いろいろあるけど晴れてよかった

１時半、センター北駅（横浜）のいつもの店で大先輩を囲む、いつもの会。
一時間ほど早めに出るのもいつものこと、いい塩梅にさっきまでの雨がやんで湿り気を帯びた空気がうまい。
等々力までインターバル速歩で歩く、三回（６×３分）を達成。
溝の口行きだったが、二子玉川で乗り換える。
同じホームでいいのに、わざわざ階段を通って違うホームまで歩いてしまう。

センター北駅に着くと、これも恒例になった農協の直売所に行き、珍しい（僕には）イチヂクのジャムを買う。
駅前の広場でもインターバル速歩で、遠回りをしつつ歩く。
この駅に初めて来た頃は、緑の少ないそっけない無機質な広場だったが、今はだいぶ緑が多くなり、その緑にちらほら黄葉や赤いものが混じっている。
阪急デパートに行って、トイレを使ってフードコートにある冷たい水を飲む。
Ｈ＆Ｍやハッシュパピーをのぞく、ハッシュパピーには好みのシャツやベストがあったな。

１時２０分、まだ早いけれど、前回は大先輩が一時間前に来ていた（僕も時間を間違えた）から、行ってみると、店の人はそんな予約を受けていないし、誰も待ち合わせのかたはいないとぬかす。
店内はいつものように若いお母さんたちで満員だ。

（デパートに子供たちのみなし写真

たとえばこんなの↓）

ああ、又やっちまったか、とメンバーに電話してみるが、「この番号は使われていません」「ただいま留守ですのでご用件を」「話し中」（ず～っと）、あとのメンバーは電話番号を知らなかった。
ようやく「話し中」につながったら、奥様で本人は外出、どうやら図書館に行っているらしい。
ここにおいて、僕の間違いは日にちの間違いであることがはっきりした。

（大人４００円 迷ったけど高所恐怖症が独りで乗るのはヤバい、ましてこんな気分、こんな空で）

しょうがないので、どこかで昼飯を食おう。
フードコートをぐるっと歩いてみたが、食欲がそそられない、がっかりしたからか。
五階のレストラン街（というほどのものではない、子供広場と同じ場所）で、一風堂のラーメンを食ってみる。
紅ショウガと辛い高菜をのせて、すりごまもたっぷりすって。

この店が東京に進出した頃、上野駅の店で食って以来だ。
濃厚だがこういう気分のときには向いている、うまかった。

ラーメンを食って、外に出たら、さっき留守だった男（幹事）から、折り返しの電話があって、来月の２５日だという。
メモ帳をみると、その日にもちゃんと「横浜１時１５分」と書いてある。
じゃあ、今日のはなんなのだ？未定とあって線で消している。
何かの会をフッとばしちゃったのか、それにしては何の連絡もないな。

二子玉川でコーヒーでも飲んで帰ろうかと駅に向かうと、「横浜歴史博物館方面」という表示がある。
そうだ、せっかくここまで来たのだから、そこに行ってみよう。
その時点で、７千歩近く歩いているので、やや草臥れていたが、５分も歩いたところに立派なビルがある、、ガ、不吉な予感、静まり返っているじゃないか。
改装のため休館！ああ、休館日かどうか調べてくればよかった、今日の会だって出がけにもう一度案内のメールをチェックしようかと思いながら、ままよ、と出てきちゃったのが間違いだったのに。

（「ウシクダラ」をやつていた、江利チエミだつたつけ）

短い距離を、急に重くなった足をひきづるようにして駅まで戻って、二子玉川でコーヒーを飲んで帰った。
１万歩をこえる大散歩だった。

考えてみれば、僕の人生はこんな失敗ばかりだったな。
でもこんな失敗は、ほとんど失敗のうちに入らない、笑いのタネになれこそ、電車賃以外には実損もない。
それだって、はなから横浜散歩のつもりだったら何の問題もない。
歴博が休館だったのだって、旅の面白さはそういうところにあるので、なにもかもがうまくいったら、おもしろくもなんともない。
やはり、昨日は好い一日だったのだ。

（二子玉川駅ホームから多摩川）

落語家の志ん輔のブログを毎日読んでいる。
奥さまが病気になって、その介護（料理なども）をしながら、日々修行も欠かさない。
きのうのブログで、今日は「カミさんの誕生日なので、寄席を休んで、みんなで高尾山にいく」とあった。
晴れたらいいな、と思いながら読んだが、素晴らしい秋日和になった。
今頃はどこにいるのだろう。
楽しんでこられるといいな。

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