ふ~っ!おもしろかった!
2024年 04月 13日
桜の散るのを待っていたかのように、あちこちでツツジが咲きだす。
坊主頭だったハクモクレンに柔らかい緑の葉っぱがさやさやと揺れて光っている。
起きているサンチはいつも腹をへらしている。
オバマが大統領になるのを、信じられない思いで待望する。
ギクシャクしていた二人がオバマ選挙で一致しよりを取り戻すのだ。
「オバマ(黒人)を大統領にする準備ができていない」、そのことばのおかしさ!
「カエルを大統領にする準備ができていない」とでもいうのだろうか。
テロ対策でオビンゼは憧れのアメリカのビザがでない。
母の助手ということで、イギリスに行くけれど、就労するために、偽装結婚をしようと、その資金集めに苦心する。
ハラハラドキドキのストーリ―もうまいものだ。
イフェメルが衝動的に浮気をしたことを知ったカート(裕福で才能のある白人)が、怒り狂って「そいつが欲しがるものをやったわけだ」という。
イフェメルは、いきなり軽はずみで、無頓着きわまりない衝動で「自分の欲しいものをわたしが取ったの。彼になにかをあたえたとしたら、それは付随的なものよ」と突っ込みをいれる。
セックスは女が男にあたえるもので女はもっぱら失うものだなんて!
ジェンダーの観点からも、随所で僕を教えてくれる。
しかし、なんといっても、
イフェメルの「人種の歯、あるいは非アメリカ黒人によるアメリカ黒人(以前はニグロとして知られた人たち)についてのさまざまな考察」というブログの記事を引用しつつ、明らかにするアメリカ社会における黒人問題こそ、この小説のもうひとつのテーマだ。
「前からみたらよくなった」ということばは、ヘイトが悪である以上、なくならない限り、意味をなさない。
アメリカ社会だけでなく現代ナイジェリア社会に対しても厳しい批判がある。
坊主頭だったハクモクレンに柔らかい緑の葉っぱがさやさやと揺れて光っている。
起きているサンチはいつも腹をへらしている。
少しボケが始まったかな。
いつものように土曜日の大掃除を終える。
きょうのマンション掃除のおじさんは、トミーヒルフィガーの可愛いピンクのポシェットにスマホだろうか、イヤフオンで聴いていた。
「かわいいですね」というとイヤフオンを外して「ありがとう」という。
528頁二段組、読了。
とても面白かった。
久し振りにメロドラマみたいな純愛物語を読んだ。
きょうのマンション掃除のおじさんは、トミーヒルフィガーの可愛いピンクのポシェットにスマホだろうか、イヤフオンで聴いていた。
「かわいいですね」というとイヤフオンを外して「ありがとう」という。
528頁二段組、読了。
とても面白かった。
久し振りにメロドラマみたいな純愛物語を読んだ。
二人の成長の物語でもある。
次々に登場する人物の性格設定と描写が、鋭くも愉快で、ちょっと意地が悪い。
人びとの会話も盗み聞ぎしているかのように、リアルで内容も辛らつだ。
とくに底意地の悪い人を描くうまさ!
次々に登場する人物の性格設定と描写が、鋭くも愉快で、ちょっと意地が悪い。
人びとの会話も盗み聞ぎしているかのように、リアルで内容も辛らつだ。
とくに底意地の悪い人を描くうまさ!
オバマが大統領になるのを、信じられない思いで待望する。
ギクシャクしていた二人がオバマ選挙で一致しよりを取り戻すのだ。
「オバマ(黒人)を大統領にする準備ができていない」、そのことばのおかしさ!
「カエルを大統領にする準備ができていない」とでもいうのだろうか。
テロ対策でオビンゼは憧れのアメリカのビザがでない。
母の助手ということで、イギリスに行くけれど、就労するために、偽装結婚をしようと、その資金集めに苦心する。
ハラハラドキドキのストーリ―もうまいものだ。
イフェメルが衝動的に浮気をしたことを知ったカート(裕福で才能のある白人)が、怒り狂って「そいつが欲しがるものをやったわけだ」という。
イフェメルは、いきなり軽はずみで、無頓着きわまりない衝動で「自分の欲しいものをわたしが取ったの。彼になにかをあたえたとしたら、それは付随的なものよ」と突っ込みをいれる。
セックスは女が男にあたえるもので女はもっぱら失うものだなんて!
ジェンダーの観点からも、随所で僕を教えてくれる。
しかし、なんといっても、
人種が問題にならなかったとあなたがいう唯一の理由は、そうじゃなかったとあなたが思いたいからよ。私たちはみんなそう思いたいのね。でもそれは嘘。わたしは人種が問題ではない国からやってきた。自分が黒人だと思ったことはなくて、アメリカに来て初めて黒人になった。アメリカで黒人であるあなたが白人と恋に落ちるとき、ふたりきりのとき人種は問題にならない。(略)でも屋外に一歩足を踏み出したとたん、人種が問題になってくる。問題があっても、口に出さないのは、まわりに心地よくいさせたいからに過ぎない。
イフェメルの「人種の歯、あるいは非アメリカ黒人によるアメリカ黒人(以前はニグロとして知られた人たち)についてのさまざまな考察」というブログの記事を引用しつつ、明らかにするアメリカ社会における黒人問題こそ、この小説のもうひとつのテーマだ。
「前からみたらよくなった」ということばは、ヘイトが悪である以上、なくならない限り、意味をなさない。
アメリカ社会だけでなく現代ナイジェリア社会に対しても厳しい批判がある。
日本人の僕にも黒人差別意識はあった。
この小説を読んで、それがかなり減ったように思う。
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jyon-non3 at 2024-04-13 13:04
小気味良さそうな御本ですね。ご紹介に感謝です。
読んで見なくては.(^^♪
読んで見なくては.(^^♪
3
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jyon-non3 at 2024-04-13 14:21
遅くなりましたが先だって6日の日にかかれた川勝知事の発言について・・
サヘイジさんのご意見に賛成です。
直ぐに書こうと思いながら雑用に追われ今になりました。
この時代、直ぐに上げ足をとるような風潮になりちょっとの事でも激しく糾弾されますね。
川勝さん以外の事でも。
鋤あらばすぐはやしたて囲い込むように批判のターゲットにする。
わざわざ他の知事までコメント出してね。
もっとたおやかな心になって欲しい。
もし、自分がされる側だったらどう対応するんでしょう。・・・
サヘイジさんのご意見に賛成です。
直ぐに書こうと思いながら雑用に追われ今になりました。
この時代、直ぐに上げ足をとるような風潮になりちょっとの事でも激しく糾弾されますね。
川勝さん以外の事でも。
鋤あらばすぐはやしたて囲い込むように批判のターゲットにする。
わざわざ他の知事までコメント出してね。
もっとたおやかな心になって欲しい。
もし、自分がされる側だったらどう対応するんでしょう。・・・
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saheizi-inokori at 2024-04-13 15:02
> jyon-non3さん、読みごたえ十分、面白いですよ。
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saheizi-inokori at 2024-04-13 15:11
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stefanlily at 2024-04-15 01:39
こんばんは、
Monster's Ballって映画がありましたが。邦題は「チョコレート」で、船で指導教官やってた白人男性(妻は温和しいフィリピン人…珍しいw、陽気な女性が多いのに)に「原題と違うの」と言ったら「ハル・ベリーのような(美人の)黒人女性をチョコレートと呼ぶんだ」と教えてくれました。「息子がチョコをよく食べていた、ハル・ベリーは『黒人が太っていたら駄目よ!』と叱っていた事を後悔してた。他にも重要な場面でチョコアイスが出てくるので、貴方が教えてくれたのと3通りの意味があると解釈出来る」と言いました。良い映画ですよ。オスカー像を初めて手にした黒人女優(受賞したのに『マミー』を演じた女優はオスカー像を貰ってない)だったかな。
Monster's Ballって映画がありましたが。邦題は「チョコレート」で、船で指導教官やってた白人男性(妻は温和しいフィリピン人…珍しいw、陽気な女性が多いのに)に「原題と違うの」と言ったら「ハル・ベリーのような(美人の)黒人女性をチョコレートと呼ぶんだ」と教えてくれました。「息子がチョコをよく食べていた、ハル・ベリーは『黒人が太っていたら駄目よ!』と叱っていた事を後悔してた。他にも重要な場面でチョコアイスが出てくるので、貴方が教えてくれたのと3通りの意味があると解釈出来る」と言いました。良い映画ですよ。オスカー像を初めて手にした黒人女優(受賞したのに『マミー』を演じた女優はオスカー像を貰ってない)だったかな。
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saheizi-inokori at 2024-04-15 08:48
by saheizi-inokori
| 2024-04-13 12:44
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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Comments(6)