「黒い海 船は突然、深海へ消えた」(伊澤理江)

夏日に迫る暑さから、一転真冬になると、テレビの予報ではいつものように、「暖かくしてお過ごしください」という、ホームレスに聞かせたくないセリフを撒き散らす。
しかし、けさは温かいではないか。

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保湿剤をぬるんだって、ストーブも暖房もなしでスッポンポンになってもヘイチャラ、今は素足でパソコンに向かっている。
晩酌の後、食器をすべてキッチンに運び、就寝前に30分ほど「スワイショー」や「ゆる体操」「足指のグーチョキパー」などをする。
朝のストレッチ&筋トレと相まって、体が温かくなっているのかもしれない。
パソコンをしながらの貧乏ゆすりもずっと続けているし、片足立ちは3分、日によっては5分以上(それぞれ)も続けられて、朝飯が遅くなるほどだ。
リビングは部屋干しの洗濯物が満艦飾。
毎日の散歩もあるし、体を動かすことはいいことだ。

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桜餅、子供のころにこんなうまいものを食ったことがあったかなあ。

第45回講談社本田靖春ノンフィクション賞第54回大宅壮一ノンフィクション賞第71回日本エッセイスト・クラブ賞日隅一雄・情報流通促進賞2023 大賞受賞作!
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2008年6月23日、犬吠埼の東350キロの洋上でパラシュートアンカーを降ろして停泊中の漁船、第58寿和(すわ)丸135トンが、突然激しい2度の衝撃を受けた後、傾きだして、わずか1~2分で転覆、生存者3人、遺体収容4人、行方不明13人という、痛ましい惨事となった。

生存者は大量の重油の中を泳いで全身真っ黒になり、救助に向かった船からも黒い重油の拡がりが目撃された。
当時の波や風の状況から、また衝撃音や重油の拡散状況から、生存者や関係者は、何か(たとえば潜水艦)がぶつかつて船体が壊されたと推測するが、国土交通省の運輸安全委員会(事故発生当時の管轄であった海難審判理事所を吸収して出来たばかり)は、三年ものちに、しかも3・11直後に、事故の原因を「荷物の積み方が悪く不安定かつ右に傾いていた船体に、右から大きな波が打ち込み、放水口も機能していなかったため」に転覆したと、発表する。
さらに流れ出た重油は全体で一斗缶一つ分ほどにとどまるとした。

荷物積載の不備、放水口の詰まりなどは考えられないと、漁船関係者は怒りをもつて異議を唱える。
また、全身真っ黒になって泳いだことや、油で滑る身体を引き揚げたことなどは、一斗缶一つの油では説明できない。

関係者は国会においても、海底探査をして沈没船の状況を調査するように嘆願するが、国は動かない。

なんだか日航123便を思わせる。


真実を見極めるために、3•11大震災やコロナ禍のなかで、必死になつて、冷静客観的な調査を続ける筆者。
いよいよ謎の解明なるか?
今日読み終えることができるかな。

Commented by jyariko-2 at 2024-02-21 11:52
体を動かすと若返りホルモンが出るんですって
saheiziさん何処までお若く成られるのか楽しみですー

不可解な事故事件 不可解にしておきたい何かがあるのでしょうね
Commented by saheizi-inokori at 2024-02-21 17:30
> jyariko-2さん、筋肉も大事なんですね。
他にも同じような海難事故があるのです。
ヒドイです。
Commented by eblo at 2024-02-21 18:39
海の中には潜水艦、空には戦闘機。
見えないし素人には分からないけれど本当は信号機が必要な状況なのかもしれない。
ほとんどの国が「国防」を名目に武器商人に貢献しているのだから。
いつでも最初は船長や機長の責任、チグハグな部分が表に出てくると他の原因が噂として出てきて終了。
日航機もえひめ丸もこの漁船も真実が分かったと思えない。
多分民間人が関係するすべての事故扱い事件の真相は㊙になっているのでは。
他の記事を読んでも特に日本は原因解明にへっぴり腰丸出しの気がする、
国民の命より米国様大事の国に生きる日本国民の悲劇。
Commented by saheizi-inokori at 2024-02-22 09:27
> ebloさん、ほんとに日本政府のへっぴり腰は犯罪的ですね。
情報公開もひどすぎます。
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by saheizi-inokori | 2024-02-21 09:36 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori