かたみ

けさは6時前に起きて、すぐダッシュ、トイレと洗面所のいろいろ磨きだけをして、全身保湿剤を塗って飛び出した。
日中17度まで暖かくなるというので、空色のコーデュロイを履き、亡き友人の形見にもらった明るいグレーのセーターを着て、ダウンはやめて薄緑色のアノラック。
そのうち、本格的に寒くなるだろうと思っていたのに、もう春一番の予報、冬ぶとんは出番を失した。

かたみ_e0016828_07313976.jpg

早起きして目指したところは、代り映えもしない循環器内科の病院。
7時20分着、二番、つぎつぎに現れるのは皆老人、しかもジイサンばかり、ムッツリと座っている。

かたみ_e0016828_07352938.jpg

きのう散歩していて、新発見!
近所の園芸高校の周りを一周するのは、四角形ではなくて、五角形だった。
もう何年もまわつていたのに、四角形だと思いこんでいたのだ。
いつたい一周何歩かと歩数計を見ながら歩いて、そのことに気づいたというわけ、アホかいなだね。
でも、建物の周りは四角形だと思いこみやすいのは、僕だけだろうか。
一周は二千歩、これはだいたい予想通りだった。

かたみ_e0016828_18193827.jpg
(品川駅で。汚れていたのが残念)

祖母の歌。
亡き姉のかたみにたびし忍び駒かけて弾けども慰まずして
忍び駒は、三味線につけて音を低くする効果があるらしい。
僕が祖母と伯母で覚えているのは、琴を弾く姿で、三味線もやったとは知らなかった。
伯母が亡くなったときに、遺された琴を引き取って、引越しのたびに持ち歩いたが、誰も弾こうとはしなかった。
けっきょく、もてあまして、杉並にいたときに、家の前の小学校に寄付をした。
校長だったか教頭だったかがお礼の挨拶にきて、かえって恐縮した。
今も子供たちの手にかかることがあるだろうか。
僕は、琴柱をたてて調律してもらって、「さくらさくら」とか「六段の調べ」の最初だけ悪戯弾きをしたことがある。

かたみ_e0016828_18101289.jpg

母の句。
緑色のスタジオ座布団春寒し
NHKにでも見学にいったのか。
琴を寄贈した学校を詠んだ句もある。
春の夜をあかあか点る小学校
孟母三遷の教えじゃないけれど、小学校の正門の前の家は、きっと静かで住み心地がよかろうと思ったのに、その細い道が大型バスの駐車場からの通り道で、朝早くから騒音と振動に悩まされるとは思いもしなかった。
それにしても、長い別々の暮らしの後、ようやく母といっしょに暮らした家は、今となると懐かしい。
猫の額と言ったら、猫が怒りそうな小さなスペースにめぐらした垣根に郁子(むべ)が這わしてあって、母の遺句集の題名は「郁子」となっている。
冬の句だが、
郁子の実の翳ある赤となり師走

Commented by takoomesan at 2024-02-14 00:12
サワディ〜カ〜  こちらは最高気温36度。まだまだあがります。こっちの温度、もろて欲しい!!!!
Commented by at 2024-02-14 06:48 x
柔道の阿部姉妹は日体大なんですね。
兄さまを見ると、いつも桜木健一を思い出します。
「柔道一直線」は楽しいドラマでした。

Commented by saheizi-inokori at 2024-02-14 09:47
> takoomesanさん、きのうは17度、きょうもかな、このくらいが最適です。
なにかに利用できないのかな。
Commented by saheizi-inokori at 2024-02-14 09:49
> 福さん、安倍兄妹、どちらも目が可愛いですね。
こわもての感じがないなあ、漫画の主人公みたいです。
私はイガグリ君で育ちました。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by saheizi-inokori | 2024-02-13 07:40 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31