バラ園に住んで夢から夢へ

大掃除で体を動かしたからか、暑いような気がして半袖シャツでいたら、3時ごろになって、やたらに鼻水が出てちょっと熱っぽい。
こりゃいかん、すぐに長袖を羽織って、それでも散歩に出た。

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(園芸高校)

調べてみると最高23℃だった。
もっと暑い日にランニングシャツに長袖シャツを重ねて、しかも外に出るときはもう一枚なにか羽織っていたのだ。
暑熱順化とは、暑さになれるだけでなく、微妙な気温の変化に着るものを適切に合わせるということも含まれているようだ。

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きのうは園芸高校のバラ園が解放されて、カミさんが見にいって素晴らしいといったけれど、2時半までなので、僕はいけなかった。
ちょっと大掃除プラス重いベッドの移動などでつかれてもいた。
校門が開いていたので、中に入ったがバラ園までは遠慮した。

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バラはこのあたり一面の家々に咲き誇って、あたかも地区全体がバラ園のようでもある。
バラだけでなくお花畑か。

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ママが下の子、パパが上の子と手を繋いで歩いてきた。
小学校に入ったかまだだったかの頃、父が珍しくみんなで散歩に行こうと言ったのはいいのだが、母についでの用があったのか父と母と別の道を歩いて、どこかで落ち合おうというのだ。
母と歩く方に弟が手をあげて、僕は義侠心みたいなものをふるって父と歩くと言った。

父は手をつなぐでもなく、どんどん刑務所の横の道を歩いて、ほとんど僕と話もしない、いつもの父だった。
待ち合わせの場所に着くと、弟はなにかを買ってもらって満面の笑みで母の手にぶらさがっている。
義侠心の吹っ飛んだ僕がべそをかいたような気がする。

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ひさしぶりの路地に入って見たら、廃屋なのかそれとも人が住んでいるのか、疑問に思っていた家がきれいさっぱりなくなって、更地の真中に小さなトラクターが座っていた。
夢から覚めたようだ。

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スーパーストアで頼まれた茗荷(カツオが食える!)と、頼まれていない赤丸二十日大根(とは書いてなかったが)を買って外に出ると、バタバタっとカラスが舞い上がる。

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店の前の自転車の荷台においたままの買い物袋をつついていたのだ。
下に小さなパッケージが転がっていた。
小さな女の子(その買物袋とは無関係らしい)が、店の人に知らせたらしく、店の女性が「こっちも」とかなんかいいながらあたふたしていた。
あれは店の責任になるのだろうか、少なくとも賠償責任はないように思うが。

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明日は月曜日だから、早い時間の病院行きだと思って、リュックの中身や服装の準備をしたら、きのうは土曜日だから、その翌日は日曜日だということをカミさんが教えてくれた。
持つべきはカミさんだ。

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きのうは、時間がなく、ほんの少ししか本が読めなかった。
『失われた時を求めて』から。

灯台の火は単なる物質的な光にすぎないけれど、それでも精神からの発散物で、船舶に危険を知らせるために空間を探索している。

プルーストらしい文章だ。
物や風景をやたらに擬人化する。
それは、たんなる比喩による描写ではなく、人間や時代の感情、記憶、意志を外化しているのだ。
五巻目になると、だいぶ馴れてきたが、最初は戸惑うことが多かった。

もう一つ。
「私」が、親友のサン=ルーを彼の兵営に訪ねて行き、近くのホテルに滞在する。
サン=ルーと彼を讃仰する下士官仲間たちとの交友もふかまり、「私」は戦争の戦術や指揮官のあり方などにも興味を惹かれる。
サン=ルーの言葉のなかに、戦争が長引くと、敵の成功や失敗を教訓にして、より優れた戦術を編み出すこともあるが、
でも、これは過去のことだね。砲兵がものすごく進歩したので、未来の戦争は―もし依然として戦争があったらの話だけれど―非常に短期間のものになるだろうから、教訓を生かそうと考える前に、もう和平が締結されているだろうな。
これが、プルースト自身の考えであったかはわからない。
でも、現代現在の絶えることなき、終わりの見えない戦争の世界を、彼は予想しはしなかったのではなかろうか。

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昨夜は睡眠薬を定量(いつも、飲むときは半量)飲んで休んだら、咽喉が痛いようで、ときどき目は覚ましたが、トイレにもいかず、いろんな夢を見て朝まで眠る。
起きてトイレにいくとまだまだ眠りに吸い込まれそうになる。
洗濯機を回して、すこし頭がすっきりしたが、なぜか再びベッドにもぐりこむ。
あと三十分の連続で、いくつもシュールでいてリアルな夢を見続けて、熱があるのかと心配したカミさんの声でほんとのリアルに戻って起床、すでに10時近かった。
夕べの風邪っぽさやだるさもなくなっている。
洗濯物が干してあって、ルンバも仕事を終えていて、僕は洗面所とトイレの掃除だけで済んで夢のようだ。
夢から夢だね。

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Commented by barnes_and_noble at 2026-05-10 14:30
カラスはほんとに侮れませんね。わたしもお花見でちょっと目を離したすきに、おかずを取られたことがありました。
Commented by sonoma0511 at 2026-05-10 16:28
年中休日になったら曜日が分からなくなったが、確かに今度は
土曜日と日曜日まで勘違いし、ごみ出しで思い出すことが多くなりました。
saheiziさんは二人兄弟だったのですね。好いお兄ちゃんだったでしょうね。
昔の父親は特に長男に厳しかったように思います。
兄なんて物心ついてから父と手をつないでいたかな?と思う。
しかし幼少の頃の話をすると父の頬が緩んでいて兄は照れていたが。
Commented by りんご at 2026-05-10 18:16
「僕は義侠心みたいなものをふるって..
やっぱり saheiziさんはこんなお子さんだったんですね さいしょから
自然も花も精一杯美しいけれど 何もかにも壊されていってるようで 
西部戦線異状なしの文の切れ切れが浮んだりです  
Commented by rinrin1345 at 2026-05-10 18:32
そちらはバラの季節、結構軒先のバラを見ても楽しい季節ですよね。羨ましいわ
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-10 18:37
> barnes_and_nobleさん、海岸の鳶も怖いですね。
口にくわえたものまで狙うのですから。
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-10 18:39
> sonoma0511さん、やさしいお父さんですね。
私の父の思い出は理不尽に叱られたことばかりです。
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-10 18:41
> りんごさん、弱虫の癖に変なところで義侠心をふるうのです。
「西部戦線、、、」は読んだことがありますが、どんな文章でしたか。
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-10 18:44
> rinrin1345さん、イーハトーブも羨ましいですよ^^。
きょうも薔薇を見て歩きましたが、同じことをしているオバサン4人連れもいました。
人の家のバラの前で品評会みたいなことをしてスマホを構えていました。
Commented by りんご at 2026-05-10 20:21

国が始めた戦争に引っ張り出された19歳の主人公。彼が語る戦争
今は彼の言葉のひとつひとつが切り込んできます  
「機嫌よくはしゃいでいた兵隊。。。 
 いよいよ戦線地帯やってきた  僕らは人間獣になった」
  
Commented by りんご at 2026-05-11 04:35
 追) レマルクの文章

 弾丸に撃たれる死の恐怖から、顔も手足も地の中に潜り込ませる。。
 地面は兵隊のただ一人の友達だ。  
 兵士は自分の恐怖と叫びを土の沈黙と保護の中に向かって呻くのだ。 
 地面はその声を聞いてくれる。
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-11 06:50
> りんごさん,ありがとう。
うろ覚え、までいかないな。
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-11 06:51
> りんごさん、異状なし!あきれますね。
Commented by open-mind1109 at 2026-05-11 15:30
saheiziさんご兄弟のお話、興味深いです。
男の子ふたりの場合、兄より弟の方が甘え上手になるのかな?
うちの息子たちもそうです。
母親としては違うタイプの二人を育てることができて楽しかったです^^
Commented by saheizi-inokori at 2026-05-11 15:51
> open-mind1109さん、たぶんね。
もつともこのときの弟はほんの幼子でした。
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by saheizi-inokori | 2026-05-10 12:04 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(14)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori