危ない日常
2025年 05月 08日
皮膚科に行くバスのなかで、若いお母さんが、3カ月くらいの赤ちゃんを抱いて座っていた。
サンチより小さくて、さらって逃げたくなるような可愛い赤ちゃん。
お母さんは、うとうとしている。
疲れているのだなあ、と、しかし、いい光景だとおもっていたら、ウトウトからガクンと首が下がって、同時に赤ちゃんを抱いていた左手がパッと緩む、赤ちゃんはびくっとして両手をあげる、お母さんはすぐに気がついて抱きなおす。
それをなんども繰り返す。
落としやしないかと、気になってたまらない。
降りるときに、ひと声注意しようかと思ったら、赤ちゃんを横に置いたベビーカーに移していて一安心。
泣きやませるために抱っこしていたらしい。
きのう東大前駅で起きた無差別襲撃事件をめぐって、テレビでは、不審な人物から離れることを推奨している。
それで思い出したのは、昨日のバスで僕の前に座っていた男のこと。
さかんにブツブツ言ったり、ときどき奇声をあげて、身体を大きくゆすっていた。
彼も「不審な人物」といえば言える。
平和な日常がいつなんどき、思いもしなかった惨劇に見舞われるかもしれないのだ。

病院の窓口は、いつもより沢山の窓口が開いていたので、並ばずに保険証の確認をしてもらえた。
みると、受付の女性の背後の棚の上に、煎餅が一袋おいてある。
連休中にどこかに行ってきた仲間のお土産だ、現役時代を思いだした。
指をさして「お土産?」と尋ねると、振り返ってからニコッと笑った。

30分近く待たされて診察室。
「どうですか」「ひどいもんです」、美人の見習もいたけれど、背中やお尻まで見せて「眠れなくて、、」。
話しているうちに、毎朝3錠飲むべきブレドニンを1錠しか飲んでいなかったせいだ、ということになる。
僕も勘違いだったが、医師も処方量が少なかったのだ。
対症療法の薬の量が原因というのもおかしな話だ。
湿疹の真の原因は?訊いたこともあるが、無言、無駄な質問なのだ。
本気で別の医者を探さなきゃならないか。

ランチを食うべく松陰神社前の商店街にいく。
新しく出来た和食の店、うまそうだが、13~600円と強気の値段。
この通りの店はほとんど千円を超す値付けだ。
一本裏道に入ると、人懐っこい、安い店がみつかる。

もともと表の商店街も、人懐っこい店が多かったのに、少しづつ少しづつ変化して無個性で、高い店が並び出した。
これをオシャレな、というのだろうか、そんなオシャレは御免蒙る。
おでんのタネものを、安く品だくさんに、賑やかに売っていた店もはるか昔に消えていった。

外に出ている看板でメニューを確かめて入った居酒屋。
カウンターの真中で、若い女性が、背筋を正して生ビールを飲んでいる。
マスターが「ここは3時から居酒屋なんですが、今日はランチもやっています。お酒でもランチでもお好きな方を」とにこやかに挨拶。
昨夜晩酌をしなかったので、一杯飲みたかったけれど、ぐっと我慢して「チキンカレーをください」。

どこからおいでですか?あ、そちらからいらっしゃる方も多いです、あちらには三時から飲める店がないようですね、あ、これ夜の突き出しでお出ししているお浸しです、よろしかったら、、こんどはまたお散歩の途中にでもお寄りください、、「三時からやってます」を繰り返す、惨事はいやだけど。
880円のカレー、なかなかいける。

世田谷駅近くのカフエ「アンジェリーナ」も久しぶり。
大きなカップ一杯のデカフエオレ、香りがよく渋みも残って僕好みだ。

「西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか」(大澤真幸)を読む。
民主主義と資本主義には高い親和性があると思われていたが、最近は、どうも資本主義と民主主義は離婚の危機を迎えているようだ。
別れ話は資本主義の方から切り出される。
資本主義はグローバルに普及するが民主主義はそうはいかない。
自由民主主義の体制を構築し、維持するためには、国民の間に特定の態度や価値観が深く浸透しなければならない。
一方で市場経済は、貨幣の恐るべき力(物神)のおかげで、ほとんどあらゆる文化に自らを合わせ浸透することができる。
離婚しようとする資本主義の新たな相手は中国、中華帝国の伝統に由来する権威主義が、現代的な資本主義に適合的なのだ。
では、民主主義はグローバルに変化できるのか?
市民的抵抗が極端に少ない例外的な国・日本は、なぜそうなのか?
肝心なところで、その話は別途となるのがいらつくけれど、面白く半分近くを読んだ。

(みはし あんみつ)
サンチより小さくて、さらって逃げたくなるような可愛い赤ちゃん。
お母さんは、うとうとしている。
疲れているのだなあ、と、しかし、いい光景だとおもっていたら、ウトウトからガクンと首が下がって、同時に赤ちゃんを抱いていた左手がパッと緩む、赤ちゃんはびくっとして両手をあげる、お母さんはすぐに気がついて抱きなおす。
それをなんども繰り返す。
落としやしないかと、気になってたまらない。
降りるときに、ひと声注意しようかと思ったら、赤ちゃんを横に置いたベビーカーに移していて一安心。
泣きやませるために抱っこしていたらしい。
きのう東大前駅で起きた無差別襲撃事件をめぐって、テレビでは、不審な人物から離れることを推奨している。
それで思い出したのは、昨日のバスで僕の前に座っていた男のこと。
さかんにブツブツ言ったり、ときどき奇声をあげて、身体を大きくゆすっていた。
彼も「不審な人物」といえば言える。
でも彼からは危険な臭いは感じなかつたな。
平和な日常がいつなんどき、思いもしなかった惨劇に見舞われるかもしれないのだ。

病院の窓口は、いつもより沢山の窓口が開いていたので、並ばずに保険証の確認をしてもらえた。
みると、受付の女性の背後の棚の上に、煎餅が一袋おいてある。
連休中にどこかに行ってきた仲間のお土産だ、現役時代を思いだした。
指をさして「お土産?」と尋ねると、振り返ってからニコッと笑った。

30分近く待たされて診察室。
「どうですか」「ひどいもんです」、美人の見習もいたけれど、背中やお尻まで見せて「眠れなくて、、」。
話しているうちに、毎朝3錠飲むべきブレドニンを1錠しか飲んでいなかったせいだ、ということになる。
僕も勘違いだったが、医師も処方量が少なかったのだ。
対症療法の薬の量が原因というのもおかしな話だ。
湿疹の真の原因は?訊いたこともあるが、無言、無駄な質問なのだ。
本気で別の医者を探さなきゃならないか。

ランチを食うべく松陰神社前の商店街にいく。
新しく出来た和食の店、うまそうだが、13~600円と強気の値段。
この通りの店はほとんど千円を超す値付けだ。
一本裏道に入ると、人懐っこい、安い店がみつかる。

もともと表の商店街も、人懐っこい店が多かったのに、少しづつ少しづつ変化して無個性で、高い店が並び出した。
これをオシャレな、というのだろうか、そんなオシャレは御免蒙る。
おでんのタネものを、安く品だくさんに、賑やかに売っていた店もはるか昔に消えていった。

外に出ている看板でメニューを確かめて入った居酒屋。
カウンターの真中で、若い女性が、背筋を正して生ビールを飲んでいる。
マスターが「ここは3時から居酒屋なんですが、今日はランチもやっています。お酒でもランチでもお好きな方を」とにこやかに挨拶。
昨夜晩酌をしなかったので、一杯飲みたかったけれど、ぐっと我慢して「チキンカレーをください」。

どこからおいでですか?あ、そちらからいらっしゃる方も多いです、あちらには三時から飲める店がないようですね、あ、これ夜の突き出しでお出ししているお浸しです、よろしかったら、、こんどはまたお散歩の途中にでもお寄りください、、「三時からやってます」を繰り返す、惨事はいやだけど。
880円のカレー、なかなかいける。

世田谷駅近くのカフエ「アンジェリーナ」も久しぶり。
大きなカップ一杯のデカフエオレ、香りがよく渋みも残って僕好みだ。

「西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか」(大澤真幸)を読む。
民主主義と資本主義には高い親和性があると思われていたが、最近は、どうも資本主義と民主主義は離婚の危機を迎えているようだ。
別れ話は資本主義の方から切り出される。
資本主義はグローバルに普及するが民主主義はそうはいかない。
自由民主主義の体制を構築し、維持するためには、国民の間に特定の態度や価値観が深く浸透しなければならない。
一方で市場経済は、貨幣の恐るべき力(物神)のおかげで、ほとんどあらゆる文化に自らを合わせ浸透することができる。
離婚しようとする資本主義の新たな相手は中国、中華帝国の伝統に由来する権威主義が、現代的な資本主義に適合的なのだ。
では、民主主義はグローバルに変化できるのか?
市民的抵抗が極端に少ない例外的な国・日本は、なぜそうなのか?
肝心なところで、その話は別途となるのがいらつくけれど、面白く半分近くを読んだ。

松陰神社は懐かしい名前・・ぼろ市で夜に徘徊。なので、昼の飲食店は殆ど知らない。
いつも買い物に行くスーパーに、飲食店の人らしい(全身真っ黒の板さん風衣類)大男(180㎝超え)が惣菜売り場をうろついている。ある時の雨の帰り道、傘さして右側歩いていたら、その男が対面で立って居てぶつかりそうになる。普通は避けると思ったが、動かないので、自分が避けたが、嫌な感じがした。
皆さん右歩いているし、傘さしていると前が見えないです。・・・その後、何日か逢っていない。
不審者と言えば不審者。何処でどんな人と出会うか分からない。
いつも買い物に行くスーパーに、飲食店の人らしい(全身真っ黒の板さん風衣類)大男(180㎝超え)が惣菜売り場をうろついている。ある時の雨の帰り道、傘さして右側歩いていたら、その男が対面で立って居てぶつかりそうになる。普通は避けると思ったが、動かないので、自分が避けたが、嫌な感じがした。
皆さん右歩いているし、傘さしていると前が見えないです。・・・その後、何日か逢っていない。
不審者と言えば不審者。何処でどんな人と出会うか分からない。
0
「本気で別の医者を探さなきゃならないか」
ーハイ、そうれが良いと思います。
それから、バスで出会われた
「さかんにブツブツ言ったり、ときどき奇声をあげて、身体を大きくゆすっていた。」という人は、自閉症などの障がいや、他の精神疾患のある方の場合が多いと思われますので、不審に感じるかもしれませんが、離れる避ける、というのは、あまり推奨できる行動ではないと思います。害のない、安全な方がほとんどです。
露骨に避けられると、とても傷つくし、悲しい思いをされることも多いと思います。
通り魔のような事件や事故、というのは、なかなか予想や自衛ができるものではないような気がします。
ーハイ、そうれが良いと思います。
それから、バスで出会われた
「さかんにブツブツ言ったり、ときどき奇声をあげて、身体を大きくゆすっていた。」という人は、自閉症などの障がいや、他の精神疾患のある方の場合が多いと思われますので、不審に感じるかもしれませんが、離れる避ける、というのは、あまり推奨できる行動ではないと思います。害のない、安全な方がほとんどです。
露骨に避けられると、とても傷つくし、悲しい思いをされることも多いと思います。
通り魔のような事件や事故、というのは、なかなか予想や自衛ができるものではないような気がします。
お久しぶりです。スマホからコメントできなくなり。最近は読むのもCMを見ないと誰のブログも見れなくなり不便です。赤ちゃんは泣くのが当たり前だけどなるべく人前で泣かないでほしいものですからね。私も新幹線で赤ちゃんを見ると手を振りたくなります。
> unburroさん、私もそう思います。テレビのコメントはやや乱暴だと、そういうつもりで書いたのでしたが、私の文章も乱暴でしたね。
> rinrin1345さん、スマホからの操作や入力がうまくいかないことが多いのはエクサイトの策略かな、なんのためか分からんけど。
赤ちゃんは抱いたり手を握りたくなります。私が不審者になつてしまいそうです。
赤ちゃんは抱いたり手を握りたくなります。私が不審者になつてしまいそうです。
以前代田に住んでいたので(駅は梅が丘)
そこから松陰神社、世田谷区役所を抜けて
駒沢公園までランニングコースでした。
走り抜けちゃうので、松陰神社にはちゃんとお詣りしたことなかった
1度くらいちゃんとお詣りすればよかった。
そこから松陰神社、世田谷区役所を抜けて
駒沢公園までランニングコースでした。
走り抜けちゃうので、松陰神社にはちゃんとお詣りしたことなかった
1度くらいちゃんとお詣りすればよかった。
by saheizi-inokori
| 2025-05-08 11:45
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Trackback
|
Comments(8)