小澤さんの食べた蕎麦(松本紀行2)
2026年 04月 24日
花咲く乙女について読んだ春の宵、さくらを食おうというのもまた一興、駒が勇むがごとくに入った店で、まずは酒のメニューを眺めると、嬉しいことに水尾がある。









(「枇杷の湯」の庭)






諸般の事情でしばらくご無沙汰を重ねた飯山の銘酒だ。

野沢菜漬けと、蜂の子、イナゴ、ワサビ漬けの三種盛をつつけば、もうあとはなんにもいらないくらいだ。


しかしそれじゃカミさんはどうする、馬刺しを食わなきゃ!

レバー、大動脈、霜降り、たてがみ、ロースのエンガワ、赤身。
カミさんはやはり食べなれている赤身が一番好きなようだ。
サーモンも信州名産、にぎりを少し。

ポテサラなども取り、やはりステーキ(さくら)も食ってみよう。

どれも牛などとはちがつて、さっぱりした甘みを感じる。
酒との相性もいい。

明治33年創業の老舗、いたるところに馬にちなんだものが飾られていた。
それがおとといの夜の楽しみだつた。

明けてきのうはバスで浅間温泉へ。
前回とても気に入った枇杷の湯、殿様も入った名湯だ。
室内にも大きな浴槽があるけれど露天風呂がお目当て。
熱くなくぬるくなく、柔らかな湯が贅沢に流れて身体を包みこむ、極楽ごくらく。

風呂をでてバス停に向かう途中に前回きたときはなかつた蕎麦屋がある。
入る。

雨、温泉、蕎麦、天ぷらときたら、酒を飲まないわけにはいかない。
辛口の地酒か「大雪渓」をちびちびやると、プルーストのいうところの、「習慣からの離脱」が生じて、昨秋鬼無里会で久留里駅前の小さな蕎麦屋であきさんと地酒を飲んだときの自分も立ち現れる。
カミさんとこうして飲んでいるだけでもシヤヤセなのに、久留里のシヤヤセも加わってシヤヤセの三重奏となる。


店の人にこの店はいつ開業したのかと尋ねると、「じつは四十年前からやっていたのだけれど、一度閉店したのを一昨年から娘さんがまたやり始めた」といい、「いぜんはしょっちゅう小澤征爾さんもいらした」というではないか。
独りできて、その席、つまり今カミさんの座っている席に座ったのだと。
ここにおいて、僕は小澤征爾と一緒に飲むシヤヤセも加わって、シヤヤセの四重奏に浸る。

御城にも挨拶し、松本市立博物館を初視察する。

蔵の中通りを歩いてホテルに向かう途中でこんなカフェを見つける。

入ってみると、こんな感じ。

古色蒼然たるオーディオセットに驚くほどのLPやCDがおいてあつて、モダンジャズがかかっている。
マスターに「ご主人のコレクションですか」とお愛想をいうと、ぼつそり「いや、違います。趣味です」と、気難しいオッサンだ。
デカフェがないのでルイボスティーを飲んだがうまかつた。

入ってみる、話しかけてみる、そこから旅の楽しみが広がる。
おはようございます
saheizさん流の旅を楽しんでおられるご様子が伺えて
拝見していてこちらも楽しくなります
どこ?どこ?ってワクワクしています
今日はどちらへ?
saheizさん流の旅を楽しんでおられるご様子が伺えて
拝見していてこちらも楽しくなります
どこ?どこ?ってワクワクしています
今日はどちらへ?
1
故郷じゃないけど、息子が10年住んだ町、よく行ったなぁと思います。懐かしいです
なんとまぁ、旅の二重奏に始まり四重奏、指揮棒を振るのは小澤征爾ならぬ佐平治師匠。
いいですね、旅は。^^
いいですね、旅は。^^
> yukiusagi_syakunaさん、25日はカミさんとサンチの誕生日なのです。
誕プレ代わりでもあるのです。
誕プレ代わりでもあるのです。
> Solar18さん、松本はなんとなくドイツ的な気がするのですよ、ドイツも知らないで。
> tanatali3さん、アドリブばかりの愉快な演奏ですね。
私も一昨年、野沢温泉で飲んだ「水尾」(いろいろな種類がある)が忘れられません。その後、東京で「水尾」を飲んでみましたが、違う味です。やはり現地で提供されるものは別格なのだと思いました。
古民家カフェ、良いですね。コレクションではなく趣味、というのも頷けました。
古民家カフェ、良いですね。コレクションではなく趣味、というのも頷けました。
> k_hankichiさん、酒にかぎらずその地で口にするその地のものは格別ですね。
野沢菜、おやき、山菜料理、、東京で売っているものは違うものになっています。
あのカフエ、薄暗いのとちょっと寒くなったのと、マスターが厳しそうなので、本を読むことなく出てきましたが、また行きたくなりました。
野沢菜、おやき、山菜料理、、東京で売っているものは違うものになっています。
あのカフエ、薄暗いのとちょっと寒くなったのと、マスターが厳しそうなので、本を読むことなく出てきましたが、また行きたくなりました。