底抜け一等兵

間違うこともいいことだね。
「おくのほそ道」のことから僕の高校や中学の教師の名前を勘違いしたことから始まって、中学の同窓生とコメントを交わしたばかりか、思い出した高校の教師の「偲ぶ会」を書いていたブログ「酒中日記」の管理者とコメントのやり取りをしたら、きのうは同じ方から「 信濃のかたりべ」の名前でコメントがあった。
聞けば、僕と同じ長野高校の四年後輩で、なんとその頃、僕が「増進会（Ｚ会）」という通信添削の会で使用していた「ｓａｄｓａｃｓ」という筆名を、僕がめでたく大学に現役合格した縁起の良い名前だと、弟にｓａｄｓａｃｓⅡで譲ったあと、弟が大学合格後、それを引き継ぎｓａｄｓａｃｓⅢを名乗って、合格し駒場寮では弟と同じ部屋に暮らしたという。
ｓａｄｓａｃｓとは、とうじ人気のあった、ジェリー・ルイスが主演する「底抜け一等兵」の原題をいただいたのだった。
とうじ信濃の貧しい現役高校生が予備校に通うことなど、とても考えられなかった。
増進会は、成績優秀だと無料にしてくれるので、だいぶその恩恵をこうむったことも懐かしい。

ふだんは九時に寝るのに、増進会の締め切りの土曜日だけは十時まで難問に取り組んだ。

大学に入って、寮の近くの郵便局で書留かなにかを出そうとしていたら、知らない学生が、僕の名前をみて、「もしや、あなたはｓａｄｓａｃｓさんですか」というので驚いたら、彼は増進会の添削をアルバイトにしていて、僕の名前と筆名を覚えていてくれた由。
僕は「信濃のかたりべ」さんを存じ上げないまま、６０年も経ってから、底抜けが梟通信でつながった。
ｓａｄｓａｃｓという名前は、これでなかなかのモノじゃないだろうか。
ｓａｄｓａｃｓⅣはいたのだろうか？語り部さんに聞き忘れた。

きのうは、つまらない日曜日だった。
午前中はくたくたになって家事にいそしみ、午後はマンションの総会に出席。
総会と言っても、たった四人で全員出席。
○○会館とあるから、いつもの○○区民センター（図書館）のことかと思ったら、時間になっても誰も来ない。
受付で訊いて、会館はここから１５分も歩いた別の施設だと初めて知る。
いつもと会場が変わるなら、せめて住所を書くとか、そのことの注意喚起が欲しかった。

しかも、不愉快にも、管理会社が、とつぜん大幅な管理費の値上げを要求してきたのだ。
理由は諸経費の増高、それを説明するのに都合の良い資料ばかり馬に食わせるほど添付していながら、肝心の大幅に値上げする事務管理業務や一般管理費や管理報酬の内容が不透明なのだ。
白皙にして鼻筋の通った若い社員が、諭すように説明すれども、見えないものは見えない。
そもそも、一般にマンションの住民はこんな資料で分かるほどの頭の良い人ばかりなのだろうか。
遅れていった僕が、ずいぶん質問や資料の提出を要求して二時間の予定が三時間になってしまった。
それでも、納得しがたいので、追加の資料を提出するまで、仮契約ということになる。
もっと小回りの利く手軽な、安い管理会社を探さなければならないようだが、果たして見つかるかな。
久しぶりに、口角泡を飛ばして、いろいろ喋っていると、隣りの大部屋でカラオケをやっていて、ド演歌がひびき渡るのに調子が狂った。

ところで、海葡萄を冷蔵庫で保存してはなんね、ってほんまかいな。