ホリエモンこそ時代の子 橘 玲「臆病者のための株入門」(文春新書)
2006年 06月 26日
カバーの裏にある惹句。
”あらゆる”はオーバーかもしれないが”うまい話”なんてそうそうあるもんじゃない、ってことや銀行などがあの手この手で新商品を売り込む、その裏のしかけを分かりやすく教えてくれる。
そもそもデイトレーダーなんてライフスタイルとして確立しないと仕事の合間にチョコチョコっと儲けるなんて無理な話だってことはわかるよ。
この方面にまったく疎い俺には勉強になることが多かった。とはいえ読み終わって2週間、今はほとんど何も頭に残っていない。これは著者のせいじゃない。俺のせいだ。言いたくなかったけれど。

軽快な文書だが、大事なところはかなりきちんと説明している。たとえば”株価はどのように決まるか?”
そしてその予想の散らばり方が”リスク”。
その答えは市場総体が表している。だから一番効率のよい株式投資はインデックスフアンドを買うことだ・・・この辺から俺はもうついていけなくなる。インデックス・・って?
どうやら株式投資のやり方には二つの方法があるようだ。
ひとつはデイトレーダーがやっているように日々の市場の動きの中である種の”ゆがみ”を発見しそこにかける短期的投資。
もうひとつはしっかりした企業を選びじっくりとその成長を待つ(資本主義自体の永続的成長を信ずるならインデックスフアンドをもつ)長期的投資。
著者は世界規模のポートフオリオを薦めるかのようだ。でも俺にはチンプンカンプン。「思わず株をやりたくなる」というのは俺には当てはまらなかった。
ホリエモンについて1章さいて書いている。
あの”犯罪”はスピード違反みたいなものだ。北海道の原野を120キロで飛ばしたって誰にも迷惑はかかっていないのと同じように彼の粉飾と株価操作は違法ではあっても誰も損はしていないという(検挙されて株価が下がったことの影響は別)。インチキであろうが株価が上がれば企業価値は上がっているから株主に損はない(破綻するまでは)。
市場原理主義があの犯罪を生んだのではなく市場が未整備で市場原理がないことが原因だという。そこに賢いホリエモン青年が気がついただけのことだと。
市場に存在する差異から利益を生み出すのが資本主義。差異とは価格の歪みだ。
一株100円の株は100分割しても1円で全体の価格は変わらないはずなのに日本の証券市場では分割された100株のうち1株しか直ぐには出回らない。タイムラグがあるから出回っている株式は高値を呼ぶ。制度の不備。
ホリエモンは資本主義そのものであって、彼の行為を否定することは資本主義そのものを否定することになると著者は言う。
会社の実体なんてなくてもよい。いったん市場で認知されれば株価は上がる。株価はみんながその株価が上がると思っていれば上がる。
究極のヴァーチャルカンパニーをホリエモンは目指していた。それが株式市場の本質なのだから実現していた可能性は高かった。
しかし、それは果てしもなくM&Aを続けていくしかない。そんなことは無理だ。いずれゲームは行き詰まり破綻する(はずだった)。
ふつうの人でも、あらゆる株必勝法のインチキを見破り、カモられずにお金を増やせる方法がある!株をやらないつもりの人でも思わずやりたくなる、クールで知的な株入門。
”あらゆる”はオーバーかもしれないが”うまい話”なんてそうそうあるもんじゃない、ってことや銀行などがあの手この手で新商品を売り込む、その裏のしかけを分かりやすく教えてくれる。
そもそもデイトレーダーなんてライフスタイルとして確立しないと仕事の合間にチョコチョコっと儲けるなんて無理な話だってことはわかるよ。
この方面にまったく疎い俺には勉強になることが多かった。とはいえ読み終わって2週間、今はほとんど何も頭に残っていない。これは著者のせいじゃない。俺のせいだ。言いたくなかったけれど。

軽快な文書だが、大事なところはかなりきちんと説明している。たとえば”株価はどのように決まるか?”
株式の価値は、その会社が将来にわたって生み出すすべての利益を現在価値に換算したものである。したがって、株式投資は将来の利益を予想するゲームであり、金利を予想するゲームだ、ということになる。
そしてその予想の散らばり方が”リスク”。
その答えは市場総体が表している。だから一番効率のよい株式投資はインデックスフアンドを買うことだ・・・この辺から俺はもうついていけなくなる。インデックス・・って?
どうやら株式投資のやり方には二つの方法があるようだ。
ひとつはデイトレーダーがやっているように日々の市場の動きの中である種の”ゆがみ”を発見しそこにかける短期的投資。
もうひとつはしっかりした企業を選びじっくりとその成長を待つ(資本主義自体の永続的成長を信ずるならインデックスフアンドをもつ)長期的投資。
著者は世界規模のポートフオリオを薦めるかのようだ。でも俺にはチンプンカンプン。「思わず株をやりたくなる」というのは俺には当てはまらなかった。
ホリエモンについて1章さいて書いている。
あの”犯罪”はスピード違反みたいなものだ。北海道の原野を120キロで飛ばしたって誰にも迷惑はかかっていないのと同じように彼の粉飾と株価操作は違法ではあっても誰も損はしていないという(検挙されて株価が下がったことの影響は別)。インチキであろうが株価が上がれば企業価値は上がっているから株主に損はない(破綻するまでは)。
市場原理主義があの犯罪を生んだのではなく市場が未整備で市場原理がないことが原因だという。そこに賢いホリエモン青年が気がついただけのことだと。
市場に存在する差異から利益を生み出すのが資本主義。差異とは価格の歪みだ。
一株100円の株は100分割しても1円で全体の価格は変わらないはずなのに日本の証券市場では分割された100株のうち1株しか直ぐには出回らない。タイムラグがあるから出回っている株式は高値を呼ぶ。制度の不備。
ホリエモンは資本主義そのものであって、彼の行為を否定することは資本主義そのものを否定することになると著者は言う。
会社の実体なんてなくてもよい。いったん市場で認知されれば株価は上がる。株価はみんながその株価が上がると思っていれば上がる。
究極のヴァーチャルカンパニーをホリエモンは目指していた。それが株式市場の本質なのだから実現していた可能性は高かった。
しかし、それは果てしもなくM&Aを続けていくしかない。そんなことは無理だ。いずれゲームは行き詰まり破綻する(はずだった)。
ホリエモンは、株式市場というヴァーチャルなゲーム空間が生み出した類まれなキャラクターだった。私たちの社会に潜む欲望や歪みが、そのキャラをモンスターに変身させたのである


タイトル : 熊呼び寄せる
会」山根寿生樹さん(32)花田達也さん(33)ら5人。 NPO法人「信州ツキノワグマ研究会」(松本市)の後藤光章さん(32)は「共存のため熊が食べるものを家の近くに植えないことは大事」と指摘。NPO法人日本ツキノ... more
会」山根寿生樹さん(32)花田達也さん(33)ら5人。 NPO法人「信州ツキノワグマ研究会」(松本市)の後藤光章さん(32)は「共存のため熊が食べるものを家の近くに植えないことは大事」と指摘。NPO法人日本ツキノ... more
こんばんは。
今夜はおとなしくよいこで、眠ったかな?
本に、写真を撮る佐平次さんの手が写ってる。
お顔も写ったらいいのに・・・。
今夜はおとなしくよいこで、眠ったかな?
本に、写真を撮る佐平次さんの手が写ってる。
お顔も写ったらいいのに・・・。
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ライブドア事件のあと、ニュース番組などで、損をした方々がいろいろと言っていましたたが、なんか同情できませんでした。
上手くいって、2倍3倍になったときには、自分の才覚、、、うまくいかなかったら、だまされた、、、、。
株とかの知識、頭に入ってきません。
上手くいって、2倍3倍になったときには、自分の才覚、、、うまくいかなかったら、だまされた、、、、。
株とかの知識、頭に入ってきません。
asakoさん、おはよう。頭隠して・・。講演いかがでしたか?
シーサイドさん、一日で何百万も増えたり減ったりする(それほど巨額の投資でなくても)世界は変ですね。じげもん市場とは違う世界。じげもんが本物だと思いますよ。

saheiji-inokoriさま
ご来店有り難うございました。あまり左脳を使わないようにするのが健康の元と信じている単細胞です。宜しくお願いします。
ご来店有り難うございました。あまり左脳を使わないようにするのが健康の元と信じている単細胞です。宜しくお願いします。
江戸川風景さま、こちらこそよろしくお願いします。
ちゃめさん、恐縮です。表題の割りに読みやすいのが「日本語・・」で逆が「株式・・」と思いました。理数系が苦手なんです。
by saheizi-inokori
| 2006-06-26 21:27
| 今週の1冊、又は2・3冊
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