国のために死ぬのはすばらしい?
2024年 05月 17日
右下奥歯が痛む。
夕べは、せっかくのすき焼きを左の歯だけで食った。
なにかのはずみで右にあたると悲鳴が、他人の声のようにあがった。
歯は痛くとも、いつもより早起きして、洗濯とルーテイン家事をすます。
エアコンの掃除をしなくちゃというのが、奥歯に挟まった菜っ葉みたいに気になるのだが、いつもそこまでやる元気がなくなってしまう。
あんまりほっとくから挟まった菜っ葉が悪さをして痛くなってのかもしれない。

1957年、イスラエル生まれ、高卒後徴兵制によって、憧れの空軍パイロットになるも落第、19歳の自分はそのまま戦闘機のパイロットになっていたら、「イスラエルを守るためにはパレステイナ人の子どもが犠牲になるのも仕方がない」「戦闘機、軍隊は国が存続するために必要なものだ」「「平和」は歌にして歌うならいいが、中東の現実を考えれば不可能」と考える人間になっていただろう(友人たちがそうであるように)という。
退役後、アジア旅行で日本にきて、独学で日本語を学びながらヒッチハイクで日本各地を歩き、ついには日本人と結婚、神奈川県の家具会社で職人となり、秩父の民家で「木工房ナガリ家」を開設、その後自力でログハウスを建てて、夫婦で家具などの創作活動を続けながら、「原発とめよう秩父人」を立ち上げるなど、平和と反原発の日常活動を展開、各地の講演活動も行う。
家具作りの師匠に「ものづくりの人の使命とは世の中を良くすること、ものづくりの人としてアーテイストとして求められることだ」と喝破されたことが、「一過性のイベントだけでなく、”日々の活動”として、家族、職場、学校の友人たちに伝える、日々の会話にも政治や社会のことを取り入れることが重要だ」と考えるにいたるまでの20年を支えた。
そういう筆者が、イスラエルという国の実態を語り、なぜ脱原発と平和を訴えるのかを明らかにする。

イスラエルの小学校の「テルハイの日」という年中行事のあいだ、学校には「国のために死ぬのはすばらしい」という、1920年にテルハイでアラブ人との戦いで死んだ「建国の獅子」トルンペルドールの最後の言葉が書かれた横断幕が掲げられる。
テルハイの言葉と西暦73年にローマ軍と戦い、全員集団自決したマサダ要塞の教え「捕虜になってはいけない、最後まで闘い続ける」の二つが、イスラエルの子どもたちが就学以前から教え込まれるのだ。
悪いのはアラブ、かれらは和平交渉は不可能だ、ユダヤ人は平和を愛する「優れた」民族と徹底して教え込まれる。
イスラエル政府は、イスラエルが独立とともに400を超えるアラブ人の村々を破壊し、60~76万人もの人々を殺したことは教えない、村々やアラブ人の痕跡を徹底的に消し去り、彼らの存在したことを人々の意識・記憶から消し去ってしまった。

もうひとつ、1961年ホロコーストの中枢にいたアイヒマンの裁判のあと、とうじの外務大臣ゴルダ・メイアの発言、
イスラエルは外部からの批判に一切耳を貸さない国になったのだ。
ほんの一部だけの紹介だ。
どうだろう、どこかで見たような景色ではなかろうか。
かつては悪いのは鬼畜米英といい、今は中国と北朝鮮、ロシアが無茶をするからという。
客観情勢が変わったからと憲法解釈をどんどん変えて、平和憲法を骨抜きにする。
生きて虜囚の辱めを受けずと玉砕する、させる、その歴史事実を改ざんもしくは再評価する。
「すばらしい」日本人、美しい国日本、それを守るためには、軍備増強もやむを得ない。
「祖国のために命捨てるのは道徳的行為」と公言する市長。
「平和を希求するクラス」という学級目標を、「平和」と言う言葉には思想的な部分があるから外せという校長、「ナチスの手口に学んだらどうかね」といって久しいけれど相も変わらず「実力者」であり続ける政治家。

今回のガザ攻撃以前から、アメリカは毎年37億ドルの軍事援助をイスラエルに行っている、イスラエルはその金でアメリカの武器を買うことを義務付けられている。
アメリカの軍需産業は、開発した新兵器を実践で試す必要がある。
その試験地が、必要に応じて戦争(イスラエルは「作戦」と呼ぶ)を作り上げられるガザ地区とヨルダン川西岸なのだ。
いわばイスラエルは、アメリカの大事なお得意様、イスラエルで成果を上げた兵器が日本を含む世界中に売り込まれるのだ。
日本も帰還不能点に近づいている。
早くそれに気づき、行動に移そう、筆者は訴える。
ほかにも、なるほど的指摘があった。
3・11から学ぶべきこと
疑う心をもつこと、国は私たちの安全より、経済的な発展を優先しようとする。
議員を「先生」と呼ぶことによって、学校の先生とおなじような絶対的権威を与えてしまう。
書初め、文章の内容よりも形を大事にすることを躾けている、ものを考える時間を与えない学校教育を疑う。
子どもに「おまえ」と呼ぶことが、人間は平等ではない、つねに上と下があることを潜在意識に植え付ける。
夕べは、せっかくのすき焼きを左の歯だけで食った。
なにかのはずみで右にあたると悲鳴が、他人の声のようにあがった。
それが怖くて半分も噛まないで飲み込むから、半分しか味わえない。
ロキソニンを飲んで寝たらいくらか収まったが、今日の夕方歯医者に行くのだ(たまたまキャンセルがあった)。
ほんとは年に三度の寿司の会があるのだけれど、涙を呑んで欠席。

ロキソニンを飲んで寝たらいくらか収まったが、今日の夕方歯医者に行くのだ(たまたまキャンセルがあった)。
ほんとは年に三度の寿司の会があるのだけれど、涙を呑んで欠席。

歯は痛くとも、いつもより早起きして、洗濯とルーテイン家事をすます。
エアコンの掃除をしなくちゃというのが、奥歯に挟まった菜っ葉みたいに気になるのだが、いつもそこまでやる元気がなくなってしまう。
あんまりほっとくから挟まった菜っ葉が悪さをして痛くなってのかもしれない。

1957年、イスラエル生まれ、高卒後徴兵制によって、憧れの空軍パイロットになるも落第、19歳の自分はそのまま戦闘機のパイロットになっていたら、「イスラエルを守るためにはパレステイナ人の子どもが犠牲になるのも仕方がない」「戦闘機、軍隊は国が存続するために必要なものだ」「「平和」は歌にして歌うならいいが、中東の現実を考えれば不可能」と考える人間になっていただろう(友人たちがそうであるように)という。
退役後、アジア旅行で日本にきて、独学で日本語を学びながらヒッチハイクで日本各地を歩き、ついには日本人と結婚、神奈川県の家具会社で職人となり、秩父の民家で「木工房ナガリ家」を開設、その後自力でログハウスを建てて、夫婦で家具などの創作活動を続けながら、「原発とめよう秩父人」を立ち上げるなど、平和と反原発の日常活動を展開、各地の講演活動も行う。
家具作りの師匠に「ものづくりの人の使命とは世の中を良くすること、ものづくりの人としてアーテイストとして求められることだ」と喝破されたことが、「一過性のイベントだけでなく、”日々の活動”として、家族、職場、学校の友人たちに伝える、日々の会話にも政治や社会のことを取り入れることが重要だ」と考えるにいたるまでの20年を支えた。
そういう筆者が、イスラエルという国の実態を語り、なぜ脱原発と平和を訴えるのかを明らかにする。

イスラエルの小学校の「テルハイの日」という年中行事のあいだ、学校には「国のために死ぬのはすばらしい」という、1920年にテルハイでアラブ人との戦いで死んだ「建国の獅子」トルンペルドールの最後の言葉が書かれた横断幕が掲げられる。
テルハイの言葉と西暦73年にローマ軍と戦い、全員集団自決したマサダ要塞の教え「捕虜になってはいけない、最後まで闘い続ける」の二つが、イスラエルの子どもたちが就学以前から教え込まれるのだ。
悪いのはアラブ、かれらは和平交渉は不可能だ、ユダヤ人は平和を愛する「優れた」民族と徹底して教え込まれる。
イスラエル政府は、イスラエルが独立とともに400を超えるアラブ人の村々を破壊し、60~76万人もの人々を殺したことは教えない、村々やアラブ人の痕跡を徹底的に消し去り、彼らの存在したことを人々の意識・記憶から消し去ってしまった。

もうひとつ、1961年ホロコーストの中枢にいたアイヒマンの裁判のあと、とうじの外務大臣ゴルダ・メイアの発言、
私たちがされたことが明らかになった今、私たちが何をしても、世界の誰一人として私たちを批判する権利はないこの発言が、その後のパレステイナ人への差別や迫害に対する言い訳の源になっている。
イスラエルは外部からの批判に一切耳を貸さない国になったのだ。
ほんの一部だけの紹介だ。
どうだろう、どこかで見たような景色ではなかろうか。
かつては悪いのは鬼畜米英といい、今は中国と北朝鮮、ロシアが無茶をするからという。
客観情勢が変わったからと憲法解釈をどんどん変えて、平和憲法を骨抜きにする。
生きて虜囚の辱めを受けずと玉砕する、させる、その歴史事実を改ざんもしくは再評価する。
「すばらしい」日本人、美しい国日本、それを守るためには、軍備増強もやむを得ない。
「祖国のために命捨てるのは道徳的行為」と公言する市長。
「平和を希求するクラス」という学級目標を、「平和」と言う言葉には思想的な部分があるから外せという校長、「ナチスの手口に学んだらどうかね」といって久しいけれど相も変わらず「実力者」であり続ける政治家。

今回のガザ攻撃以前から、アメリカは毎年37億ドルの軍事援助をイスラエルに行っている、イスラエルはその金でアメリカの武器を買うことを義務付けられている。
アメリカの軍需産業は、開発した新兵器を実践で試す必要がある。
その試験地が、必要に応じて戦争(イスラエルは「作戦」と呼ぶ)を作り上げられるガザ地区とヨルダン川西岸なのだ。
いわばイスラエルは、アメリカの大事なお得意様、イスラエルで成果を上げた兵器が日本を含む世界中に売り込まれるのだ。
日本も帰還不能点に近づいている。
早くそれに気づき、行動に移そう、筆者は訴える。
ほかにも、なるほど的指摘があった。
3・11から学ぶべきこと
疑う心をもつこと、国は私たちの安全より、経済的な発展を優先しようとする。
議員を「先生」と呼ぶことによって、学校の先生とおなじような絶対的権威を与えてしまう。
書初め、文章の内容よりも形を大事にすることを躾けている、ものを考える時間を与えない学校教育を疑う。
子どもに「おまえ」と呼ぶことが、人間は平等ではない、つねに上と下があることを潜在意識に植え付ける。
今のうちに何とかしなくちゃ 、、、
自分の国のことでも本当のことを知らなさすぎる
教えられずに知ろうともしないで
今この時、現在の国の状態も知らないで居る
ほんの少しだけ気が付いて知って怖くて逃げだしたい気持ち 逃げられないのに
自分の国のことでも本当のことを知らなさすぎる
教えられずに知ろうともしないで
今この時、現在の国の状態も知らないで居る
ほんの少しだけ気が付いて知って怖くて逃げだしたい気持ち 逃げられないのに
1
以前からyoutubeでイスラエルとガザを観てきました。
壁や自分たちに石を投げるガザの子ども、イスラエル兵が彼らに銃を向け発砲する。
不思議だったのは、イスラエル兵に逡巡する様子が全く無い事でした。
日本では、物事を理解できる年令になってもインチキ宗教に金をつぎ込み、家族が説得しても教祖を信じ続ける人たちがいる。
幼い子どもならもっと簡単に洗脳されるんでしょうね。
自公維国が政治権力を握ったたままなら日本の子どももイスラエル兵のようになる可能性大。
政権が変わって前川さんに長い期間文科大臣をやって欲しい。
壁や自分たちに石を投げるガザの子ども、イスラエル兵が彼らに銃を向け発砲する。
不思議だったのは、イスラエル兵に逡巡する様子が全く無い事でした。
日本では、物事を理解できる年令になってもインチキ宗教に金をつぎ込み、家族が説得しても教祖を信じ続ける人たちがいる。
幼い子どもならもっと簡単に洗脳されるんでしょうね。
自公維国が政治権力を握ったたままなら日本の子どももイスラエル兵のようになる可能性大。
政権が変わって前川さんに長い期間文科大臣をやって欲しい。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
佐平次さん、こんばんは。
>私たちがされたことが明らかになった今、私たちが何をしても、世界の誰一人として私たちを批判する権利はない
こんなことを言っていたとは……。知りませんでした。
もしもこんなことが認められるなら、その「私たち」に酷いことをされた人たちは、
その「私たち」に報復としてどんな酷いことをしてもいいことになってしまいます。
あろうことか、いまやイスラエルの現政権は、一部の人たちからナチス政権と並び称されるようになりました。
因果は巡る、ということでしょうか、感慨深いものがあります。
>私たちがされたことが明らかになった今、私たちが何をしても、世界の誰一人として私たちを批判する権利はない
こんなことを言っていたとは……。知りませんでした。
もしもこんなことが認められるなら、その「私たち」に酷いことをされた人たちは、
その「私たち」に報復としてどんな酷いことをしてもいいことになってしまいます。
あろうことか、いまやイスラエルの現政権は、一部の人たちからナチス政権と並び称されるようになりました。
因果は巡る、ということでしょうか、感慨深いものがあります。
> jyariko-2さん、反対の声を広げましょう!
> 鍵コメさん、平和憲法があっても相手が攻めてこない保証はないでしょう。でも敵意剥き出しに軍備増強する国と、こちらは戦争する気は全くありませんという国とでは、国内世論や国際世論を味方につけるのに大きな差があるでしょう。
北や中国が日本を攻めてきたら、軍事力(支援国のものも含めて)で撃退できるか、それはウクライナやアラブなどの実例が示す通りです。
もし撃退できても、上級国民をのぞくほとんどの国民は地獄に落とされます。9条が有ろうがなかろうが、死ぬのです。
戦争が起きたらすべてが終わるのです。
アメリカがべつのところで身勝手な戦争(たとえばイラク)を起こしたとき、9条はそれに巻き込まれないための切り札でした。
集団的自衛権を違憲的に認め、さらに憲法自体を骨抜きにしたら、日本はアメリカの指示のもと、世界中で戦争をしなければならなくなります。
それは自動的に国内のアメリカの基地が攻撃されることにつながります。
遠吠えでも反戦の声をあげることは,大きな意味があると思います。
それを封じ込めようと必死なのが今の与党ですから。
北や中国が日本を攻めてきたら、軍事力(支援国のものも含めて)で撃退できるか、それはウクライナやアラブなどの実例が示す通りです。
もし撃退できても、上級国民をのぞくほとんどの国民は地獄に落とされます。9条が有ろうがなかろうが、死ぬのです。
戦争が起きたらすべてが終わるのです。
アメリカがべつのところで身勝手な戦争(たとえばイラク)を起こしたとき、9条はそれに巻き込まれないための切り札でした。
集団的自衛権を違憲的に認め、さらに憲法自体を骨抜きにしたら、日本はアメリカの指示のもと、世界中で戦争をしなければならなくなります。
それは自動的に国内のアメリカの基地が攻撃されることにつながります。
遠吠えでも反戦の声をあげることは,大きな意味があると思います。
それを封じ込めようと必死なのが今の与党ですから。
アイヒマン裁判だったと思うんですが、その当時のあの地域に住むアラブ系の子供が描かれていて、どう見てもユダヤ系には見えないのに、自分はユダヤ人だと言うのです。ユダヤ人学校で裁判をTVで見で皆の感想も皆同じ。
その子供達が今、もう生きていないかもしれないけれど、その感覚がひどく誇張されてあの国の人たちを蝕んでるのかもしれない…と思っています。
あんな虐殺はあってはなりません。
そして、報じられないけど世界中で悲しい思いをしている国々の子供達も。
映画、関心領域も見るつもりでいます。
あれも大戦中のドイツだけのことではないと思うので。
その子供達が今、もう生きていないかもしれないけれど、その感覚がひどく誇張されてあの国の人たちを蝕んでるのかもしれない…と思っています。
あんな虐殺はあってはなりません。
そして、報じられないけど世界中で悲しい思いをしている国々の子供達も。
映画、関心領域も見るつもりでいます。
あれも大戦中のドイツだけのことではないと思うので。
> yunko_lifeさん、可愛い子供でも、あれは劣った生きている意義がない存在だと、子どものころから刷り込まれて育つたせいか、自分の命令が、あるいは発射ボタンが彼らを殺すという想像力がないのでしょうね。
イスラエルの人々はアラブをナチスとおなじように意識しているのでしょう。それも教育、軍部が先導した軍国教育のせいです。
イスラエルの人々はアラブをナチスとおなじように意識しているのでしょう。それも教育、軍部が先導した軍国教育のせいです。
国のために死ぬのは馬鹿らしい。
彼の工房で、カレーをご馳走になりました。今は、講演でいそがしそうですね。佐平次さんの一日の過ごし方、羨ましい!
by saheizi-inokori
| 2024-05-17 11:41
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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