人生で知ったベスト10の店
2025年 12月 10日
おとといは、落語仲間の「居残り会」の忘年会。
関内ホールで小満んの独演会を聴いたのは、コロナパンデミック以前のことだ。

そのあとで、みんなで寄った「団欒」が会場。
あの頃の僕は、近くの銭湯で身を清めてから落語を聴いて、そのあとどこかで居残り会をやって活発に落語談義、さらには人生談義を楽しむことが通例になっていた。
そのための会場を、銭湯から落語会場までの道筋で見つけるのが好きだし得意でもあった。
銀座なら「球磨川」、桜新町なら「はじめ」、水天宮なら「金碇庵」、、。
コロナパンデミックを経て、僕は落語会や能や歌舞伎、そして居酒屋からも遠ざかってしまった。
今振り返ると、居残り会でワイワイやっていたのは、夢の世界のことのように思える。
人生の享楽というものを貪り食ったような気もする。

(この路地先に団欒がある)
落語のあとの「居残り」ではなくなったけれど、「居残り会」はそれだけでとても大事な、貴重な仲間の集いだ。
夏の銀座のビヤホールでの納涼会に続いて、おとといは横浜で忘年会、幹事はいつものことながら、小言幸兵衛さんが、多忙なメンバーの取りまとめをしてくださった。
「団欒」のご夫婦とお会いするのも久しぶり、お元気な様子に、心が和む。
年を取るにつれ、かつては社交辞令でしかなかった「お元気でしたか?」の言葉が心からのものになるのだ。

奈良のドブロクで乾杯、そのあとは、飲むにつれ話し、話につれ飲み、矢野誠一のこと、嵐山光三郎のこと、活躍中の噺家の評判、幸兵衛さんの大通向き、黒門町風のダイジェスト版「百川」の披露、、皆さん、いずれ劣らぬ体験・知識・教養の塊で、そのうえ聞き上手に話し上手だから座が盛り上がる。つられて、いつの間にか僕も喜多八の真似(と分かったかな?)を演じてみたり、人生の回顧をしてみたり。

団欒の大将が、物価高にもめげずに、腕をふるって山海の珍味の大盤振舞い。
それでは、皆さん、一応「よいお年を!また来年お会いしましょう」と、店を出ると思ったよりも暖かかったのは、気温のせいばかりではなさそうだ。

関内駅方面組二人と分かれて、馬車道組三人で関内ホールの前を歩いていると、猛烈な磁力が僕の足を引っ張る。
見ると、なんとも魅惑的なバーが、まるで僕たち三人が来るのを待っていたかのよう、ガラス窓の向こうに立つダンデイなマスターと目があった。
イヤも応もなく、お二人を誘って店内に、バーのストゥ―ルに座るなんて何年ぶりだろう。
それぞれ違ったビールを頼んで、ふたたび乾杯だ。

大洋ホエールズ、東映フライヤーズ、金田、稲尾、毒島、坂東、、往年の野球の御噂に花が咲き、「マスターお薦めのCDを」と注文すると、待ってましたとばかりに、モダンジャズが流れて、ヨッシーは得たりや応と、蘊蓄が淀みなく流れて、マスターと丁々発止の面白さ。
逆流性食道炎で、炭酸飲料が禁じられて久しいビールも解禁。

帰り道、ヨッシー曰く「人生で知った”いい店”ベスト10にランク入り」だってさ。

(馬車道駅)
さて、きのうは寝不足ながら、呼吸器内科で気管支喘息の定例診察、医師曰く「プレドニンを10ミリも服んでいるなら喘息の発作は起きません」。
薬も家にあるので当分足りるので、処方箋はなし、160円の支払いで済む。
きびすを返して、バスを乗り継いで医療センターで、今月末の消化器外科診断に必要な紹介状やCDを提出する。

そのまま帰宅するのはもったいないので、九品仏に行く。

大銀杏はほとんど葉を落とし、紅葉も盛りを過ぎていたが、それはそれで情緒があってよろしい。


新婚や七五三の前撮りなどという、昔は見たこともなかった風習が、外国人や老人たちの観光にやわらぎを与えている。

門前のイベント「山形の産物」で、ナメコ、ブロッコリ、金時ニンジン、マッシュルームを買う。
いろんな葉物類、餅、オニグルミのおこわ、果物、、小さな臨時売店だけれど、見ているとカイタイ気持が高まってくるので、あわてて外に出る。

隣りの古本屋。
蜜柑を食いながらパソコンの画面に見入るオジサンに「失われた時を求めて」の全巻揃いはいくらか、と尋ねると、「そこに書いてないですか、、4000円」と言って、パソコンで値段をチェックしている。
よく見ると5000円の値札が貼ってあって、そういうと「4800円が上限のようです」とにっこり。
にっこりされたけれど、思いとどまって、古池や蛙(かわず)に外に出る。
買うべきだったのか、との思いは踏切で電車が通過するのを見るうちに消える。
たまには、うまい手打ち蕎麦、と思いしが、店の前のメニューの値段を見ると、ちょっと高い。
松屋も未体験だ、入ってみようか、とも思ったが、その先のせんじつ気にいったカフエに足が向く。
外の看板をためつすがめつしていると、ドアが開いて、なんともチャーミングな笑顔のお姉さんがにっこり笑いかける。
イケネ、ここにも強力な磁力!
「何か食べようかな」(なんというお言葉・我ながら)「どうぞ」にっこり、こっちもにっこり。

カレーパンセット、1700円とお高いけれど、コーヒーにサラダがつくから、それにチャーミングな「にっこり」もつくから、、きょうは病院二軒で160円で済んだから、、、からからで、それにする。

サラダもパンもカレーもコーヒーも、すべてちゃんとした味、奥のテーブルにいる奥様たちも満足げだ。
飯を食って「ジェイムズ」を面白く読んで、店を出て、「九品仏には入ってみたいカフエが多いな」と思いながら、電車に乗って帰宅した。
「人生で知ったベスト10の店」かあ、お店、場所、時、、それぞれに人生のベスト10があって、それが日々更新されていくように思える。
更新し続けるような気持で生きていけたらいいな。

(園芸高校)
関内ホールで小満んの独演会を聴いたのは、コロナパンデミック以前のことだ。

そのあとで、みんなで寄った「団欒」が会場。
あの頃の僕は、近くの銭湯で身を清めてから落語を聴いて、そのあとどこかで居残り会をやって活発に落語談義、さらには人生談義を楽しむことが通例になっていた。
そのための会場を、銭湯から落語会場までの道筋で見つけるのが好きだし得意でもあった。
銀座なら「球磨川」、桜新町なら「はじめ」、水天宮なら「金碇庵」、、。
コロナパンデミックを経て、僕は落語会や能や歌舞伎、そして居酒屋からも遠ざかってしまった。
今振り返ると、居残り会でワイワイやっていたのは、夢の世界のことのように思える。
人生の享楽というものを貪り食ったような気もする。

落語のあとの「居残り」ではなくなったけれど、「居残り会」はそれだけでとても大事な、貴重な仲間の集いだ。
夏の銀座のビヤホールでの納涼会に続いて、おとといは横浜で忘年会、幹事はいつものことながら、小言幸兵衛さんが、多忙なメンバーの取りまとめをしてくださった。
「団欒」のご夫婦とお会いするのも久しぶり、お元気な様子に、心が和む。
年を取るにつれ、かつては社交辞令でしかなかった「お元気でしたか?」の言葉が心からのものになるのだ。

奈良のドブロクで乾杯、そのあとは、飲むにつれ話し、話につれ飲み、矢野誠一のこと、嵐山光三郎のこと、活躍中の噺家の評判、幸兵衛さんの大通向き、黒門町風のダイジェスト版「百川」の披露、、皆さん、いずれ劣らぬ体験・知識・教養の塊で、そのうえ聞き上手に話し上手だから座が盛り上がる。

団欒の大将が、物価高にもめげずに、腕をふるって山海の珍味の大盤振舞い。
それでは、皆さん、一応「よいお年を!また来年お会いしましょう」と、店を出ると思ったよりも暖かかったのは、気温のせいばかりではなさそうだ。

関内駅方面組二人と分かれて、馬車道組三人で関内ホールの前を歩いていると、猛烈な磁力が僕の足を引っ張る。
見ると、なんとも魅惑的なバーが、まるで僕たち三人が来るのを待っていたかのよう、ガラス窓の向こうに立つダンデイなマスターと目があった。
イヤも応もなく、お二人を誘って店内に、バーのストゥ―ルに座るなんて何年ぶりだろう。
それぞれ違ったビールを頼んで、ふたたび乾杯だ。

大洋ホエールズ、東映フライヤーズ、金田、稲尾、毒島、坂東、、往年の野球の御噂に花が咲き、「マスターお薦めのCDを」と注文すると、待ってましたとばかりに、モダンジャズが流れて、ヨッシーは得たりや応と、蘊蓄が淀みなく流れて、マスターと丁々発止の面白さ。
逆流性食道炎で、炭酸飲料が禁じられて久しいビールも解禁。

帰り道、ヨッシー曰く「人生で知った”いい店”ベスト10にランク入り」だってさ。

さて、きのうは寝不足ながら、呼吸器内科で気管支喘息の定例診察、医師曰く「プレドニンを10ミリも服んでいるなら喘息の発作は起きません」。
薬も家にあるので当分足りるので、処方箋はなし、160円の支払いで済む。
きびすを返して、バスを乗り継いで医療センターで、今月末の消化器外科診断に必要な紹介状やCDを提出する。

そのまま帰宅するのはもったいないので、九品仏に行く。

大銀杏はほとんど葉を落とし、紅葉も盛りを過ぎていたが、それはそれで情緒があってよろしい。


新婚や七五三の前撮りなどという、昔は見たこともなかった風習が、外国人や老人たちの観光にやわらぎを与えている。

門前のイベント「山形の産物」で、ナメコ、ブロッコリ、金時ニンジン、マッシュルームを買う。
いろんな葉物類、餅、オニグルミのおこわ、果物、、小さな臨時売店だけれど、見ているとカイタイ気持が高まってくるので、あわてて外に出る。

隣りの古本屋。
蜜柑を食いながらパソコンの画面に見入るオジサンに「失われた時を求めて」の全巻揃いはいくらか、と尋ねると、「そこに書いてないですか、、4000円」と言って、パソコンで値段をチェックしている。
よく見ると5000円の値札が貼ってあって、そういうと「4800円が上限のようです」とにっこり。
にっこりされたけれど、思いとどまって、古池や蛙(かわず)に外に出る。
買うべきだったのか、との思いは踏切で電車が通過するのを見るうちに消える。
たまには、うまい手打ち蕎麦、と思いしが、店の前のメニューの値段を見ると、ちょっと高い。
松屋も未体験だ、入ってみようか、とも思ったが、その先のせんじつ気にいったカフエに足が向く。
外の看板をためつすがめつしていると、ドアが開いて、なんともチャーミングな笑顔のお姉さんがにっこり笑いかける。
イケネ、ここにも強力な磁力!
「何か食べようかな」(なんというお言葉・我ながら)「どうぞ」にっこり、こっちもにっこり。

カレーパンセット、1700円とお高いけれど、コーヒーにサラダがつくから、それにチャーミングな「にっこり」もつくから、、きょうは病院二軒で160円で済んだから、、、からからで、それにする。

サラダもパンもカレーもコーヒーも、すべてちゃんとした味、奥のテーブルにいる奥様たちも満足げだ。
飯を食って「ジェイムズ」を面白く読んで、店を出て、「九品仏には入ってみたいカフエが多いな」と思いながら、電車に乗って帰宅した。
「人生で知ったベスト10の店」かあ、お店、場所、時、、それぞれに人生のベスト10があって、それが日々更新されていくように思える。
更新し続けるような気持で生きていけたらいいな。

念のため、あのショート落語は、「寝床」から「百川」ですので(^^)
ヨッシーがそこまで言うなら、次は「りいべる」も行かなきゃ、ですね!
ヨッシーがそこまで言うなら、次は「りいべる」も行かなきゃ、ですね!
1
アラック、月に一回は横浜を歩いていますが、
あまりお店を知らないんです。
落語&お酒良いですね。
通院、本当にお疲れ様です。
今年は世田谷区へ一回も足を運べませんでした。
浄真寺さんの紅葉良いですね。
お見事バグースです。
新卒の大昔、尾山台中学校でした。
良く、自由が丘から歩きましたよ。
お寺さんの敷地を通ってね。
あまりお店を知らないんです。
落語&お酒良いですね。
通院、本当にお疲れ様です。
今年は世田谷区へ一回も足を運べませんでした。
浄真寺さんの紅葉良いですね。
お見事バグースです。
新卒の大昔、尾山台中学校でした。
良く、自由が丘から歩きましたよ。
お寺さんの敷地を通ってね。
> shisouanさん、人生観も、ね。
> umi_bariさん、ああ、あの道かな^^。
saheijiさんの笑顔が目に見えるようです。
お仲間の笑顔も。
私も懐かしい友人たちと会うと、もう裸になったような気分で
思い切り楽しみます。
ついでに用もないのにカナダのBFが目覚めたころにライン電話をして
どうでもいい話をします。太平洋を挟んでいても心はすぐ隣にいるようです。
お互いに笑いあって、遠くてよかったね。近かったらこんなに電話で話さないわ。
なぁんて、冗談言って、またね・・・寒いの得意だから1年預かってくれるんなら
カナダへ行くよ。また馬鹿を言って、「じゃぁ お休み。」「じゃぁ 朝飯食べるわ。」
と別れます。
私の大切な人10人の一人です。
お仲間の笑顔も。
私も懐かしい友人たちと会うと、もう裸になったような気分で
思い切り楽しみます。
ついでに用もないのにカナダのBFが目覚めたころにライン電話をして
どうでもいい話をします。太平洋を挟んでいても心はすぐ隣にいるようです。
お互いに笑いあって、遠くてよかったね。近かったらこんなに電話で話さないわ。
なぁんて、冗談言って、またね・・・寒いの得意だから1年預かってくれるんなら
カナダへ行くよ。また馬鹿を言って、「じゃぁ お休み。」「じゃぁ 朝飯食べるわ。」
と別れます。
私の大切な人10人の一人です。
左平次様、
鷹速で板東英二が野球選手と知らなかったとコメがあり「俳優としての演技も良かった」とコメしたら「健さんと共演して、アカデミー賞助演男優賞取ったね」と返答が。確か向田邦子「あ・うん」だったか、ドラマ版はフランキー堺と杉浦直樹で。
嵐山光三郎は本を借りたことあります。
球磨川という店名は熊本出身のオーナーさんでしょうか?
数年前に自然災害があって観光地としても大変だったかと。
鷹速で板東英二が野球選手と知らなかったとコメがあり「俳優としての演技も良かった」とコメしたら「健さんと共演して、アカデミー賞助演男優賞取ったね」と返答が。確か向田邦子「あ・うん」だったか、ドラマ版はフランキー堺と杉浦直樹で。
嵐山光三郎は本を借りたことあります。
球磨川という店名は熊本出身のオーナーさんでしょうか?
数年前に自然災害があって観光地としても大変だったかと。
この記事に関連して、古本屋ツアー・イン・ジャパン氏が2009年12月7日に木鶏堂書店を
訪れたときの探訪記事(http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/392484977.html)を
お送りするのを忘れていました。
代々、いろんな古本屋さんが店を構えた場所だったのですね。
同記事コメント欄・下から2番目に、東京都港区赤坂6-6-14 氏のコメントがありますが、
赤坂6-6-14 を検索したら、特養の所在地でした(わたしも最後まで読み続けなければ!)。
訪れたときの探訪記事(http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/392484977.html)を
お送りするのを忘れていました。
代々、いろんな古本屋さんが店を構えた場所だったのですね。
同記事コメント欄・下から2番目に、東京都港区赤坂6-6-14 氏のコメントがありますが、
赤坂6-6-14 を検索したら、特養の所在地でした(わたしも最後まで読み続けなければ!)。
あれっ、http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/392484977.html でだめなら
<古本屋ツアー・イン・ジャパン 2009年12月7日>で検索するのはどうでしょうか?
<古本屋ツアー・イン・ジャパン 2009年12月7日>で検索するのはどうでしょうか?
by saheizi-inokori
| 2025-12-10 11:10
| こんなところがあったよ
|
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Comments(14)
