ダーウインの偉さ―誤りを認める

きのうは都立大学のパン屋に。
はじめは足に違和感、きようはインターバル速歩は止めてバスに乗ろうか、ちょっと弱気の虫がささやくが、バス停二つほど歩くうちに調子が出てくる。

いつもより早いせいか、まだたくさんのパンがある。
僕の顔を見るなり、すぐに予約してあるパンを取り出す馴染みのお姉さん。
暖かな日なのになんで?さあ、なんででしょうか。
会話と言えないほどの会話が欠かせない。

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整腸薬の瓶詰、小さい瓶に丸薬がいっぱい、そのなかから添付の匙で6粒すくいだして飲む。
さいきん指先の神経のせいか、物を落とすことがあるので、この瓶を落としたら大変だな、落としてもいいように盆の上などで蓋を開けるようにしなくちゃ。
そう思っていたのに、ついつい備えをせずにやろうとして、ひっくり返してしまった。
三秒ルールを適用するにはあまりにもたくさんの丸薬が床に散乱、泣く泣く掃除機で吸い取った。

僕が勤務したころの国鉄/JRでは、管理局・支社の幹部は月に一度は現場に出かけて、社員の意見や要望を聞くとともに安全上危険な個所がないかを見て歩いた。
事故の起きる前に、防止策を講じる、未然防止というやつだ。
たとえば、つまづきそうな、またはぶつかりそうな突起物はなくすか、尖ったところを削るか、それができなければ黄色のペンキを塗って注意を促すようにする。

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(八雲のデイサービス 窓に)

さいきんJRが事故を起こして、多くのお客様に迷惑をかけているのを、心配し、腹立たしくも思っていた。
それなのに自分もこんな「事故」を起こしてしまった。
毎土曜日の脚立に乗っての窓拭き、これも考えなくちゃな。

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木村資生「生物進化を考える」。
第四章 進化要因としての突然変異 第五章 自然淘汰と適応の考え  第六章 集団遺伝学入門
を読んだ。
第五章の「自然淘汰説の近代的発展」あたりから第六章は、数式が頻繁に出てくるので、数学音痴としては飛ばし読み、ほんとはこのあたりが本書の肝かもしれないのに、グヤジイ。

本筋の遺伝学を外れて、学者たちの人となりや、かれらへのリスペクトが語られる。
その語り方に木村資生の真摯、謙虚な人柄もしのばれる。
その一つ、ダーウィンの「種の起源」を紹介するなかで、そのなかの第六章を「理論の難点」と題して、自説にとっての難題と思える観察や異論を取りあげて、それらを正面から論じていることについて、そういうダーウインの態度を「驚くべきことと言わねばならない。およそ「独断」とは正反対の態度である。筆者の限られた経験では、日本やドイツではこんなやり方はほとんど見かけない」と評価している。
そして、これに関連し、ダーウインの自叙伝の中で、とくに感銘を受けたこととして、つぎのようなことを書いている。
彼によると、自分はどんな問題についても、すぐに仮説をたてるくせがあるという。しかし、いかに最愛の仮説であっても、一たびそれが事実に反することが分かれば直ちにそれを捨てることができるよう、絶えず心を自由な状態に保っておくよう努めてきた。彼はまた、自分の得た一般的な結果に反するような発表事実とか観察や考えに出くわすと、怠ることなくすぐにメモを取るという黄金律に従ってきたという。このようなダーウインの学究態度は「種の起源」を特徴づける、注意深く視野の広い議論によく表れている。
どんな過ちをしても決して謝らないばかりか、すべて人のせいにする誰かさんに爪の垢を飲ませたいね。
飛ばし読みをしておいて言えることではないけれど、本書からも、木村の学究態度はダーウインのそれに通じるように感じられる。

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Commented by yukiusagi_syakuna at 2026-02-06 16:26
saheiziさんこんにちは。

青空に梅のピンク色が映えて綺麗ですね!
明日から寒くなるので、
梅も長く咲きそうです。
この木は梅の実が生るのでしょうか。
梅酒、梅干し、何になるのかな?
Commented by saheizi-inokori at 2026-02-06 22:14
> yukiusagi_syakunaさん、散歩の途中で見た梅です。
さて、実がなるのやら、なつてもどうするのやら?
梅仕事をしない不粋なジジイはただただスマホを構えただけでしたよ。
Commented by umi_bari at 2026-02-06 22:24
お出かけでの花たちをありがとうございます。
お見事バグースです。
間違えは必ずあるんですよね、有名&歴史的方々でも、
それを認めるって凄いですバグースです。
アラック、中学校の教員時代に出来なかったことを
少しでも大学の授業で出来たような気がします。
今日、学校へ行く途中で「先生!」と声をかけられたんです。
驚きました、大学の教え子が、近くの大学病院に実習に来た
最終日だったそうです。
こんな偶然ってあるんですね。
Commented by akaiga-bera at 2026-02-07 05:05
おはようございます。
「・・・自説にとっての難題と思える観察や異論を取りあげて、それらを正面から論じていることについて、そういうダーウインの態度を「驚くべきことと言わねばならない。およそ「独断」とは正反対の態度である。」
ここまで読み進めて、高市さんを思い起こしたら、しっかり触れていました。
より正しい答えや結論・行くべき道筋を導き出すには、自ら疑う・自らの考えを絶対と考えないことがとても重要なのですね。高市さんにそして国民にそういう姿勢があれば日本の行く末は間違いないと思うのですが残念です。本から遠ざかっている自分も恥じました。
Commented by tanatali3 at 2026-02-07 08:13
Saheizi師匠
たいへんご無沙汰をしてし申し訳ございません。ストレッチや筋トレを毎日欠かさずやっているとのこと、まさに継続は・・・ですね。
私も脊椎管狭窄症のため筋トレと軽い運動は欠かしませんが、滞在先の卓球同好会に加入しました。昨年春に加齢黄斑変性で左眼の視力が落ち、月一で眼球注射に通う日々です。奥行きの感覚を取り戻す練習にもなっております。左手の小指の痺れは腰の影響。キーボード入力がもたついております。加齢と付き合い軽くカレイを食べながらブログをボチボチ再開します。お付き合いのほど宜しくお願いします。
Commented by open-mind1109 at 2026-02-07 09:31
もったいないですけど散らばったのがお薬だけで良かったです。
脚立もうっかりミスで危ない時がありますね。
私の一昨日のブログでMさんのイヤイヤ期の事を愚痴った記事が消えた件、その内容がまさに踏み台の乗り方が危なかったという内容でした。
正しく言えば踏み台ではなくオットマンのような柔らかい椅子でした。
洗濯物を取り入れようとして端っこに立ったので思わず厳しく注意しました。
子供みたいに叱られたMさんは、そりゃ機嫌が悪くなりますよね~^^;
でも、家の中には意外と危険がいっぱいです。
私もsaheiziさんも、そして一番危なっかしいMさんも気をつけましょうね^^
Commented by saheizi-inokori at 2026-02-07 11:31
> umi_bariさん、過ちのない人などいないでしょう。
それを正面から認めて繰り返さないようにすることが、前進する条件なのでしょう。
嬉しい偶然、よかったですね^^。
Commented by saheizi-inokori at 2026-02-07 11:35
> akaiga-beraさん、謙虚であること、勤勉であること、それにもう一つKのつく言葉を3Kとして、一生守りなさい、といった大学時代の先輩がいました。
さいごのkが思い出せないなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2026-02-07 11:37
> tanatali3さん、お久しぶりです。
たいへんな病気になられたのですね。
運転も駄目なのですか。
どうかお大事に、早く治りますように。
Commented by saheizi-inokori at 2026-02-07 11:39
> open-mind1109さん、今朝も脚立とオットマンに上がって窓拭きをしました。
のぼるときよりも降りる時に油断しそうです。
ひとつづつ動作を確認しながらやっています。
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by saheizi-inokori | 2026-02-06 10:49 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(10)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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