飼いならされている
2025年 09月 30日
晩酌もやめてまいにち「健康に良い」ものばかりを食べ、ステロイド剤も飲みつづけているのに、ふたたび湿疹が広がってきた。
夜中に目覚めると痒くてなかなか寝付けない。
睡眠の確保のために睡眠薬が手放せない。
身体に塗る保湿剤や薬の量が増えたので、また手洗い洗濯を始めた。
こんどは下洗いだけにして、本洗いは他の洗濯物といっしょにしている。
手間、水、電気代、洗剤の節約のためと、予備の洗濯機を使うと生地の傷み方がひどいのだ。
残された大事な時間をこういうことに費やすのはもったいないと思うけれど、そうではない、そうして最後まで生きていくのだ、それが人生なのだとも思う。

とはいえ、ああ、秋の野道を風にふかれて、コスモスの揺れるのを見ながら、ずんずん歩いていきたい、と思いながらブラームスを聴いている。
「緊縮資本主義」、あともう少しだ。
くどいくらいに、緊縮策の反民主主義的であり、労働者に対して冷酷であり、金を持っている人、権力者たちの考え方であることが、繰り返される。
少し辟易しながらも読んでいくと、その繰り返しが言葉だけのものではなくて、リアルな迫力をもって迫って来て、息苦しいほどだ。
ザイム真理教的な教えにすっかり染まって、経済は民衆の手に届かない、ある種の高度な(自然の)摂理によって左右されている、その摂理を知悉している高級官僚や日銀、学者、一握りの政治家だけが、調整できると思っていたのに、そうではない時代があったこと、もう少しで労働者は経済の主体になるはずだったこと、その反動が現在のありようであることを、いまさらながら、思い知らされる、その息苦しさ。
そういうことをほっておくことは許されない、こうしてはいられない、と迫られる息苦しさだ。
それこそ、彼らに馴致、飼いならされてしまっている証左だ。
夜中に目覚めると痒くてなかなか寝付けない。
睡眠の確保のために睡眠薬が手放せない。
身体に塗る保湿剤や薬の量が増えたので、また手洗い洗濯を始めた。
こんどは下洗いだけにして、本洗いは他の洗濯物といっしょにしている。
手間、水、電気代、洗剤の節約のためと、予備の洗濯機を使うと生地の傷み方がひどいのだ。
残された大事な時間をこういうことに費やすのはもったいないと思うけれど、そうではない、そうして最後まで生きていくのだ、それが人生なのだとも思う。

とはいえ、ああ、秋の野道を風にふかれて、コスモスの揺れるのを見ながら、ずんずん歩いていきたい、と思いながらブラームスを聴いている。
「緊縮資本主義」、あともう少しだ。
くどいくらいに、緊縮策の反民主主義的であり、労働者に対して冷酷であり、金を持っている人、権力者たちの考え方であることが、繰り返される。
少し辟易しながらも読んでいくと、その繰り返しが言葉だけのものではなくて、リアルな迫力をもって迫って来て、息苦しいほどだ。
ザイム真理教的な教えにすっかり染まって、経済は民衆の手に届かない、ある種の高度な(自然の)摂理によって左右されている、その摂理を知悉している高級官僚や日銀、学者、一握りの政治家だけが、調整できると思っていたのに、そうではない時代があったこと、もう少しで労働者は経済の主体になるはずだったこと、その反動が現在のありようであることを、いまさらながら、思い知らされる、その息苦しさ。
そういうことをほっておくことは許されない、こうしてはいられない、と迫られる息苦しさだ。
戦争によってテクノクラートの手を離れた通貨管理権は、社会の一挙手一投足により一層敏感でありそうな人民代表の手に落ちることなく、かえって資本蓄積の純粋な蘇生を至上命題とするテクノクラートの手に舞い戻り、他のいかなる思惑をも寄せつけぬ優先事項となったのである。この文章を一読して、「その何が問題だというのか」と思う人の方が多いのではなかろうか。
それこそ、彼らに馴致、飼いならされてしまっている証左だ。
緊縮策は、テクノクラシーの後ろ盾と知的権威をもって合意を要求し、そのどちらも認識論的根拠もしくは政治力として働いた。専門家は「純粋経済学」の伝道師として、教えをあまねく市民に伝えた。彼らは経済行動を形成ずる際の処方箋がいかに真実なものかについて一般市民の教化に乗り出した。ひとたび経済的代替案の手づるを取り上げられた国民は、経済上の必要に自ら進んで従うか、従わざるをえないか、2つに1つしかなかった。いったん経済政治の分断が再び架橋されれば、強制力を伴う市場の力が、武器を奪われた労働者を規律づけるのに自然に仕事を始めてくれるのは間違いない。ここも、翻訳がこなれていないけれど、意味は分かる。
実のところ、脱政治化の特性と、3つの特徴(すなわち、経済関係から国家を引き剝がすこと、経済政策を民意から排除すること、経済理論を「非政治的」と理解すること)が密接に絡み合った相互関係は、イギリスのような議会制民主主義国家においてさえ、緊縮策がその本性からして本質的に反民主的であった事実を雄弁に語っている。緊縮策のこれらの特徴と、労働者階級には生産の督励、消費切り詰めを迫る処方の抱き合わせによて、これまでになくそれが抑圧を旨とする計画にほかならず、さらに今も変わることがないのは疑いえないだろう。僕も繰り返しが多いね。
丁寧な解説を感謝いたします ありがとうございます!
Ébèneの動画もありがとうございます 世界の頂点のこのカルテットにチェロの岡本侑也さん
(ミュンヘン大首席卒)が迎えられた歓び 海外で刻苦研鑽の路を進む若人達を誇りに思います
新メンバーの動画を添付まで申し上げたく https://www.youtube.com/watch?v=OPortpdwBGk&t=22s
0
> りんごさん、ありがとう。
by saheizi-inokori
| 2025-09-30 12:06
| 今週の1冊、又は2・3冊
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Comments(4)

