一期一会
2026年 06月 02日
よく言われることだけれど、旅の楽しみの一つに一期一会ということがある。

(沼津仲見世商店街のラジオ店の変身後)
沼津に着いて、遅い昼飯を食べながらスマホで安いホテルを予約、食事後ぶらぶらと街を歩きながらホテルを探した。
街角で、見るからにとっつきにくそうな「お兄(あに)いさん」が細いのと小太りとの二人で、なにか話していた。
イヤリング、刺青、なんと言ったらいいのか、変わった髪型、、ぷんぷん匂う「普通の市民じゃないもん」臭。
すみません、ちょっと、とホテルへの行き方を訊くと、小太りの方が、近寄ってきて正対して、「その角」と一歩前に出て身振りで示して「そこをまっすぐ行ってすぐ、、、」と丁寧に教えてくれた。
じつは僕はそういう対応を半ば予想、期待して「わざと」声をかけたから、予想をうわまった優しさが嬉しかった。

(きのうは百合がたくさん)
東京でちょっといつもと違う遠出散歩をするときも、「わざと」道に迷って「わざと」人に道を尋ねることが多い。
神田の老人が、落語でしか聞かれないような江戸っ子の喋り方で教えてくれたときは、しびれたなあ。

十年くらい前に、用宗で途中下車して、道路工事のガードをしていた女性に尋ねた目的地のことは忘れているのに、彼女のテキパキとした言葉や額の汗は、今では一番の用宗の思い出になっている。

(名古屋笹島あたり)
名古屋の二日目、かつて暮らした国鉄宿舎の跡地を探して、閉まっている美容院のガラス戸の奥にいる店主を呼び出したときは、見るからに面倒くさそうに出てきた彼女が、いろいろやり取りをしているうちに、それが彼女の地と思われる人の好さを発揮して、なんども繰り返して道を教えて「そこにあるマンションだと思う」といった。
あの人の顏もしばらく忘れないと思う。

(片山神社 かつての宿舎の近くにあるのに、知らなかった)
名古屋で二泊した安いビジネスホテル、無人のレセプションで呼び鈴をチン、奥の方から「はあい」と返事がして、出てきた、赤い口紅がめだつアジア系の若い女性。
宅急便を送る空の箱がないかというと、最初に見つけてきたのは、よれよれで使いものになりそうもない。
近所のコンビニまで行って聞いてみると、無い、またホテルに戻ると、そのあいだに探したと見えて、こんどは新品のようなしっかりした段ボールの箱をさしだし、ガムテープも持って来て、自分で梱包してくれた。
一流ホテルならともかく、宅急便の扱いもないホテルでの親切もいい思い出になった。

(鬼がわらの店の周辺 シャッター街)
一人になった沼津の夜を盛り上げてくれた、居酒屋「鬼がわら」の主夫妻。
「この顔が鬼がわらに似ているから(そう名付けた)」「そうだと思った」「ぐははは!」。
骨が弱くなっているというので、僕が、串を焼いている女将さんに、「それをやりながら、爪先立ちとカカト落としをするのです」というと、一生懸命に「こうですか」とやってみせて、脇から大将が「そうそう、それだよ、なあ、言ったとおりだろ」と嬉しそうに励ましていた。
こんやも、あの「ぐはは」「がはは」笑いを振りまいているかな。


(お土産の栗まんじゅう)

沼津に着いて、遅い昼飯を食べながらスマホで安いホテルを予約、食事後ぶらぶらと街を歩きながらホテルを探した。
街角で、見るからにとっつきにくそうな「お兄(あに)いさん」が細いのと小太りとの二人で、なにか話していた。
イヤリング、刺青、なんと言ったらいいのか、変わった髪型、、ぷんぷん匂う「普通の市民じゃないもん」臭。
すみません、ちょっと、とホテルへの行き方を訊くと、小太りの方が、近寄ってきて正対して、「その角」と一歩前に出て身振りで示して「そこをまっすぐ行ってすぐ、、、」と丁寧に教えてくれた。
じつは僕はそういう対応を半ば予想、期待して「わざと」声をかけたから、予想をうわまった優しさが嬉しかった。

東京でちょっといつもと違う遠出散歩をするときも、「わざと」道に迷って「わざと」人に道を尋ねることが多い。
神田の老人が、落語でしか聞かれないような江戸っ子の喋り方で教えてくれたときは、しびれたなあ。

十年くらい前に、用宗で途中下車して、道路工事のガードをしていた女性に尋ねた目的地のことは忘れているのに、彼女のテキパキとした言葉や額の汗は、今では一番の用宗の思い出になっている。

名古屋の二日目、かつて暮らした国鉄宿舎の跡地を探して、閉まっている美容院のガラス戸の奥にいる店主を呼び出したときは、見るからに面倒くさそうに出てきた彼女が、いろいろやり取りをしているうちに、それが彼女の地と思われる人の好さを発揮して、なんども繰り返して道を教えて「そこにあるマンションだと思う」といった。
あの人の顏もしばらく忘れないと思う。

名古屋で二泊した安いビジネスホテル、無人のレセプションで呼び鈴をチン、奥の方から「はあい」と返事がして、出てきた、赤い口紅がめだつアジア系の若い女性。
宅急便を送る空の箱がないかというと、最初に見つけてきたのは、よれよれで使いものになりそうもない。
近所のコンビニまで行って聞いてみると、無い、またホテルに戻ると、そのあいだに探したと見えて、こんどは新品のようなしっかりした段ボールの箱をさしだし、ガムテープも持って来て、自分で梱包してくれた。
一流ホテルならともかく、宅急便の扱いもないホテルでの親切もいい思い出になった。

一人になった沼津の夜を盛り上げてくれた、居酒屋「鬼がわら」の主夫妻。
「この顔が鬼がわらに似ているから(そう名付けた)」「そうだと思った」「ぐははは!」。
骨が弱くなっているというので、僕が、串を焼いている女将さんに、「それをやりながら、爪先立ちとカカト落としをするのです」というと、一生懸命に「こうですか」とやってみせて、脇から大将が「そうそう、それだよ、なあ、言ったとおりだろ」と嬉しそうに励ましていた。
こんやも、あの「ぐはは」「がはは」笑いを振りまいているかな。

そういえば名古屋の堀川べりのカフェでモーニングを食べたとき、ほんとならセルフで運ばなくてはいけないのに、お持ちしましょうと、一見ぶあいそうな娘さん、お水も別のところに取りに行ってくれました。

おまけ。
沼津のホテルに帰ったとき、僕のあとでエレベーターに乗る伊達男に、「開く」のボタンを押してあげたら、「ありがとう!両手がふさがつているもので」と言って、改めて僕を見て「男前ですね、おしゃれが決まっている」と言われた。ぐふふ。
旅先での人との出会いは、なにより大きな楽しみであり思い出になりますね
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> maya653さん、近所を散歩していてもいろんな出会いがあるのに、それを味わうこともなくスルーしてしまう、そのもったいなさを旅は教えてくれます。
旅を経て感覚が少しは鋭敏になるような気もします。
旅を経て感覚が少しは鋭敏になるような気もします。
saheiziさんの一期一会、よいなあ。僕もそういう感じに人とのコミュニケーションを取りたいな。どうしても無愛想になりがちなので。
この感覚すてきです~
日常や自国から離れる事が自分を軽るくして 本来の自分が颯爽と動き出す。。
なぜか「人生に何かを期待するのは間違っている 人生があなたに期待しているのだ」って言葉まで
おもいだしました 最後の方、すっきり褒めて下さいましたね さすがですね
日常や自国から離れる事が自分を軽るくして 本来の自分が颯爽と動き出す。。
なぜか「人生に何かを期待するのは間違っている 人生があなたに期待しているのだ」って言葉まで
おもいだしました 最後の方、すっきり褒めて下さいましたね さすがですね
きっとsaheiziさんが旅先で出会った人たちも一期一会を感じていたと思います。男前ならなおさら!
旅は楽し…でも誰もがこんなに楽しめるわけじゃない。
これは能力です。そして日々の暮らしもまた旅(‼)そこんとこ、学びたいと思います。
これは能力です。そして日々の暮らしもまた旅(‼)そこんとこ、学びたいと思います。
拝読していて、とてもいい気持ちになりました。
外は雨と風ですが ブログを拝読して暖かい日差しの下にいるような気分になりました
私まで嬉しい思いがしました
素敵なエピソードの数々 ありがとうございます
素敵な思い出は旅の醍醐味ですね(日常でも知らないところはやっぱり「旅」の気分になります)
私まで嬉しい思いがしました
素敵なエピソードの数々 ありがとうございます
素敵な思い出は旅の醍醐味ですね(日常でも知らないところはやっぱり「旅」の気分になります)
> りんごさん、日常においてもこの感覚を忘れないようにしたいと思うのですが、、なかなか、ね。
> oteboxさん、そうありたい、とおもっているだけで、なかなかですが。
> ymomenさん、みな兄弟、そんな気分すら湧いてきますね。
『男前で、おしゃれが決まって』ぐふふ、と反応するsaheiziさん、素敵です!
家族を築き始めた沼津について、たくさんの場面を見せてくださって、本当にありがとうございます。沼津とお隣りの三島の間の場所に住んでいましたが、時々バスで沼津駅前に出かけた仲見世通りは覚えています。心温まるエピソードの数々は短編映画を観るような楽しさでした。
家族を築き始めた沼津について、たくさんの場面を見せてくださって、本当にありがとうございます。沼津とお隣りの三島の間の場所に住んでいましたが、時々バスで沼津駅前に出かけた仲見世通りは覚えています。心温まるエピソードの数々は短編映画を観るような楽しさでした。
家を出て旅先に向かうと心は軽く気持ちは晴れ晴れ、そんな時に出会う人びとは一期一会で
貴重な方がたですね。
人の暖かさ、思いやり、身体中がスポンジにの様になってその情けを吸い取って
帰宅した後も、また嬉しい心持に。
旅で出られて本当に良かったですね。
勿論サヘイジさんがひき寄せた賜物ですね。(^^♪
貴重な方がたですね。
人の暖かさ、思いやり、身体中がスポンジにの様になってその情けを吸い取って
帰宅した後も、また嬉しい心持に。
旅で出られて本当に良かったですね。
勿論サヘイジさんがひき寄せた賜物ですね。(^^♪
> jyon-non3さん、ああ、それなのに今日は眠くて眠くて、どうしたのかな。台風性嗜眠症かな^^。
いい旅でしたね~♪ぐふふ^^。
> koro49さん、あまり楽しみ過ぎたのか天罰でスマホでブログが書けなくなりました。
by saheizi-inokori
| 2026-06-02 10:35
| よしなしごと
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