間違い万歳 松本紀行その3
2026年 04月 25日
松本二日目は夕方から冬に戻ったかのような寒さ。
ウエザーニュースで予知していたといえ、まさかそこまでと思いながらもカミさんの強い勧めでもつてきた薄いダウンジャケットをしっかり着込んで晩飯を食いに出た、雨しきり。

前夜に予約してある家庭的にして山菜を食える小さな店、なんと石油ストーブを2台も焚いていた。
「私一人でやっていますので、グループのお客様の予約もあるため、三品ほどあらかじめ用意させていただいてもよろしいか」と、言った三品のひとつが、「菜の花のお浸し」「マグロのたたきとワサビ漬け」








新宿伊勢丹でイベントのときに売るけれど限定八箱だという。



二つ目は「ポップのお浸し」、カラバナ草ともいう。クセのない爽やかな味わい。
ママは料理を運んでくるつど、はぎれよく、素材の説明を故郷の子どもの頃の思い出に絡めてしやべる。
僕もイナゴを弁当のおかずにするために採りにいつたことなどを話す。
酒は辛口純米真澄を冷で。

三品目は「鹿のタタキ」、予約したときに、カミさんはNGなので僕だけ少しと言ったけれど、カミさんも箸をつけてまんざらでもなさそうです。
先客男性四人は気のあった仲間が各地から集まって、太田和彦(松本深志高校卒)とかあちこちへの登山の思い出などに花が咲いている。
僕よりひと回りほど若いかなと、聞いてみたら一番上が五つ下、これからの一年一年がジェットコースターの下りだよ、などと先輩ぶつて脅かしてみる。

ここからお好み、僕は前日と昼メシに野菜天ぷらを食っているからいらない、といったけれど、その内容を訊くと、タラの芽、コゴミ、エノキ、ヤマウドにフキノトウ!
予約の電話で、僕が何よりもフキノトウを食いたいと言ったものだから、もう八百屋には並んでいないけど、生えているところに行って探してみます、と言ってくれた、そのフキノトウなのだ。
そりゃ、食べますよ食べますとも!

ヤマウドは生で食いたいと、あまり生向きではないというのを無理を言って食う。
その爽やかな苦味!フキノトウの苦味も!
真澄と奏でる望郷のワルツ。
ほかに、松本のソウルフード「塩イカとキューリ」「鹿ハツのニンニク炒め」「じゃこと山椒の香り焼きおにぎり」、それにオマケしてくれた「ワラビのお浸し」。

カウンターの隅に、ママのお母さんの写真とお位牌が置かれて線香も手向けられている。
僕と同い年のお母さんは、太田和彦とも親しかったけれど、一昨年亡くなったという。
認知症を患いながらも店に立ち、料理を作り続けたとママが問わず語り。
クマの生態などについてもいろいろ話してくれた。

松本三日目、開運堂で草だんごを買って、あがたの森で食べようというカミさんの提案。
ホイきた、と循環バスに乗ったら、それが間違って、あがたの森には行かない、降りたところに開智学校。
カミさんは初めて、その美しさに歓声をあげる。
僕も国宝になつてからは初めてなので、改めて近代日本黎明期の教育関係者の情熱とレベルの高さを玩味した。

子どもたちの、作法を守りながらも勢いよく手を挙げる姿を思い浮かべてみる。

庭にある藤棚の下の椅子に座って、待望の「草だんご」を食べた。
よもぎ(長野では餅草という)の香りがほんとの草餅を食う満足を与えてくれた、
新宿伊勢丹でイベントのときに売るけれど限定八箱だという。

バスが来ないからぶらぶらと歩いてゆくと、軽自動車でワラビなどを売っていた。
スイカジュースのところにいたオッサンから、ワラビを一束三百円買うとアスパラガスも一束オマケしてくれた。
元はといえばバスを間違えたことから、いろいろ嬉しいことにめくりあえた。

松本神社の巨木を嘆賞し、松本城に後ろから近づく。
これも朝は想定外の行動なり。こんどは松本城は、もういいかな、といっていたのに、こうして何度も見ることになるのはその磁力のせいか、やはり美しいな。


中町通り近くで昨夜ママが教えてくれた店を探して、うまいざる蕎麦を手繰り、初日に行ったカフェでデカフェ(カミさんはソイラテ)にスフレパンケーキ(僕は半分の半分)。
プルーストの文章がなぜ難解に感じられるのか、それはプルーストが生命の本質に迫る格闘の軌跡だからという文章を読む。

隣のソファには、赤ちゃん連れの若夫婦とその両親。半袖のおじいちゃんが絵本を赤ちゃんに見せて、ちょっとでも反応があると大喜びしている。
最初の馬肉の店でも赤ちゃんを抱いてあやしながら店内を歩いているおじいちゃんを見て、翌日浅間温泉の休憩室てもそのおじいちゃんが赤ちゃんを寝かしつけているのを不審に思っていたら、やがて若夫婦とおばあちゃんがそろって得心した。
僕はあんなに孫たちを大事にしなかったな、「失われた時を求めて」もせんかたなし。

帰りのバスターミナルに向かう途中、記憶が呼んでいるイベント看板がある。
入ってみると案の定、前回きたとき浅間温泉の食堂で隣り合って話をした、広尾と松本をいききしている革細工の女性が主催する即売会、話してみればあちらも思い出して暫し談笑する。
入ってみると案の定、前回きたとき浅間温泉の食堂で隣り合って話をした、広尾と松本をいききしている革細工の女性が主催する即売会、話してみればあちらも思い出して暫し談笑する。

かくて二泊三日の松本旅、習慣を脱出して、少しは非日常の境地に遊ぶことができました。
ダラダラと 長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。
けさは、日常に戻って、でも大掃除は明日に延ばし、洗濯と掃除などに精をだした。
カミさんとサンチの誕生日で、花などが贈られてきて、カミさんはご機嫌だ。

読書も非日常の旅のようなものですが、やはり、書を持って街(時には旅)に出よう。。。ですね。
奥さま & サンチ Happy Birthday♪
奥さま & サンチ Happy Birthday♪
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午前中スマホで拝見し今PCでたっぷり読ませていただきました
あがたの森より開智学校がいいです そこで草餅を まあ粋です事
私も開智学校は大好きで何度も行きました 以前は女鳥羽川沿いにあり母親はそのころ通ったようです
そこから松本神社~お城~バスターミナルへとご一緒した心地です
美味しい松本もたくさん紹介くださり楽しかったです
博物館へも立ち寄られたんですね この前いらしたときと街中も変わっていたことでしょう
お疲れ様でした ありがとうございました
あがたの森より開智学校がいいです そこで草餅を まあ粋です事
私も開智学校は大好きで何度も行きました 以前は女鳥羽川沿いにあり母親はそのころ通ったようです
そこから松本神社~お城~バスターミナルへとご一緒した心地です
美味しい松本もたくさん紹介くださり楽しかったです
博物館へも立ち寄られたんですね この前いらしたときと街中も変わっていたことでしょう
お疲れ様でした ありがとうございました
松本、心から楽しんでください!
私もまた行きたくなりました。
私もまた行きたくなりました。
新婚旅行で中部地方を廻り、松本城の天守閣ではつれいの膝枕で空を見上げた記憶があります。
今なら観光客も多くできないかも。
今なら観光客も多くできないかも。
> PochiPochi-2-sさん、もう帰宅しました。がっかりです、もっといたかったな。
おかえりなさい!
中味の濃いとても良い旅でしたね。
写真一枚一枚をsaheiziさんの目になったつもりで見ながらとても楽しく読ませていただきました。
「旅」のような非日常の経験はボケを遅らせる効果があると聞いたことがあります。
思い出の地を巡る夫婦旅、なんて素敵なんでしょう。
かなり若返ったのではないでしょうか^^
中味の濃いとても良い旅でしたね。
写真一枚一枚をsaheiziさんの目になったつもりで見ながらとても楽しく読ませていただきました。
「旅」のような非日常の経験はボケを遅らせる効果があると聞いたことがあります。
思い出の地を巡る夫婦旅、なんて素敵なんでしょう。
かなり若返ったのではないでしょうか^^
とても いい旅をされましたね。
> ikuohasegawaさん、車があればもっと行動範囲が広がるのでしょうが、、。軽井沢はまだですか?
行ったことがないのです。行きたいと思っていましたが、もっと行きたくなりました。
太田和彦さんも松本出身なんですか
ますます松本行ってみたくなりました
ますます松本行ってみたくなりました
by saheizi-inokori
| 2026-04-25 11:18
| こんなところがあったよ
|
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Comments(18)