ふかし藷

自民党の総裁選に立候補した人は、みんなよその世界から舞い降りてきたかのようだ。

政策活動費、裏金、選択的夫婦別姓、、今の今でも自民党内部の問題なのに、まるで一切関わりはありません、だからすぐに是正しますなんて。

それとも今まで自民党内部でまつたく発言力がなかったのかな。

少なくとも彼らが自民党の腐敗に対して戦ったという気配はまつたくなかったと思う。

すべては岸田、菅、安倍、小泉という歴代総裁が独裁的に悪かったと言いたいのかもしれない。

いずれにしても屁のような連中だ。

小泉は諸課題を一年で決着するという。

そんなら解散なんかしないで野党の協力も得てすぐに実行したらどうなのか。

そういえば、このあいだの小泉の銀座の演説会に、五千人集まったとの報道があつた。

AIの見たところでは三百人だったというブログを見た。

警察はどう見たのかな。

祖母の歌から

兄上に
なんとなく心にかかるわりなさよ今は仕合せの君と知りつつ

「わりなし」、ものごとをうまく処理し打開しようにも、筋道がつかずどうにもならない状態の意（岩波古語辞典）、「わりない」、（理・コトワリ無しの意から）理屈では割り切れないことだが、そうなってしまった（新明解）とある。
僕はもっぱら男女の仲のことと思っていた。
祖母の兄のことも知らず、その兄にどういう不幸せがあったのかも知らない。
子供心に、誰かの不幸を聞くと、その本人を遠くからみても、なんとなく影があるように感じたことはあったな。
この歌、兄にほんとに送ったのだろうか。

母の句。

蒸し藷のあつあつ紙にくるみけり

芋は里芋のこと、藷はサツマイモなのだろう。
焼き芋は家ではつくれなかったから、ふかした芋を食べた。
新聞紙につつんで、あつあつをホクホクと、嬉しかったな。
サツマイモの天ぷらもよくやってくれた、芋ばっかり、たくさん揚げてあげるそばからつまみ食い、ときには生のまま食って、それも栗みたいでうまかった。
「芋食って、ぶ～」などとふざけながら食った。
この句を作った母は、どんなことを想っていたのだろう。