いの技術を学んだのだそうです。
店の床の間に天皇を祀った祭壇をおいていたので「床屋」と人が呼んだのが言葉の興り。
下関には床屋発祥の地記念碑がある由。

彼の子孫たちが仕事を継承、江戸幕府にも召しだされて活躍します。
やがて21代幸次郎が、江戸髪結株仲間(組合)を申請し、享保12(1727)年江戸町奉行・大岡忠相に差し出します。
この人とその子孫の話、面白いノンフイクションになりそうですね。
誰かもう書いてるのかな。

で、何で善光寺?

明治時代、長野在住の床屋さん有志20余名が「業界の団結と発展に寄与せんものと・・東奔西走し・・」創ったそうです。明治30年10月竣工。
以後、毎年錦秋の頃、例祭を行なっているそうです(碑のところにあった由来書から)。

長野の人って義理堅いと言うかエライね。

落語の「厩火事」という傑作はグータラな”髪結いの亭主”・八五郎の愛を信じられるかどうかについて悩む”かわゆい”お上さん・お崎の噺だ。
藤原さんがいなければ八つあんは「遊んでて 飲めねえ」(この落語のサゲのせりふ)だったんだ。

そこで又クイズ。
落語「厩火事」という題名は何に由来するのでしょうか?三択です。
間違えたらうさぎ跳び30メートル。
① 厩が火事になって競馬の予想が立てられなくなった八五郎のことが出てくるから
② 厩が火事になると馬が大騒ぎする、その様子によく似た家庭騒動の噺だから
③ 孔子様は厩が火事になって愛馬が焼け死んでも部下の身に怪我がないかとしか尋ねなかったという噺が出てくるから

写真は新宿駅南口の改札の工事中の壁に貼ってあったもの。
待ち合わせで立っていたらよけてもよけてもヘンな男が後ろにいて覗き込んでくる。
ウルセーナーと振り返ったらこいつだった!
Commented by きとら at 2006-10-30 23:28 x
 まず回答、「お前さんは 唐土だよ」
 
 藤原、厩とくれば、無視できません。
 聖徳太子は虚構らしいですよ。大山誠一氏がそう言ってます。ところが厩戸皇子は実在という。しかし私は厩戸皇子も虚構と思います。キリスト伝説に材を採ったお話でしょう。
 
 日本書紀。藤原不比等主導と言われてますが、不比等の子の、武智麻呂、宇合が関わったらしいですね。
 
 「きとら」のURLは別のブログのものにしました。
Commented by ふく at 2006-10-31 01:46 x
すごいですね。カメラマンのSさんと思いますが、何の宣伝ポスターでしょう。新宿南口・・近々行きます。覗いているんですね、このデカ顔が。
Commented by saheizi-inokori at 2006-10-31 08:03
きとらさん、単なる回答以上に今度はこちらが難問にぶつかりました。聖徳太子以下の記述、不明な男です。調べます。分らないときはおしえてつかわさい。
Commented by saheizi-inokori at 2006-10-31 08:04
ふくさん、工事用の壁が無機質だからといろんな人の顔や姿を貼ってあるのですが、思いつきはいいけれど?ちょっと怖い。
Commented by knaito57 at 2006-10-31 08:41
ついに──saheiziさんが、その正体を現したかと思いました。この人はともかく、私は臆面もなく大きな顔をさらす人間が嫌いです。選挙ポスター、新聞・テレビのコマーシャルなどで、どアップのつらを見かけると、その面相とそんなものを売り物にする神経に耐え難い不快を感じます。
Commented by みい at 2006-10-31 09:14 x
うねめのすけの話は、ちょっと耳にしたことがあるので。
詳細よく解りました^^
それにしても、このデカ顔は、イヤですねえ。saheiziさんでなくてよかった(笑
Commented by saheizi-inokori at 2006-10-31 09:48
knaito57さん、その選挙ポスター、我が家の前のうちの壁に貼ってあるのです。毎朝外を見るとこちらを見てる。分かっていてもついぎくりとします。無神経な政党なのか支持者の問題なのか。最も目立たなくてはポスターの役目を果たさないのでしょうが。
Commented by saheizi-inokori at 2006-10-31 09:50
みいさん、その企画をした人は潤いのある温かみのある工事現場にしたい、というようなことを新聞で語っていました。企画倒れ?
Commented by polaris at 2006-10-31 16:53 x
saheiziさん、お上さんが怪我でもしたら、髪結いの亭主じゃいられませんもの・・・お酒」どころかオマンマの食い上げ?
八五郎さんの照れてる科白いいわね。
Commented by 散歩好き at 2006-10-31 17:30 x
小生の住む松戸には松戸オリエント協会がありユニークな活動をしています。大山先生の名前も出てくる最近の講演録「聖徳太子は実在したか」を貼らせてもらいます。
Commented by mitsuki at 2006-10-31 19:23 x
麹町の殿様のお屋敷で床の間に飾ってある大きな壺に使用人の子供が誤って中に入ってしまい、出られなくなったのを壺を割って助けてあげるという噺ではなかったんですか?
チッ、またおじさんに騙された。
Commented by saheizi-inokori at 2006-10-31 21:22
polarisさん、この噺で八のセリフをテレと取るのですか。好い人だなあ。おさきは又迷って兄さんのところにいくのかもよ。
Commented by saheizi-inokori at 2006-10-31 21:25
mitsukiさん、その噺は知りませんでしたよ。麹町の殿様は”さる殿様”といって皿の方が奥方より大事な人なのです。この噺では。
Commented by polaris at 2006-11-01 03:57 x
八っさんみたいな人は、やっぱり手に負えないのかしら、わたしは男を
見る目が甘いのかも・・・
Commented by saheizi-inokori at 2006-11-01 08:17
でも、やはりおさきはハッツアンが好きなんですね。八もこころの底ではお崎命なんだけど。
Commented by ふく at 2006-11-01 11:12 x
どうもデス。この壁、昨夜見てきました。心はあったかくなりませんでした。なんだか、巨大な顔や人が並んでいて、こわかったです。
あったかくしようと意識しすぎると、気持ちに訴えられない場合ありますね。私なら・・・何にするかなー。新宿の古い写真とかどうでしょう。
それから、クロスワードパズルとか。
ハッツアンって、どうして、八なんですか?何か意味があるのでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2006-11-01 11:38
ふくさん、お疲れさまでした。新宿の古い写真、いいですね。季節の花とかも。ブログ仲間の毎日更新している写真など素晴らしいです。
八ツあんは、落語界の人気者、八五郎と言うのが亭主の名前なのです。
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by saheizi-inokori | 2006-10-30 21:43 | よしなしごと | Trackback | Comments(17)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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