春の夕べの懐かしさ
2024年 03月 03日
弟と二人兄弟だったから、ひな祭りは童謡の世界の話だった。
娘には義父母にもらった雛壇を飾った。

東京新聞の「東京俳壇」、石田郷子選で、渋谷区にお住いの山口照男さんの
春に限らず夏も秋も冬も、夕方は、ちょっと寂しさも伴う懐かしさを感じさせる。
でも、この句は、冬の夕べや夏の夕べ、秋の夕べでも成立しそうもない。
母と春、暖かい家族の団欒、それに長い冬のあとの春の喜びが加わって、ひときわ懐かしいのだ。

夕方の散歩をしていて、道沿いの家からテレビの音や台所の匂いなどが聞こえてくる。
春はいろんなおめでたい行事があるから、すき焼の季節でもある。
井の頭公園の近くに住んでいた頃、休日の夕方、満開の桜の下をジョギングして帰るときに、どこかの家からすき焼の匂いがしてきたことが、強烈な思い出になっている。
そこで、亡妻や子供たちといっしょに暮らした最後の日々を過ごしたことが、背景にあるのだと思う。
子供たちのお祝いというと義母が赤飯を作ってかけつけてくれた(泊まらずに帰る)ことなども。

カミさんがひな祭りのご馳走に蛤をみたら、桑名産の見事な大きさのが百グラム450円とかで、一個が百グラム以上、とうぜん買わなかった由。
名古屋にいるときに、部下が桑名に蛤を食いに行きましょうと誘ってくれたのに、蛤は砂がジャリっとするからいやだなどとへそ曲がりのことをいって断った。
彼らなりに、僕に近づこうとしてくれたのに、何が気に入らなかったのか、バカな男だった。

シュークリームとショートケーキのどっちがいい?と聞かれて迷っていたら、半分づつ切ってくれた。
どっちもうまい。
藤本和子の訳したミステリ「女刑事の死」(ロス・トーマス)を読み始めた。

もしかしたら、前に読んだことがあるかもしれないと思ったけれど、130頁ほど読んだ限りでは、既読感はない。
優秀な殺人課の女性刑事が、自分の車を走らせようとした瞬間、爆発し、即死する。
上院の調査監視分科委員会の顧問をしているベンジャミンは、愛する妹の突然の死の真相を探るために帰郷する。
妹が多額の生命保険を兄に遺していたこと、豪邸を購入していたことなど、それまで知らなかった妹の一面が分かって来る。
地方紙の老記者に話を聞くために、夕食をねだられる。
それが、大きな厚いポーターハウスをミディアムレアで、アスパラガス、エビのカクテル、ウオッカマティニ、ワインはブルゴーニュをひと壜、食後にはコニャック、葉巻も、というのだ。
僕も若かりし頃、こんなのを粋がって食ったことがある(会社の金で!)。
久しぶりに帰郷して、街の変化を確かめる。
小説の既読感はないけれど、ずいしょに既視感を感じる。
娘には義父母にもらった雛壇を飾った。

東京新聞の「東京俳壇」、石田郷子選で、渋谷区にお住いの山口照男さんの
母のごと春の夕べはなつかしきに共感した。
春に限らず夏も秋も冬も、夕方は、ちょっと寂しさも伴う懐かしさを感じさせる。
でも、この句は、冬の夕べや夏の夕べ、秋の夕べでも成立しそうもない。
母と春、暖かい家族の団欒、それに長い冬のあとの春の喜びが加わって、ひときわ懐かしいのだ。

夕方の散歩をしていて、道沿いの家からテレビの音や台所の匂いなどが聞こえてくる。
春はいろんなおめでたい行事があるから、すき焼の季節でもある。
井の頭公園の近くに住んでいた頃、休日の夕方、満開の桜の下をジョギングして帰るときに、どこかの家からすき焼の匂いがしてきたことが、強烈な思い出になっている。
そこで、亡妻や子供たちといっしょに暮らした最後の日々を過ごしたことが、背景にあるのだと思う。
子供たちのお祝いというと義母が赤飯を作ってかけつけてくれた(泊まらずに帰る)ことなども。

カミさんがひな祭りのご馳走に蛤をみたら、桑名産の見事な大きさのが百グラム450円とかで、一個が百グラム以上、とうぜん買わなかった由。
名古屋にいるときに、部下が桑名に蛤を食いに行きましょうと誘ってくれたのに、蛤は砂がジャリっとするからいやだなどとへそ曲がりのことをいって断った。
彼らなりに、僕に近づこうとしてくれたのに、何が気に入らなかったのか、バカな男だった。

シュークリームとショートケーキのどっちがいい?と聞かれて迷っていたら、半分づつ切ってくれた。
どっちもうまい。
藤本和子の訳したミステリ「女刑事の死」(ロス・トーマス)を読み始めた。

もしかしたら、前に読んだことがあるかもしれないと思ったけれど、130頁ほど読んだ限りでは、既読感はない。
優秀な殺人課の女性刑事が、自分の車を走らせようとした瞬間、爆発し、即死する。
上院の調査監視分科委員会の顧問をしているベンジャミンは、愛する妹の突然の死の真相を探るために帰郷する。
妹が多額の生命保険を兄に遺していたこと、豪邸を購入していたことなど、それまで知らなかった妹の一面が分かって来る。
地方紙の老記者に話を聞くために、夕食をねだられる。
それが、大きな厚いポーターハウスをミディアムレアで、アスパラガス、エビのカクテル、ウオッカマティニ、ワインはブルゴーニュをひと壜、食後にはコニャック、葉巻も、というのだ。
僕も若かりし頃、こんなのを粋がって食ったことがある(会社の金で!)。
久しぶりに帰郷して、街の変化を確かめる。
小説の既読感はないけれど、ずいしょに既視感を感じる。

最初のひな祭りの写真。素敵です。お玄関かしら。
ぽっと心が温かくなり春を運んでくれました。
塩を食う女たち
図書館で借りてきました。読むのが楽しみです。
ぽっと心が温かくなり春を運んでくれました。
塩を食う女たち
図書館で借りてきました。読むのが楽しみです。
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今日久しぶりに奥さんと出かけたついでの外食で韓国レストランの「ハーフ&ハーフ」。
それにつけても(熱々の)石焼ビビンバと(氷入りの)韓国冷麺の組合せは大失敗なり。
ハーフとフーフは組合せ次第かしら・・・?。
それにつけても(熱々の)石焼ビビンバと(氷入りの)韓国冷麺の組合せは大失敗なり。
ハーフとフーフは組合せ次第かしら・・・?。
サワディ〜カ〜 雛祭のお供え、焼きそばで我慢してもらいました。^^
> たまさん、失敗?私にはうまそうにみえますよ。
> takoomesanさん、焼きそばを食うお雛様もまた良き哉!
by saheizi-inokori
| 2024-03-03 12:29
| よしなしごと
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