オバマよ!

今朝も素晴らしい青空、サンサンと日差しが降り注いで洗濯物から湯気が出ている。
でも、今朝はいつになく気持がだるくて、ルーテイン家事の一つひとつが重たく感ぜられた。
一つひとつはどうってないことばかりだけど、その数が多いと気力の持続が求められるね。

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三連休をあちこち歩き続けたので、きのうはずっと家でサンチを見守りながら本を読んだ。
夕方の散歩も、ノルマの五千歩かっきり。
インターバル速歩を取り入れてから、同じ歩数でも距離が伸びた。
速歩のときに大股で歩くからだ。
自分ではずいぶん速いと思っていても、若い人の普通の歩きにようやく追いついていく程度なのだけれど。

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加藤喜之の「福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会」

序章 起源としての原理主義
第一章 「福音派の年」という転換点-1950年代から70年代 
第二章 目覚めた人々とレーガンの保守革命-1980年代
第三章 キリスト教連合と郊外への影響-1990年代 
第4章 福音派の指導者としてのブッシュー2000年代 
第五章 オバマ・ケア vs. ティーパーティー ―2010年代前半

まで読んだ。

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(多摩川で)

1962年にアーカンソー州ロジャースに最初の小売店を開店したとき、ウォルマートの創業者サム・ウォルトンは主流派の教団に属し、妻は中絶をサポートする団体の支援者だった。
それが90年代に入り、郊外にメガチャーチが増加し、福音派独自の文化圏が広がるにつれ、ウォルマートは、それまで「クリスチャン・ブックストア」という特別な小売店でのみ購入できた、キリスト教関係の商品を売ることにする。
そして、一般の小売店が扱うような性的に過激な商品を置かないようにしたため、キリスト教連合では賛同者を募るためにウォルマートへ行けばよいと推奨したくらいだ。
ウォルマートの経営も福音派のジェンダー観が色濃く反映されていた。
経営陣は圧倒的に男性が占め、多くの福音派女性は低賃金の非正規雇用で、ジェンダー格差は一般的な米国企業をはるかに上回っていた。
「女性は男性に従うべきだ」という福音派の教えと家族的な雰囲気を演出する職場環境が、従業員の不満を和らげる役割を果たした。

歴史学者ベサニー・モートンが2009年に刊行した「神とウォルマートに仕える」によると、ウォルマートで働く福音派の女性たちは、伝統的な女性像に依拠することで、過酷な労働条件を課してくるポスト工業化社会を生きのびようとしたという。彼女たちに、自分たちを非人間的に扱う職場環境を変える力はない。だが、彼女たちの力は自らの生殖機能にかぎれば及ぶ。だから彼女たちは中絶禁止運動に邁進したし、生殖機能を矮小化する同性愛を問題視したのだとモートンは主張した。
アリストパネスの『女の平和』の福音派バージョンか。

オバマの登場は、福音派の人々をさらに過激化する。
オバマ・ケアや住宅ローン救済などは、古き良き資本主義の終わりであり社会主義への移行である。
神と建国の父祖たち(彼らは、アメリカが福音主義的なキリスト教の国家として作られたと、歴史の改ざんも辞さない)によって与えられた自由の破棄であり、連邦政府による恣意的な支配の始まりである。
黒人や移民が優遇され、白人は蔑まれてしまう。
このような「妄想」としか言いようのない懸念、だが、彼らは実際に恐れ、その恐れが大きな政治的なうねりを生じさせた。

「白人福音派人種主義」(2021年)を表したアンセア・バトラーは
オバマ大統領の選出により、陰謀論、詐欺的商法、そして露骨な不満が福音派の世界観と文化の一部となることに対する寛容度が高まった。
という。
人種差別という構造的な不正義が目の前にあるにもかかわらず、福音派の大部分はそれを認めようとしない。ましてやBLM(ブラックライブズマター)のような運動を決して支持しない。バトラーが云うように、それはひとえに福音派が「長年にわたって社会に植え付けられてきた文化的、また人種的な白人性を保持することに関心を持つ」団体であり、「白人奴隷所有者たちの文脈で生まれたアメリカナイズされたキリスト教」だからだろうか。
と加藤は書く。
そして、そういう福音派に熱烈に支持された大統領が登場するのだ。

日本のネトウヨの「妄想」的自民党保守派・高市支持と、どこが重なりどこが違うのか。
考えながら読んだ。

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by saheizi-inokori | 2026-01-14 11:48 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(0)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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