「時間旅行」「記憶」「木村伊兵衛」@東京写真美術館

#芳野友子は何様だ
こんなハッシュタグがxで大流行している。


反共の闘士なのか、補欠選で共産党との共闘を認めないと言ってのけた。
この腐りきった、堕ちる一方の日本を建て直すために自民党政治、アベ政治を打ち壊すことは、必須の課題だ。
打倒自民党が最優先の課題なのに、それを果すために共産党と一緒じゃいやだ、と視野狭窄、駄々っ子のような我儘を振り回す人が労働運動のリーダーであることは致命的な不幸だ。

しかし、裏金の原資を提供している企業の組合も多いのだから、本気でこの体たらくに怒り、あるべき姿に正そうという気持ちもないのかもしれない。
数において圧倒的に勝る、虐げられている国民が本気で怒って、連合のぬくぬく幹部たちの心胆を寒らかしめる、それっきゃないかも。

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きのうは、午後から恵比寿の東京都写真美術館に行って、「時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から」「記憶 リメンブランス 現代写真・映像の表現から」「木村伊兵衛 写真に生きる」の三つの展覧会を一挙鑑賞してきた。

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(桑原甲子雄 下谷下車坂町 昭和十一年)

「時間旅行、、」、「春と修羅」で宮沢賢治が、「あらゆる透明な幽霊の複合体」である「わたくしという現象」が、二十二箇月の過去とかんずる方角から紙とインクをつらねた心象風景を詩にあらわした1924年を出発点にして、現代まで百年間の写真・映像、資料を展示している。

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「宮沢賢治による『春と修羅』序文の言葉をひとつの手がかりとして、戦前、戦後そして現代を想像力によってつなぐ旅」とうたって賢治の本も展示されているが、いささか難解。

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(大久保好六「<東京>より 1930-36)

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(杉浦非水「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」1927年)

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(田沼武能 渋谷駅前広場1948年)

しかし、「1924年―大正13年」「昭和モダン街」「かつてここで―「ヱビスビール」の記憶」「20世紀の旅―グラフ雑誌に見る時代相」「時空の旅―新生代沖積層」の五つの部屋は、どこも興味深い写真やポスターなどで埋め尽くされていた。

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「記憶、、」は、篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ、小田原のどか、村山悟朗、マルヤ・ピリラ、
Satoko Sai+Tomoko Kurahara の作品が展示されている。

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「木村伊兵衛、、」は、小型カメラ・ライカを駆使した、日本近代写真の巨匠の没後50年展。
有名人のポートレイト、街の表情、秋田、パリや中国、、いぜん見た写真も多い。

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(木村伊兵衛展は写真ダメなので、チラシにある秋田おばこ1955年)

一枚の写真で、ひとや街の特徴を捉えて、僕は逆にこれらの写真によって、街や人のことを知ったような気がする。
母が貧しい生活のなかで、アサヒカメラをよく買ってきたのは、雑誌のなかの木村伊兵衛などの写真を見ながら心象トラベルをしていたのかもしれない。

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(森山大道 交差点(渋谷)1968-80)

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(大束元 「群集 上野駅」1968-69)

昭和の人々の写真には表情がある。
喜怒哀楽、その内実はさまざまであるが、それが表にはっきりと現れるところが、現代の人々の無表情と異なるような気がする。

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(堀野正雄「ガスマスクをつけた女学生の行進」1936年)

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(大束元「夜空の構成 数寄屋橋にて」1958年)

百年前の日本人が渋谷駅に佇む人をみて、あれはスマホといって、カメラと電話と道案内と百科事典と新聞と映画とテレビと、、を合わせたものだよ、と説明しても、とうてい理解できないだろうなあ。

Commented by chronoir2023 at 2024-04-21 20:22
saheiziさん、こんばんは。

「そういえば、芳野友子ってあの時代を象徴する存在だったね。
あの時代は、今に比べて、本当に奇妙きてれつな時代だった……」
そんなふうに回顧できる日が私の目が黒いうちに来ることを切に願います。
Commented by tanatali3 at 2024-04-22 07:16
佐平次さん
19世紀半ば電信機を発明したサミュエル・モールスやその他の人々は、写真機に興味を持っていたようですから、すでに未来において画像送信ぐらいの想像力は働かせられたのではないかと想像します。タイムマシンで会いにいって聞いてみたいですね。(笑)ちなみに日本の「竹取物語」は立派なSF話じゃありませんか。^^
Commented by saheizi-inokori at 2024-04-22 10:12
> chronoir2023さん、私の目の黒いうちは、そんなに長くなさそうです。
目障りな人ですね、ったく。
Commented by saheizi-inokori at 2024-04-22 10:14
> tanatali3さん、世界初のSF小説かもしれないですね。
Commented by Solar18 at 2024-04-22 16:05
アサヒカメラ、懐かしいです。元夫がよくカメラ雑誌を買っていました。木村伊兵衛さんの写真も好きでした。
Commented by saheizi-inokori at 2024-04-22 16:56
> Solar18さん、私もおかげでカメラはなかったけれど、アサヒカメラは見ました。ときどきヌード写真にドキドキしました。
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by saheizi-inokori | 2024-04-21 12:57 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(6)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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