オブローモフになってきた

6時40分に起きて朝飯を食い始めたのが10時ちょっと前、もう3時間20分も動き続けていた。
こうして日々が続いて、さあ、いつ終わりがくるのだろう。
あっという間なんだろうな。

きのうは久しぶり(だろうな)に学大のカフエで本を読んだ。

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ゴンチャロフの「オブローモフ」のなかの第一部第九章「オブローモフの夢」を独立させて文庫化(安岡治子訳)したもの。
長編「オブローモフ」(1859)に先立つこと10年、1849年に発表された、長編の土台となる、ユニークなオブローモフがいかにして生じ得たか、その生い立ちを詩情豊かな文章で描いたもの、と本の扉に記されている。
海も峻険な山もない、人里離れた静かな平和な村、「彼の地では、誰もが白髪になり、ひっそりと眠りにも似た死を迎えるまで、穏やかな永い人生が続く。それはあらゆるものによって約束されている」。
自分たちの生活を較べる相手もいないので、自分たちの暮らしぶりが良いのか悪いのか、豊かなのか貧しいのか、他人の持ち物で羨むべきものがあるのかどうか、そんなこともわからなかった。
幸いなる人々は、他の生き方など、すべきではないし、そんなことは不可能だと思い、それに他の連中だって皆、ちょうど同じように生きているに違いないし、別の生き方をするなど、罪悪だと信じ切って生きていた。
こんな村の、没落しかかった領主の、大事な大事な息子として産まれたのがオブローモフだ。
大勢の召使や下男たちが忙しく働く(昼寝の時間は別)ことによって営まれるオブローモフ家と母と乳母が舐めるようにして育てるイリヤ・イリイチ坊やの一日が描かれる。
面白くないこともないのだけれど、いまいち興がのらない。
半分ほど読んで外に出た。

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新刊本屋と古本屋をのぞいて、買いたい本には目をつぶって(「存在と無」は依然としてあった)外に出て、スーパーマーケットまで歩いてトイレを借りたら、バスに乗り遅れたので、バス停でスマホのチェックをして、つぎのバスで帰って、洗濯をした。

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守屋図書館バス停の前にある教会。
よく見ると

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なかなかステキな前庭がある。
こんどあそこに座ってみようかな。

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このところ、変な夢ばかりみる。
さしずめオブローモフの夢だな。
「ロシア的人間」のドストイェフスキーとチェホフのことを書かなければと思っているのだが、なかなかその気になれない。
ますますオブローモフだ。

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Commented by open-mind1109 at 2025-06-08 16:35
私も最近、いやずっと前からかな・・・変な夢を見ます。
昨夜は家の階段の一番上に小栗旬さんがいて、私はだれかと二人、階段の一番下で見上げている夢を見ました。
ファンじゃないのに、不思議です。
Commented by saheizi-inokori at 2025-06-08 19:07
> open-mind1109さん、彼の出るコマーシャルの影響?^^。
怖い夢は見なくなりました。
トイレが汚れている夢は、トイレに行きたいときに見る夢で、これは前からです。
今のは、なんとも言えない(忘れちゃうし)不思議な夢、死んだ人が良く出てきます。
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by saheizi-inokori | 2025-06-08 11:39 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(2)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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