苦しい欲望
2026年 04月 22日
きのうも五月晴れの先取りのようないい天気だった。
コースを変えて歩くと、違う花が見られる。

ここのうちは前はもっとたくさんのバラを咲かせて、それが楽しみだったけれど、だんだん減ってきたのは、御年のせいかな、御不幸でなければいいけれど。


あの花のところまで、ああ、あそこにもきれいな花が、で散歩の足が伸びる。

散歩の足が伸びて駒沢公園まで行くと、野球場で歓声がきこえる。
近寄ってみたら、東大対慶大の試合だ、軟式。
バックボードをみると、三回の裏で1対0で東大が勝っている。
フリーのようなのでネット裏に入ってみた。
ほとんど観客はいない。
見ている間に2点取って慶応が逆転し、選手たちは勝ったかのように大騒ぎして喜んでいる。
東大の投手の球速は110キロから121キロ、慶大はMAX110キロくらいかな。
5回を見て外に出た。

よちよち歩きの坊やが僕のあとを一生懸命追いかけてくるので、少しペースをゆるめたら、トンした。
泣かないで笑っている、えらいえらい。

新緑のトンネルのなかを歩くのはほんとに気持がいい。

「いつもの木」の枝がかられて「いつも」と違う。
人間も木もいつもと違ういつもになっていく。

帰宅して『失われた時を求めて』を読んだ。
ジルベルトと別れて「私」は、「至るところで<美女>を欲し、<美女>を探し求め、<美女>を見出す時期」にあった。
ホテルの前で祖母をぼんやり待っていると突堤の突端の方から、五、六人の少女のかたまりがやってくるのを見る。
「その姿といい、動作や態度といい、バルベックで見かけるどんな人たちとも異なっていて」「この上もなく柔軟な身体つきのためにどんな動作も自由自在だったし、おまけに残りの人類を心から軽蔑しきっているので、ためらうこともなく伸び伸びとまっすぐ前方に進んでゆき、好き勝手なことをそのままやってのける」。

彼女たちが近づいてくると「見ればめいめいがまるで違ったタイプでありながら、みなが美しさを備えている」。でも「私」は、勇気も暇もなく、一人ひとりを見分けることができない。
彼女たちの一人は、野外ステージの前の折り畳みイスに座っている老いた銀行家の頭を跳びこえてステージにとびのる。
コースを変えて歩くと、違う花が見られる。

ここのうちは前はもっとたくさんのバラを咲かせて、それが楽しみだったけれど、だんだん減ってきたのは、御年のせいかな、御不幸でなければいいけれど。


あの花のところまで、ああ、あそこにもきれいな花が、で散歩の足が伸びる。

散歩の足が伸びて駒沢公園まで行くと、野球場で歓声がきこえる。
近寄ってみたら、東大対慶大の試合だ、軟式。
バックボードをみると、三回の裏で1対0で東大が勝っている。
フリーのようなのでネット裏に入ってみた。
ほとんど観客はいない。
見ている間に2点取って慶応が逆転し、選手たちは勝ったかのように大騒ぎして喜んでいる。
東大の投手の球速は110キロから121キロ、慶大はMAX110キロくらいかな。
5回を見て外に出た。

よちよち歩きの坊やが僕のあとを一生懸命追いかけてくるので、少しペースをゆるめたら、トンした。
泣かないで笑っている、えらいえらい。

新緑のトンネルのなかを歩くのはほんとに気持がいい。

「いつもの木」の枝がかられて「いつも」と違う。
人間も木もいつもと違ういつもになっていく。

帰宅して『失われた時を求めて』を読んだ。
ジルベルトと別れて「私」は、「至るところで<美女>を欲し、<美女>を探し求め、<美女>を見出す時期」にあった。
ホテルの前で祖母をぼんやり待っていると突堤の突端の方から、五、六人の少女のかたまりがやってくるのを見る。
「その姿といい、動作や態度といい、バルベックで見かけるどんな人たちとも異なっていて」「この上もなく柔軟な身体つきのためにどんな動作も自由自在だったし、おまけに残りの人類を心から軽蔑しきっているので、ためらうこともなく伸び伸びとまっすぐ前方に進んでゆき、好き勝手なことをそのままやってのける」。
僕の若い頃にはいたね、こういうの、いまはもうちょい侘びしいな。

彼女たちが近づいてくると「見ればめいめいがまるで違ったタイプでありながら、みなが美しさを備えている」。でも「私」は、勇気も暇もなく、一人ひとりを見分けることができない。
彼女たちの一人は、野外ステージの前の折り畳みイスに座っている老いた銀行家の頭を跳びこえてステージにとびのる。
そして老人を嘲笑う。
彼女たちがもっと近づいて、「私」はさっきまで混じり合ってひとつになっていた「特徴を配分して、それぞれの少女のまわりに寄せ集めていた」。
まるで映画の場面をみるようだね。
そのうちの一人、「自転車を押している褐色の髪をして頬のふっくらした少女」の「笑みを含んだ流し目」と「私」の目がかちあう。
「私」は、彼女の目・物を映す円盤のなかで光るものは、「私たちの知らないもの、当の本人が自ら作りだした観念の黒い影である」ことを感じる。
そして、それら=彼女の全生活を所有したいという「苦しい(なぜなら実現不可能であることを感じていたから)」欲望を抱く。
新しい恋が始まるのだろうか。
彼女たちがもっと近づいて、「私」はさっきまで混じり合ってひとつになっていた「特徴を配分して、それぞれの少女のまわりに寄せ集めていた」。
まるで映画の場面をみるようだね。
そのうちの一人、「自転車を押している褐色の髪をして頬のふっくらした少女」の「笑みを含んだ流し目」と「私」の目がかちあう。
「私」は、彼女の目・物を映す円盤のなかで光るものは、「私たちの知らないもの、当の本人が自ら作りだした観念の黒い影である」ことを感じる。
そして、それら=彼女の全生活を所有したいという「苦しい(なぜなら実現不可能であることを感じていたから)」欲望を抱く。
新しい恋が始まるのだろうか。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
>鍵コメさん、たまにはどうぞ。
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こんにちは。
「失わらた時を求めて」はなぜ読み始められたんですか?面白いですか?
学生時代に一度読み始めましたが、あまりに長いので挫折しました。ただ、今でももう一度読んでみようかという気持ちだけはあります。ですから、感想をぜひ伺いたいと思いました。
「失わらた時を求めて」はなぜ読み始められたんですか?面白いですか?
学生時代に一度読み始めましたが、あまりに長いので挫折しました。ただ、今でももう一度読んでみようかという気持ちだけはあります。ですから、感想をぜひ伺いたいと思いました。
by saheizi-inokori
| 2026-04-22 07:04
| 今週の1冊、又は2・3冊
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Comments(4)

