日仏鼻合戦
2026年 06月 25日
きのうは等々力の菓子屋に取り置きの赤飯を受け取りに行った。
別にお祝い事がなくても、ときどきカミさんは赤飯を買って食べさせてくれる。
子どもが小さなとき、入学だ、誕生日だと祝い事のあるたびに赤飯を炊いてもってきた義母を思い出す。
我家だけでも3人、ぜんぶで9人の孫のすべてになにかというと、お金やお祝いをしてくれたのだろう。
仕事を持っていたので、赤飯を置くだけで、とんぼ返りのこともあった。
孫を持つ身になった僕にはできなかった。
別にお祝い事がなくても、ときどきカミさんは赤飯を買って食べさせてくれる。
子どもが小さなとき、入学だ、誕生日だと祝い事のあるたびに赤飯を炊いてもってきた義母を思い出す。
我家だけでも3人、ぜんぶで9人の孫のすべてになにかというと、お金やお祝いをしてくれたのだろう。
仕事を持っていたので、赤飯を置くだけで、とんぼ返りのこともあった。
孫を持つ身になった僕にはできなかった。

用が済んで、帰ればいいものを不良老人はうろつきたい。
どうしようと思っているところに、目黒行きのバスが来たので、とりあえず乗りこむ。
目黒通り沿いにある、目を引くカフエ、一度入ってみたかつた。

ガラス越しに大きな焙煎工房が丸見え。
はじめ一階のカウンターに座ったが、幅があって歩きやすい階段を上がってみたら、二階の方が広くていろんな席がある。
さいわい二人用のテーブルが空いていたので、そちらに移る。

『失われた時を求めて』。
「生き生きとした文章で表現も適切な」手紙を書く、地方貴族のカンブルメール侯爵の鼻の話が笑わせる。
彼の鼻は、こともあろうに口の上にはすかいにいすわることを選んでいたのだ。おそらくこれは、顔にこんな線を引こうなどと思いもつかないような唯一の斜線で、いかにも頓馬で下品なさまを示しており、、(略)目やにのたまった重たげなまぶたがだらしなく垂れ下がっていたから、知性さえもこの隙間を通ることはかなわなかったことだろう。だから、その青い視線があまりにわずかしか顔をのぞかせていないので、困りはてた相手の目はつい斜めの大きな鼻の上にとまってしまう。カンブルメール氏は感覚を移しかえて、鼻で相手を眺めているのだった。芥川龍之介は、「鼻」で禅智内供の異様に長い鼻を「上唇の上から顎の下まで下がっている、長さ五、六寸もあり」「細長い腸詰(ソオセエジ)のような鼻」と表している。
カンブルメール氏のこの鼻は、形が醜いというわけではない。むしろ少々美しすぎたし、立派すぎて、あまりに威張り返っていた。かぎ鼻で、つやつやと光っていて、できたてのほやほやといったこの鼻は、目に精神が不足しているのを埋めあわせようと身がまえていた。ただし残念ながら、目がときおりそこに知性のあらわれることのある器官なのに対して、鼻というものは(目鼻立ちの各部分のあいだには密接な連帯関係があり、思いがけず相互に響きあうものではあるけれども)一般に愚かさがやすやすとさらけ出される器官なのである。
フランス代表の鼻は隆々と目を圧し、日本代表のそれは長々と口を圧しているのだな。

もうひとつ、
人生は、まだ成し遂げられていない行為のために、過去の最も尊重すべき遺産、ときには神聖この上もないものだつたり、単にごく無邪気なものにすぎなかったりする遺産を役立たせ、それを利用し、その性質をねじ曲げて、不断の売春行為にまで堕落させることがあり、それが人生の法則なのだ 。どんなに立派な業績をのこした、有徳の士であっても、人間は常に変化し続けて、その都度の欲望のために、過去の(神聖な、無垢の)感情や記憶を売り渡す。
あるある、だな。
さらにもう一つ。
嘘をついているということが分からなくなるのは、他人に嘘をつくばかりではなくて、自分自身にも嘘をついているためだからだ。誰かさんは、それかもね。
自分では嘘をついているという自覚がないのかも。
アタチ、ずっと寝ないでこんなに頑張っているのに、みんなで虐めるんだもん、可哀そうなアタチって。

芥川の鼻ですね
「プルースト、保坂和志」 で検索するかコメント欄にはリンク表記されませんから、
拙ブログから入ってみてください
一番上のアドレスのとこ(さへいじ様のアドレスが表記される「https://pinhukuro.exblog.jp/」のところ)にコピペしてみてください
村上龍『走れ!タカハシ』
https://stefanlily.xblog.jp/article/520975658.html
「プルースト、保坂和志」 で検索するかコメント欄にはリンク表記されませんから、
拙ブログから入ってみてください
一番上のアドレスのとこ(さへいじ様のアドレスが表記される「https://pinhukuro.exblog.jp/」のところ)にコピペしてみてください
村上龍『走れ!タカハシ』
https://stefanlily.xblog.jp/article/520975658.html
0
> stefanlilyさん、ありがとう、やってみます。
by saheizi-inokori
| 2026-06-25 10:40
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Trackback
|
Comments(2)