でもやっぱり
2025年 05月 14日
何日続いたのか、カイカイで眠れない夜。
きのうも、寝ついたと思ったら、すぐに目が覚めたので、背中から両脇、頭、腕、足と痒いところに保冷剤を押し当てて、無理に寝ようとせずに「宇宙の不思議」(佐治晴夫)のなかの「人間はなぜ存在するのだろう」を読んだ。
マトリョーシカ人形のように入れ子構造の宇宙、そのなかにあって、「星のかけら」である人間と宇宙との間にはある種の相似関係がある、人間のなかに宇宙全体、宇宙のなかに人間を人間たらしめる要素が反映されている。
ビッグバンによって生まれた星が一生を終えて爆発し、炭素原子を宇宙空間に撒き散らし、それが人間を創った。
星が炭素原子をつくるのにはおよそ百億年が必要だ。
そのことを逆に言えば、人間が存在するという言う事実からは、ビッグバンによって生まれた宇宙の年齢が、少なくとも、星の平均的な寿命である百億年よりも長くなければならない。
さらに星の寿命が百億年程度であるためには、重力の大きさや光の速度というような宇宙を支配する基本的な物理定数のすべてが、今あるような値でなければならない。
そして、人間の脳がなければ、宇宙の存在について考えるものもいない。
しかも、宇宙で最も大きな部類の星をとってみても、単位質量あたりのエネルギー発生量が(核融合反応による)星と〈化学反応による〉人間とほぼ同じという、不思議な星のかけらなのだ(生物と無生物の違い)。
宇宙によって必要とされた存在としての僕が、こんなカイカイごときで参っていてよいものであろうか。

東京新聞の夕刊に二つ、興味深い記事が載っていた。

ひとつは、全盲の経営者が全盲のスタッフを使って展開する、真っ暗闇のレストランのこと。
晴眼者の客たちは、暗闇で料理を食べて、自然に身につけていた多様な固定観念から抜け出すことができる。
料理だけでなく、目に見えない客同士が視覚による先入観なしに会話し、親しくなる。
「最も大切なものは目に見えない」という星の王子さまの言葉を口にするフランス人経営者。
今では、世界中、10か国以上に展開している。
弁護士や投機家ばかりのニューヨーク店だけが失敗したそうだ。

もうひとつは、7歳のときに、不発弾の爆発事故によって両手と視力を失った男性が長年の苦闘を経て、19歳で唇で点字を読めるようになった。
その後中学から大学まで進み、34歳のときに盲学校の世界史教諭となった。
視覚と聴覚に障害のある生徒と二人で協力しあった授業は「唯一無二で、宝物のような時間」だった。
今でも、啄木の歌った北上川の河畔に立った時や、幼い頃に母と見た淡く美しいコスモス畑を懐かしむときなどに「見たい」という衝動に駆られる。
指が残っていたらと、気が狂いそうになる夜もある。
心が不安定になったときは、唇で本を読み、文字の世界で自由に浸る。
こんなに頑張っている人がいるのに、たかがカイカイで参っていてよいものであろうか。

秋田の亡き友人の奥さんから、蕨などを送っていただいた。
あちこちで蕨のたよりを目にして、亡き友のことを思い出していたのだ。
寝不足でゾンビ状態になっているのを見かねたカミさんが手洗い洗濯をやってくれる。
こんなにも、優しくされて、たかがカイカイごときで参っていてよいものであろうか。
でも、、やっぱり、カイイ~!




きのうも、寝ついたと思ったら、すぐに目が覚めたので、背中から両脇、頭、腕、足と痒いところに保冷剤を押し当てて、無理に寝ようとせずに「宇宙の不思議」(佐治晴夫)のなかの「人間はなぜ存在するのだろう」を読んだ。
マトリョーシカ人形のように入れ子構造の宇宙、そのなかにあって、「星のかけら」である人間と宇宙との間にはある種の相似関係がある、人間のなかに宇宙全体、宇宙のなかに人間を人間たらしめる要素が反映されている。
ビッグバンによって生まれた星が一生を終えて爆発し、炭素原子を宇宙空間に撒き散らし、それが人間を創った。
星が炭素原子をつくるのにはおよそ百億年が必要だ。
そのことを逆に言えば、人間が存在するという言う事実からは、ビッグバンによって生まれた宇宙の年齢が、少なくとも、星の平均的な寿命である百億年よりも長くなければならない。
さらに星の寿命が百億年程度であるためには、重力の大きさや光の速度というような宇宙を支配する基本的な物理定数のすべてが、今あるような値でなければならない。
そして、人間の脳がなければ、宇宙の存在について考えるものもいない。
したがって人間とは、宇宙が自分自身を認識するための自分の目として150億年かけてつくった産物だ、私たちはまさに宇宙のひとかけら、しかも宇宙が必要としたひとかけらなのかもしれない。「宇宙原理」にたいして「人間原理」という新しい考え方だ。
しかも、宇宙で最も大きな部類の星をとってみても、単位質量あたりのエネルギー発生量が(核融合反応による)星と〈化学反応による〉人間とほぼ同じという、不思議な星のかけらなのだ(生物と無生物の違い)。
宇宙によって必要とされた存在としての僕が、こんなカイカイごときで参っていてよいものであろうか。

東京新聞の夕刊に二つ、興味深い記事が載っていた。

ひとつは、全盲の経営者が全盲のスタッフを使って展開する、真っ暗闇のレストランのこと。
晴眼者の客たちは、暗闇で料理を食べて、自然に身につけていた多様な固定観念から抜け出すことができる。
料理だけでなく、目に見えない客同士が視覚による先入観なしに会話し、親しくなる。
「最も大切なものは目に見えない」という星の王子さまの言葉を口にするフランス人経営者。
今では、世界中、10か国以上に展開している。
弁護士や投機家ばかりのニューヨーク店だけが失敗したそうだ。

もうひとつは、7歳のときに、不発弾の爆発事故によって両手と視力を失った男性が長年の苦闘を経て、19歳で唇で点字を読めるようになった。
その後中学から大学まで進み、34歳のときに盲学校の世界史教諭となった。
視覚と聴覚に障害のある生徒と二人で協力しあった授業は「唯一無二で、宝物のような時間」だった。
今でも、啄木の歌った北上川の河畔に立った時や、幼い頃に母と見た淡く美しいコスモス畑を懐かしむときなどに「見たい」という衝動に駆られる。
指が残っていたらと、気が狂いそうになる夜もある。
心が不安定になったときは、唇で本を読み、文字の世界で自由に浸る。
こんなに頑張っている人がいるのに、たかがカイカイで参っていてよいものであろうか。

秋田の亡き友人の奥さんから、蕨などを送っていただいた。
あちこちで蕨のたよりを目にして、亡き友のことを思い出していたのだ。
寝不足でゾンビ状態になっているのを見かねたカミさんが手洗い洗濯をやってくれる。
こんなにも、優しくされて、たかがカイカイごときで参っていてよいものであろうか。
でも、、やっぱり、カイイ~!





蕨の時期はつい見逃してしまいます。八百屋で見つけられるように心掛けておきましょう。
いやー、カイカイはつらいですよ。お大事に。
いやー、カイカイはつらいですよ。お大事に。
2
原因を解明し、治す方法が、どうにかしてないものでしょうか…。辛そうでもどかしいです…。と書きつつ、自分の病が解明もされず、治らないことに気づいたりして、ううむ、と思っているこの瞬間です。
でも、治せないかなぁあぁぁ。
でも、治せないかなぁあぁぁ。
痛みより痒みの方が我慢できないと医師が言っていたことを思い出します。
私は子供の頃、今で言うアレルギーみたいな症状で卵と牛乳を食すとカイカイになりました。
それでも母親は気にせず毎日食べてカイカイに悩まされながらそのうち大人になったら治っていました。
saheiziさんのカイカイも気が付いたら治っていた!だったらいいのにな~といつも思っています。
私は子供の頃、今で言うアレルギーみたいな症状で卵と牛乳を食すとカイカイになりました。
それでも母親は気にせず毎日食べてカイカイに悩まされながらそのうち大人になったら治っていました。
saheiziさんのカイカイも気が付いたら治っていた!だったらいいのにな~といつも思っています。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 鍵コメさん、ありがとう。
こんど行く病院の次に行ってみようかな。
こんど行く病院の次に行ってみようかな。
前にもお聞きしたかもしれませんが、いつごろからでしょう?
原因を突き止められないのでしょうか?されていますよね。
これさえなければ毎日がどんなに快活でしょう。勿体ないです。
そういう私も脚の一部だけそれは酷い。しかし私は薬を真面目に
塗れば治ることなのにサボっているから。
心痛お察ししています。
原因を突き止められないのでしょうか?されていますよね。
これさえなければ毎日がどんなに快活でしょう。勿体ないです。
そういう私も脚の一部だけそれは酷い。しかし私は薬を真面目に
塗れば治ることなのにサボっているから。
心痛お察ししています。
by saheizi-inokori
| 2025-05-14 11:47
| 今週の1冊、又は2・3冊
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Comments(12)