進化のしくみ

きのうは久しぶりに国鉄同期の寿司屋での会食。
8人だったのが、一人は病気でずっとこれなくなり、もう一人が亡くなり、6人となる。

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よもやま話に花が咲いたが、やはり自ずから話は高市選挙のことになる。
いままでは自民党寄りだった男までが、「なんかこの先が怖くなる」と言って、みんな頷く。
予想される大雪にサナエ推しの足がにぶることを祈る。

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JRに事故が頻発するのは、現場第一が軽視されて効率第一になっているからではないか、と、ついついきつい調子でしゃべってしまう。

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となりの席にいた老夫婦と娘の三人連れのお父さんと仲間の一人が同じ高校出とわかって、さいしょはその男だけが隣の三人とヒソヒソ話していたのが、さいごは6人全員と3人で和気あいあい。

娘さんはアリゾナ州のなんとか大学の教授、お父さんが若い頃から日比谷の寮歌祭に連れられて行ったことから旧制高校の寮歌が好きになったという。
北大寮歌、一高寮歌、四高寮歌など、いっしょに唄った(ほかに客がいないのをさいわい)けれど、覚えていたはずの歌詞がとぎれとぎれになってしまう。

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「生物進化を考える」(木村資生)読了、と言っても数式のでてくるところは飛ばし読みだけれど。
ヒトのゲノムに含まれる遺伝情報は、各巻千ページからなる百科辞典を276冊合わせた25億字(英文で)ほどの量だという。
ただし、高等な哺乳動物では、そのうち遺伝子として働く部分はほんの数パーセントらしいし、木村の唱える中立説が正しければ、DNAの大部分の場所では、どの塩基がきても生存に関係はないという。
それにしても、膨大な情報量の遺伝子が生命の根本として、そこに書き込まれた遺伝的命令文にしたがって発育し成体になって僕たちが存在しているわけだ。

その遺伝子がいろんな形で突然変異を起こす。
それがすぐに表現型としての変化にはつながるとは限らないが、何世代にもわたって変異が蓄積される(なくなるものもありつつ)。
自然淘汰は遺伝子の乱数的・偶然な変化を、秩序立てて下等から高等への進化を生み出してきた。

そのしくみを木村は「タイプライターを打つサル」にたとえる。
サルにめちゃくちゃにタイプライターを打たせて、シェイクスピアの戯曲のある場面と同じものが偶然できるのを待つと、宇宙開闢以来の時間をもってしても可能性はゼロだろう。
これにたいし、一字づつ打たせ(突然変異に相当)、正しくなければ、それを消し、やり直しをさせ、正しい文字が打てたら(自然淘汰に相当)次に進むというやり方をすれば、一頁分を完成させるのに一年もあれば大丈夫だろう。
なあるほど。

自然淘汰は種の分岐を起こさせる。
同一の広さの地面には、均質な個体の集まりよりも構造、習性において異なった個体をより多く養うことができる。
したがって、多数の変種を生ずる種ほど他の種との競争で勝利をしめる可能性が高い。
やがてこれらの変種は異なった種に発展していき、同時に競争に負けた種は絶滅していく。
この原理によって、あらゆる生物の間に類縁関係の存在する事実が説明される。
類似の変種があつまって種をなし、類似の種があつまって属をなし、属があつまって科を形成する。
外国人を排斥するなど、進化論的にみても間違いなのだ。

もし地球上に適当な大きさの陸地がなかったら海中の生物のゲノム内でどんなに遺伝子変異がくりかえされても、高等生物は硬骨魚止まりのはずである。
大きな進化的変化をおこすためには、「淘汰的制約からの解放」が必要なのだ。

半知半解のそしりはまぬかれないが、進化の驚異の一端に触れたような気がする。

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Commented by urontei at 2026-02-08 05:53
じつは太古のアメーバこそが最も純粋で高等な生き物であって、生命はそこから気の遠くなるような時間をかけて徐々にヒトへと『退化』していっているような気がしないでもありません(^^;
『進化』『退化』という言葉を使うと、生命の中でヒトが一番えらいように聞こえますが、実際には『変化したサル』に過ぎないわけで(笑)
Commented by saheizi-inokori at 2026-02-08 08:35
> uronteiさん、細胞は最も効率的な生き方を選んで、つまりそこから抜け出せなくなってしまった、という見方もありますね。
下等高等、はヒトの言葉です、サルからみたら、、かも。
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by saheizi-inokori | 2026-02-07 13:10 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(2)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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