西洋の敗北
2024年 11月 13日
画面片隅に玉木の赤らんだり俯いたりする顔も写す。
その上で、辞職について訊かれると、「103万の壁を破ることが、、」辞職するつもりはないと答え、田崎に「じゃあ、103万問題にけりがついたら、どうする?」と突っ込まれて「103万の壁、、もごもご」、辞職については答えなかった。
消費税減税や社会保険料値下げをやるとはいわない。
笑止、軽薄才子との感はますますだが、こういう場に出てきたことは、逃げ隠れした甘利などに比べて、よかったと思う。
思うと同時に、これも才子ゆえの計算づくか、それとも危機管理のプロの入れ知恵があったかと、率直に褒める気になれない。
それにしても、メデイアはアベにもこれだけの追及をして欲しかったな。
きのうは、例の自由ヶ丘三人会。
国鉄/JRの後輩、8年後輩のM君がいつも会場選びから連絡をして、3年後輩のK君と僕を集めてくれる。
12時半に駅前に集まって、M君が店まで案内してくれる。
いつも違う店を、探してくれるのが、楽しみでもある。
昨日の店は、やたらにいろんな掲示や物がおいてある、ざっかけない居酒屋。
足元が危ない僕たちは注意して二階にあがる。
なにごとも「意識してやる」が老人のモットー。
1890円の定食(飲み物付き)を頼む。
1100円プラスすると飲み放題を選ぶかについてちょっとだけ迷ったが、他の二人はそんなに飲めない、だいたい昼飯だもの。
ワンプレートのいろいろに、汁物がつき、最後は蕎麦も出る。
二人はよく冷えたビール、僕は初孫の冷で乾杯。
うしろから鉄砲を撃つからと石破嫌いのM君に、でも指名投票の間に居眠りをしている姿はとてもいいじゃないか、と僕がいう。
やっと総理の座に就いたのに、やりたいことが何もできない彼は披露困憊しているのだろう。
少数与党に転落したことを逆手に取って、やりたいことの一つでも二つでもやってみせればいいのだが。
噂話をしない、自分のこともあまりしゃべらない、半分冗談交じりでも、国を憂うる会話は得がたい。
定食に含まれない酒をそれぞれ追加して(初孫0・8合740円)、二時間ほど愉快に過ごせた。
ブックファーストが二階に移っている。
来年のメモ帳(910円)と「地平」12月号を買って、見るだけと自分に言い聞かせながら店内を歩いていて、目が留まった、エマニュエル・トッドの新刊「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」(2600円)を買ってしまう。
初孫に背を押されたのだ。
トッドが感じた10の驚きとは、次の通り。
① 半永久的な平和が確立されたと思われていたヨーロッパ大陸で、二国間のリアルな戦争が起きたこと。
② 敵対する二国がアメリカと(中国ではなく)ロシアだったこと。
③ ウクライナの軍事的抵抗が長続きしていること。
ロシアが、1968年のソ連によるチェコスロバキアへの侵攻に際し50万の兵士を送ったのに対し、はるかに広大なウクライナには10万人から12万人の兵士しか送りこまなかった。
ロシア人や情報通の西洋の人々にとって、ウクライナは「破綻国家」で、オリガルヒに支配され、汚職のレベルは常軌を逸し、国家も国民も売りに出されているような状態で安価な「代理母出産の地」となっていた。
ウクライナは戦争そのものに自国の生存理由と、存在の正当性を見出してしまった。
④ ロシアの経済面での抵抗力が予想外に強かったこと。
西側の連日の報道が描く、ネオ・スターリン的な硬直した官僚制のロシアとはかけ離れた、技術的、経済的、社会的に極めて柔軟性に富む「近代的なロシア」を説く人もいる。
⑤ 「ヨーロッパの主体的意思」の崩壊。
ドイツが当初難色を示していたにもかかわらず、EUはあっという間に自らの利益を守ろうとする意思を放棄した。そして、エネルギーおよび一般的な貿易パートナーであるロシアから自らを切り離し、自分たちにとって厳しいペナルティを科してしまった。
⑥ イギリスが、アメリカのネオコンすらも生ぬるい軍国主義者に見せてしまうほどの興奮ぶりを見せて、誰よりも先に、ウクライナに長距離ミサイルと重戦車を送りたがった。
⑦ イギリスの好戦主義がプロテスタントの北欧にも現れて、フインランドとスエーデンがNATOに加盟することで戦争への新たな関心をしめした。
⑧ 最大の驚きは、それまでにも少しづつ高まっていた「アメリカの軍事産業には欠陥がある」という懸念が公然のものになったこと。
戦争前夜、ロシアとベラルーシのGDPは、西洋諸国(アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、日本、韓国)の
たった3・3パーセントだった。
3・3パーセントの方が兵器を生産できる力があったという現実は、物資不足でウクライナが負けることになるとともに、「政治経済学」のインチキさが世界中に明らかになってしまったことを意味する。
GDP(国内総生産)という概念はもはや時代遅れで、これからは「新自由主義的政治経済」と「現実」との関係を検討し直さなければならない。
⑨ 西洋の思想的孤立と、自らの孤立に対する無知。
世界が従うべき価値観を定めることに慣れてしまった西洋は、愚かにも、ロシアに対する憤りを地球全体と共有できると期待していたがそれは幻想だった。
中国、インド、イラン(歴史的にロシアを敵国としていた)、トルコ、イスラム諸国を見よ。
⑩ 「西洋の敗北」が現実のものとなる。
ロシアは地球の均衡を脅かすことはない。
西洋の危機、とりわけアメリカの末期的な危機こそが地球の均衡を危うくしているのだ。
その危機の最も外部の波が、古典的で保守的な国民国家ロシアの抵抗の壁に突き当たったというわけだ。
大部な本だが、頑張って読んでみよう。
トランプのDS(デイ―プステート)潰滅作戦の幕が切って落とされたようだ。
この動きがトッドの説く所とどこでリンクするのか、それも興味津々なり。
感動で鳥肌。
— Trilliana 華 (@Trilliana_x) November 9, 2024
トランプは就任数時間以内に、情報を捻じ曲げ言論の自由を奪ってきた全ての機関や企業に対する新条例に調印し、言論統制の権力を奪うと。
SNSやマスコミは妥当な説明なく言論をコントロールしたりアカウントをバン出来なくなります。左派一同震えて待つことに。pic.twitter.com/XgoHN2Jl7b
日本の政治と政治家が変わらないければ。
でも、その画像に対するコメントの方に関心が行きました。
多くの男性が「あの顔とボディだったら仕方がないな~」という意味のコメントを寄せていて、男って。。。と思った次第です。
前回、拙ブログ掲載のトップ画面はD.S.をテーマにしたドラマ(ネタばれで申し訳ありません)。
いみじくも民主党支持者からのお薦めで、過去に起きた多くのケースを元ネタに脚本が書かれており、T・クランシーやF・フォーサイスと隔世の感がありました。
今回のトランプ発言は、1950年代マッカーシズムのポストSNS版ともいえますが、民主党の反発は大きいでしょうね。
。まだ第一章だけしか読んでいませんが。民族の特性がどれほど大きな意味を持つかを、ロシアについて述べて、日本について考える際にも適用できるのかなと思いました。