無気力なままにレバニラを食う
2026年 04月 15日
申し訳ないほど爽やかな朝が続いた昨日は、あたふたとルーテイン家事をこなして呼吸器内科へ。
ここでも八重桜とハナミズキが美しい。

診察は5分足らず薬もなし(まだ家にあるから)で160円支払い、二割負担でなければ80円、いままでそんなことがあったかな。
今国会で審議中の法案が通ると、皮膚科の保湿剤などがグッと高くなるようだし、すべての老人を三割負担にしようなんて維新の小僧どもが騒いでいるやに聞く、はよいねってことか。

せっかくここまで来たから、どこかに寄っていこう、とはいえ、どこというイメージがわかない。
考えもないまま、やってきた「成城学園駅行き』に乗る。
ひさしぶりにあっち方面、神代植物公園はどうか、それとも、、自分の気持を訊いてみるが、どうも食欲がわかない。
いっそ環八で高円寺とか荻窪とかどうだろう。
二つ目のバス停、三本杉で下車、少し離れたバス停に行くと、そっち方面はあいにく「千歳船橋行き」しかない。
やってきたのに乗って、終点チトフナで降りたが、ここも歩く気にならない。

(尾山台商店街入り口)
上野毛、等々力駅入口、ぼんやりと通過、田園調布にも食欲がわかず、尾山町で下車。
別のバス停等々力三丁目で玉堤循環バスに(初めて)乗って、尾山台駅で降りる。

(尾山台商店街)
前に行ったカフエで、と思ったがそれもあいにく見つからない。
もう一軒のコーヒーがうまい店はあいていたが、800円とかの料金表をみて入る気にならず、等々力駅までぶらぶら歩く。
そこから「用賀駅行き」に乗って、我家の近所のカフエで、デカフエを飲み始めたのが11時前。

(駒沢通り)
『失われた時を求めて』を一時間ほど読む。
店の奥で、マスターが二人の男女を前にして、コーヒーの淹れ方を講義している。
粉の粒の大きさ、注ぐ湯の温度、時間の三つのバランスが大事で、そのどれかが変わるとすべてを変えないといつもの味がでない、、云々、そのうち本に集中して内容が聞こえなくなった。

(尾山台マーケット)
家に帰って昼飯にしようか、カミさんが外出しているので納豆ご飯か、それもちょっと、、こういう風にすべてが無気力な日ってのもあるのだ。
なんしろシルバーパスだからどこへでも行けるのだが、学大にも駒沢公園にも行く気にならない。

というわけで、近所の町中華で「レバニラ定食」1000円を食う。
工事関係の男二人、学生風二人、中年サラリーマン一人。

とても愛想のいいママさんと厨房のオヤジの夫婦仲良く、が売りのようだ。
壁に動画のデイスプレー(写真とは違う)が二枚かかっていて、メニュー紹介と夫婦コンビの歌い文句などが流れている。
誰が作ったのか、よくできた動画でどのメニューもうまそうだ。
レバニラは、もうずっと前から食いたいと思っていながら、いざ店に入ると、チャーハンとかカツ丼とかサバの塩焼きなんてのに負けちゃって、なかなか到達できなかったのが、無気力のせいで、ようやく念願をはたすことができた。
濃い目の味は先刻承知の助、きれいに完食、バスも6回乗り換えて、それでも6000歩歩いて、余は満足ぞよ。
午後はずっと家で『失われた時を求めて』を読みつづけ、全13巻の3巻目を読了した。

「第二編 花咲く乙女たちのかげに Ⅱ」。
表紙の画は、キース・ヴァン・ドンゲン、1947年版(原語)の挿絵から取られている。
語り手「私」は、祖母とフランソワーズとともに、海辺のリゾート地・バルベックのグランドホテルに投宿する。
「通常こうした一流ホテルの客は、つまらない金持で世界各地から集まった国際色ゆたかな人たちだが」、ここの地域的性格から、この地方の主な県のお偉方、たとえばカンの裁判所長、シェルブールの弁護士会長、ル・マンの有名な公証人とその夫人たちが、大きな顔をして一グループを作っている。
彼らは、地方貴族にすぎないカンブルメールが同じテーブルで食事をしてくれたことを自慢(誇大な嘘もまじえて)したり、羨ましがったりするけれど、家中の召使いを全員引き連れて投宿して孤高を保つ老婦人を胡散臭く思い、嘲笑の的にしていた。
老婦人がヴィルパリジ侯爵夫人であることを知らないのだ。
オセアニアの小島の王と言われる人が愛人を連れて来ていたり、ある女優が愛人と貴族の友人たちと別世界的なグループを作っていもし、ブルターニュ地方の古い家柄のステルマリア氏とその娘も食堂に現われ「私」の胸をときめかさせる。
虚栄や無知/無恥の世界にうごめくセレブのなかで「私」を心底から愛する祖母とヴイルパリジ侯爵夫人だけが真実の生き方をしているかのように見えたりもする。
彼女が愛読するセヴイニェ夫人の書簡集を読みたくなる。
四冊目の舞台はこのホテルのようだ。
人生についての洞察がつぎつぎに説かれて僕は自分の人生と重ね合わせてみたり、辛辣な人間批評に笑ったりする。




ここでも八重桜とハナミズキが美しい。

診察は5分足らず薬もなし(まだ家にあるから)で160円支払い、二割負担でなければ80円、いままでそんなことがあったかな。
今国会で審議中の法案が通ると、皮膚科の保湿剤などがグッと高くなるようだし、すべての老人を三割負担にしようなんて維新の小僧どもが騒いでいるやに聞く、はよいねってことか。

せっかくここまで来たから、どこかに寄っていこう、とはいえ、どこというイメージがわかない。
考えもないまま、やってきた「成城学園駅行き』に乗る。
ひさしぶりにあっち方面、神代植物公園はどうか、それとも、、自分の気持を訊いてみるが、どうも食欲がわかない。
いっそ環八で高円寺とか荻窪とかどうだろう。
二つ目のバス停、三本杉で下車、少し離れたバス停に行くと、そっち方面はあいにく「千歳船橋行き」しかない。
やってきたのに乗って、終点チトフナで降りたが、ここも歩く気にならない。
乗ってきたバスが「田園調布行き」になったので、それに乗る。
砧公園の緑は車窓から。
砧公園の緑は車窓から。

上野毛、等々力駅入口、ぼんやりと通過、田園調布にも食欲がわかず、尾山町で下車。
別のバス停等々力三丁目で玉堤循環バスに(初めて)乗って、尾山台駅で降りる。

前に行ったカフエで、と思ったがそれもあいにく見つからない。
もう一軒のコーヒーがうまい店はあいていたが、800円とかの料金表をみて入る気にならず、等々力駅までぶらぶら歩く。
そこから「用賀駅行き」に乗って、我家の近所のカフエで、デカフエを飲み始めたのが11時前。

『失われた時を求めて』を一時間ほど読む。
店の奥で、マスターが二人の男女を前にして、コーヒーの淹れ方を講義している。
粉の粒の大きさ、注ぐ湯の温度、時間の三つのバランスが大事で、そのどれかが変わるとすべてを変えないといつもの味がでない、、云々、そのうち本に集中して内容が聞こえなくなった。

家に帰って昼飯にしようか、カミさんが外出しているので納豆ご飯か、それもちょっと、、こういう風にすべてが無気力な日ってのもあるのだ。
なんしろシルバーパスだからどこへでも行けるのだが、学大にも駒沢公園にも行く気にならない。

というわけで、近所の町中華で「レバニラ定食」1000円を食う。
工事関係の男二人、学生風二人、中年サラリーマン一人。

とても愛想のいいママさんと厨房のオヤジの夫婦仲良く、が売りのようだ。
壁に動画のデイスプレー(写真とは違う)が二枚かかっていて、メニュー紹介と夫婦コンビの歌い文句などが流れている。
誰が作ったのか、よくできた動画でどのメニューもうまそうだ。
レバニラは、もうずっと前から食いたいと思っていながら、いざ店に入ると、チャーハンとかカツ丼とかサバの塩焼きなんてのに負けちゃって、なかなか到達できなかったのが、無気力のせいで、ようやく念願をはたすことができた。
濃い目の味は先刻承知の助、きれいに完食、バスも6回乗り換えて、それでも6000歩歩いて、余は満足ぞよ。
午後はずっと家で『失われた時を求めて』を読みつづけ、全13巻の3巻目を読了した。

「第二編 花咲く乙女たちのかげに Ⅱ」。
表紙の画は、キース・ヴァン・ドンゲン、1947年版(原語)の挿絵から取られている。
語り手「私」は、祖母とフランソワーズとともに、海辺のリゾート地・バルベックのグランドホテルに投宿する。
「通常こうした一流ホテルの客は、つまらない金持で世界各地から集まった国際色ゆたかな人たちだが」、ここの地域的性格から、この地方の主な県のお偉方、たとえばカンの裁判所長、シェルブールの弁護士会長、ル・マンの有名な公証人とその夫人たちが、大きな顔をして一グループを作っている。
彼らは、地方貴族にすぎないカンブルメールが同じテーブルで食事をしてくれたことを自慢(誇大な嘘もまじえて)したり、羨ましがったりするけれど、家中の召使いを全員引き連れて投宿して孤高を保つ老婦人を胡散臭く思い、嘲笑の的にしていた。
老婦人がヴィルパリジ侯爵夫人であることを知らないのだ。
オセアニアの小島の王と言われる人が愛人を連れて来ていたり、ある女優が愛人と貴族の友人たちと別世界的なグループを作っていもし、ブルターニュ地方の古い家柄のステルマリア氏とその娘も食堂に現われ「私」の胸をときめかさせる。
虚栄や無知/無恥の世界にうごめくセレブのなかで「私」を心底から愛する祖母とヴイルパリジ侯爵夫人だけが真実の生き方をしているかのように見えたりもする。
彼女が愛読するセヴイニェ夫人の書簡集を読みたくなる。
四冊目の舞台はこのホテルのようだ。
人生についての洞察がつぎつぎに説かれて僕は自分の人生と重ね合わせてみたり、辛辣な人間批評に笑ったりする。

無気力でバス6回乗り換えはムリでしょ(*´∀`)クスクス
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> maya653さん、いやいや、ただ無気力無思慮にやつてきたバスに次々と乗り換えるだけでしたよ。
by saheizi-inokori
| 2026-04-15 10:09
| 都内シルバーパスの旅
|
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Comments(6)