見事な大曲花火競技会 ”遠い日の戦争” 散った命
2006年 08月 27日
食事が済んでひと休みとテレビをつけたら、花火の実況中継。
またタレントたちのアホ騒ぎか、テレビで花火を見るなんて気が知れやしない、
切り替えようとして、なんだか様子が違うことに気がつく。
500メートルの幅一杯に6分間ぶっ通しで打ち上げられる大会の目玉。
花火の見事なこともさることながらどうも懐かしい感じが濃厚に伝わってくるのだ。
大曲!
4年前になるか、行ってきたのだ。
地元の友人たちが良い桟敷をとったから、”一生の思い出”になるから、と誘ってくれた。
昼からずっと見て、そのあまりの見事さに魂消えた。
”一生の思い出”にもなった。
それは花火の見事さというだけではない。
実は彼らの本当に招待したかったのはもう一人の友人だったのだ。
彼らのかつての上司。脳溢血で倒れて重篤を脱し当時は車椅子生活。
千葉に住んでいる、その上司を呼びたかった。
本人はまだ身体に自信がないということで招待に応じなかった。
いわば添えモンの俺が楽しんだ。
花火が終わって俺は言った。
「彼は来なくてよかったかもしれないね。この桟敷席(垂直の段を登る矢倉)ときたら俺でも昇り降りに一苦労するしトイレに行くのは大変。しかも車は入れないからずっと人ごみの中を車椅子で行かなくちゃならない。彼も大変だったと思うよ。」
彼らが怒った。
「だから呼びたかったんだ。今なら俺たちも彼を肩車でも何でもしてかついであげられる。こうしてかつての部下がそろって花火を迎えられるのもそう幾たびもあるわけじゃないし。ナントカしてきて欲しかったんだ」
”一生の思い出”です。
彼らの一人から小冊子が送られてきた。
30ページの手作りの冊子、そこには秋田県羽後町貝沢出身で日中戦争、太平洋戦争で戦死した人たちの遺族10人あまりに聞いた話が記録されている。
名文はない。
農民たちの平和な静かな暮らし、貧しく生きるのに精一杯であったけれど一家で力をあわせて生きていけるという確信に満ちた暮らしに突然舞い込んだ”赤紙”。
”勝ってくるぞと勇ましく誓って国を出たからは~”の歌が地獄への葬送曲だった。
若くして戦争、といっても餓死・病死が多いのだが、に散った命は哀れだ。
しかし遺された家族は生きていかなければならない。
哀れというような言葉を超える苦しみが待っていた。
そういう物語が載っている。
貝沢100戸の中心に海蔵寺がある。
400年の歴史あるこの寺の檀家数は240戸、そこに先の戦争で戦死した英霊が51柱眠っているそうだ。うち貝沢の人は18柱。
花火に誘ってくれた友人がこの会のメンバーかどうかは知らない。
今年で80回だという全国花火競技会
この花火大会が続けられている間に戦争が起こり人が死に、再び平和が訪れて・・
これを見て拍手・歓声をあげている人々にもきっと同じような多くの物語があるのだろう。
連絡先・湯沢市愛宕町1-6-38 電話0183-73-0103
湯沢・雄勝 農を語る会 代表 岩井川皓二
定価 300円
Tracked
from eビジネスへの挑戦状 ..
at 2006-08-28 19:02
タイトル : 自信と継続!
先日、亀田君の記事でお約束した『自信』について書いていこうかな!タイトルにも入れましたが『自信』と『継続』これは、切手も切れない関係にあるといえます。というのもどちらが先かという問題に関しては、「卵と鶏」の関係に類似しているので、人それぞれがあると思います。『自信』・・・自分を信じると書いていますよね。そのとうり自分を信じれない人が人の信用を得られる訳が無い!daddyは思うのですがどうでしょう?ウチには、バカ息子(中学3年です)がいるのですがよく話してくれます。とその合間に...... more
先日、亀田君の記事でお約束した『自信』について書いていこうかな!タイトルにも入れましたが『自信』と『継続』これは、切手も切れない関係にあるといえます。というのもどちらが先かという問題に関しては、「卵と鶏」の関係に類似しているので、人それぞれがあると思います。『自信』・・・自分を信じると書いていますよね。そのとうり自分を信じれない人が人の信用を得られる訳が無い!daddyは思うのですがどうでしょう?ウチには、バカ息子(中学3年です)がいるのですがよく話してくれます。とその合間に...... more
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ふく
at 2006-08-27 10:42
x
おはようございます。
一瞬の花火に、こうも興奮する民族って、日本特有でしょうか。
桜に花火・・似ているような。
以前に、会費制花火大会に誘われたことがあります。
お金を出して、「○○さんお誕生日おめでとう」とか「おばあちゃん元気でね」とか、文字も出るんです。
こんど調べておきますね。
確か、二子玉の近くの土手でした。
みんな、それぞれにビールや焼き鳥を持ち寄って、
グループごとに座って、半分宴会。
花火代を出さなくても、会費を払うシステムだったような。
一瞬の花火に、こうも興奮する民族って、日本特有でしょうか。
桜に花火・・似ているような。
以前に、会費制花火大会に誘われたことがあります。
お金を出して、「○○さんお誕生日おめでとう」とか「おばあちゃん元気でね」とか、文字も出るんです。
こんど調べておきますね。
確か、二子玉の近くの土手でした。
みんな、それぞれにビールや焼き鳥を持ち寄って、
グループごとに座って、半分宴会。
花火代を出さなくても、会費を払うシステムだったような。
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saheizi-inokori at 2006-08-27 10:48
ふくさん、おはようございます。
花火は世界中で愛されていると思いますが、おっしゃるようにサクラに重ねるような散り際をも愛する仕方は日本独特なのでしょうか。
花火は世界中で愛されていると思いますが、おっしゃるようにサクラに重ねるような散り際をも愛する仕方は日本独特なのでしょうか。
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knaito57 at 2006-08-27 13:58
なるほど豪勢な競演ですね。この画像はテレビから? それはそうと、不発?と思って覗いた花火師が死亡する事件がまたありました。製造中も含めて花火職人の事故は想像以上に多いようです。人々の歓声・娯楽のかげの存在と思うと、花火師というのはなかなかのものですねえ。
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saheizi-inokori at 2006-08-27 15:42
knaitoさん、花火師の事故、結構あるのでしょうか?昔もきいたことがあります。
花火師、という仕事スリルとロマンと、特別な仕事ですね。成果が消えてなくなるのだから、記憶しか残らない。いくら映写してもそれは完全じゃない、そういう芸術、職人技・・。
命懸けのしごとであっても私たちは酒を食らい、くっちゃべりつつ、挙句の果ては余所見をしているのだから。
花火師、という仕事スリルとロマンと、特別な仕事ですね。成果が消えてなくなるのだから、記憶しか残らない。いくら映写してもそれは完全じゃない、そういう芸術、職人技・・。
命懸けのしごとであっても私たちは酒を食らい、くっちゃべりつつ、挙句の果ては余所見をしているのだから。
80回ですか。戦争を挟んだ花火大会の歴史、大変なものがありますね。年々新しいものも出来、何万発となると昼過ぎからやっているのですか。1度見られた由、素晴らしかったでしょう。1度は行かなければ。
友人が昨年だか1昨年だか行ったときは豪雨で散々な目に合ったそうで過去に雨もあったのでしょうね。
友人が昨年だか1昨年だか行ったときは豪雨で散々な目に合ったそうで過去に雨もあったのでしょうね。
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散歩好き
at 2006-08-27 21:08
x
国際貢献のためには大国は軍事を持つべしと言う風潮が強くなりました。
戦争体験者は反対が多いでしょう。小生は介護保険を受けられる年齢になり自分は戦う事は無いですが子孫がはっきりしない大儀の為戦うのは
同調できません。
戦争体験者は反対が多いでしょう。小生は介護保険を受けられる年齢になり自分は戦う事は無いですが子孫がはっきりしない大儀の為戦うのは
同調できません。
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saheizi-inokori at 2006-08-27 21:09
tonaさん、昼は音と煙(色つき)を楽しみ?ながらひたすら期待し、飲み且つ食って待っていましたよ。
雨は困るなあ、普通は中止するはずですがね。
去年この大会の一部をやるはずの花火大会(一回では惜しいので)を見にいって雨で中止になって屋台を冷やかした始末はこのブログに書きました。http://pinhukuro.exblog.jp/m2005-09-01/#956640
雨は困るなあ、普通は中止するはずですがね。
去年この大会の一部をやるはずの花火大会(一回では惜しいので)を見にいって雨で中止になって屋台を冷やかした始末はこのブログに書きました。http://pinhukuro.exblog.jp/m2005-09-01/#956640
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saheizi-inokori at 2006-08-27 21:14
散歩好きさん、本当に身を、家族を守る為なら戦わなくてはならないと思いますが、それを誰が決めるのでしょうか?少なくとも今の政治家たちは信用できませんね。
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namiheiii at 2006-08-27 22:00
大曲の隣町、刈和野に月一回ですが数年通ったことがあります。残念ながら日が合わなくて花火は見られませんでした。川と田んぼのあるあの辺の風景懐かしいですね。
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saheizi-inokori at 2006-08-27 22:43
namiheiiiさん、そうです、その刈和野・神宮寺、、わが友のいるところです。
私は朝鮮生まれの引揚げ、長野育ち、山梨本籍という男ですが秋田も原風景です。
私は朝鮮生まれの引揚げ、長野育ち、山梨本籍という男ですが秋田も原風景です。
桜、花火、華やかだけどはかないものを美しいと感じる心。
それは日本人のもって生まれたものなのかもしれないなぁ~。
でも、人の命のはかなさを美しいと思うことはできない。
でも、それを美化してしまう恐ろしい時代があった。
戦争に正義や正当性など存在しないことに、
今の日本人は早く気がつかないと・・・。
それは日本人のもって生まれたものなのかもしれないなぁ~。
でも、人の命のはかなさを美しいと思うことはできない。
でも、それを美化してしまう恐ろしい時代があった。
戦争に正義や正当性など存在しないことに、
今の日本人は早く気がつかないと・・・。
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saheizi-inokori at 2006-08-27 22:56
園長さん、その通り今又そういう時代が近づいているのかもしれません。
高校野球のスガスガしさすら利用されるような気がするのは考えすぎでしょうか?
高校野球のスガスガしさすら利用されるような気がするのは考えすぎでしょうか?
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antsuan at 2006-08-28 19:35
田舎のささやかな平和がいとも簡単にもぎ取られてしまうどうしようもない悲しさ、この悲しさを知るべきでしょう。
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saheizi-inokori at 2006-08-28 19:56
福岡の交通事故は痛ましい惨事ですが今日もやっているように朝から晩まで何度も葬式の様子まで事細かに報道する必要があるのかと思います。
それよりもantsuanさんが言われるような悲しさにつながる多くの知らなければならないことがたくさんあるのではないかと思います。
それよりもantsuanさんが言われるような悲しさにつながる多くの知らなければならないことがたくさんあるのではないかと思います。
by saheizi-inokori
| 2006-08-27 10:32
| こんなところがあったよ
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