幕末役人の情けなさは現代官僚のソレと通ずる? 田中秀征「判断力と決断力」 前便のつけたし
2006年 08月 19日
1862年24歳の高杉は幕府の役人の従者として上海に渡航する。
そのとき、彼は横井小楠に聞いた「開国論」の正しさを確信する。
その後の高杉の言動は”秘めたる開国派”という目で見ると実によく理解できる、と田中は書く。
と同時に、高杉は幕府の実態についても鋭く観察したという。
次から次へと”不祥事”や”無定見”が暴かれ・伝えられる今の役人たちのことを聞くかのようだ。
官僚たちの派閥争い・嫉妬心ゆえに”ロシアスクール”の排除を目的として日本における最優秀なロシア担当・佐藤優氏を”国策捜査”の対象として欠いてしまった外務官僚!
根室のロシアによる漁船銃撃・拿捕事件を見るにつけ、今までロシアとの外交努力を逃げてきた外務官僚!責任は君たちにもあると言いたい。
役人たちばかりではない。
政治家も企業トップも、危機を招いたのは自分たちであることを忘れ、自分の地位と安全を確保するために躍起となっているではないか!
そのとき、彼は横井小楠に聞いた「開国論」の正しさを確信する。
その後の高杉の言動は”秘めたる開国派”という目で見ると実によく理解できる、と田中は書く。
と同時に、高杉は幕府の実態についても鋭く観察したという。
幕府の役人たちはこの期に及んでももっぱら出張手当の額ばかりを話題にし、宿の部屋の取り合いに目の色を変えている。長髪族が襲ってくると聞けば、ただあたふたとするばかりでその動きを探ろうともしない。危機が迫れば迫るほど、自分の地位と安全を確保するために躍起となる。幕府政権の内情がこのようなものであれば、もはや日本の将来を託すことはできない。高杉に”倒幕”の志はこのときに芽生えたのに違いない、と自民党を離脱した経験をもつ田中は書く。
次から次へと”不祥事”や”無定見”が暴かれ・伝えられる今の役人たちのことを聞くかのようだ。
官僚たちの派閥争い・嫉妬心ゆえに”ロシアスクール”の排除を目的として日本における最優秀なロシア担当・佐藤優氏を”国策捜査”の対象として欠いてしまった外務官僚!
根室のロシアによる漁船銃撃・拿捕事件を見るにつけ、今までロシアとの外交努力を逃げてきた外務官僚!責任は君たちにもあると言いたい。
役人たちばかりではない。
政治家も企業トップも、危機を招いたのは自分たちであることを忘れ、自分の地位と安全を確保するために躍起となっているではないか!
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from ロシア事情を追う
at 2006-10-10 02:51
saheizi さん、こんばんは。
お役人と言うのは150年経っても、進化しないみたいですね。
私の友人や知り合いには、「役人にしておくのがもったいない」ような人間もいますが、彼らも偉くなったら保身に走るのかなぁ?
「役人は終身雇用を止めて任期制にしたらどうか?市民のために働きたい人間が、数年間役人として勤めて、民間と人材交流をしたら良いのではないか」と、酔いに任せて、官需企業の友人と議論したことを思い出しました。
うーん。ちょっと過激で乱暴な意見ですね。やっぱり。
お役人と言うのは150年経っても、進化しないみたいですね。
私の友人や知り合いには、「役人にしておくのがもったいない」ような人間もいますが、彼らも偉くなったら保身に走るのかなぁ?
「役人は終身雇用を止めて任期制にしたらどうか?市民のために働きたい人間が、数年間役人として勤めて、民間と人材交流をしたら良いのではないか」と、酔いに任せて、官需企業の友人と議論したことを思い出しました。
うーん。ちょっと過激で乱暴な意見ですね。やっぱり。
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saheizi-inokori at 2006-08-23 23:20
ちゃめさん、志があるのか、ということだと思います。生半可な気持ちでは省益に取り込まれてしまうのでしょうね。
by saheizi-inokori
| 2006-08-19 20:57
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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