かたみ
2024年 02月 13日
けさは6時前に起きて、すぐダッシュ、トイレと洗面所のいろいろ磨きだけをして、全身保湿剤を塗って飛び出した。
日中17度まで暖かくなるというので、空色のコーデュロイを履き、亡き友人の形見にもらった明るいグレーのセーターを着て、ダウンはやめて薄緑色のアノラック。
そのうち、本格的に寒くなるだろうと思っていたのに、もう春一番の予報、冬ぶとんは出番を失した。
早起きして目指したところは、代り映えもしない循環器内科の病院。
7時20分着、二番、つぎつぎに現れるのは皆老人、しかもジイサンばかり、ムッツリと座っている。
きのう散歩していて、新発見!
近所の園芸高校の周りを一周するのは、四角形ではなくて、五角形だった。
もう何年もまわつていたのに、四角形だと思いこんでいたのだ。
いつたい一周何歩かと歩数計を見ながら歩いて、そのことに気づいたというわけ、アホかいなだね。
でも、建物の周りは四角形だと思いこみやすいのは、僕だけだろうか。
一周は二千歩、これはだいたい予想通りだった。
亡き姉のかたみにたびし忍び駒かけて弾けども慰まずして忍び駒は、三味線につけて音を低くする効果があるらしい。
僕が祖母と伯母で覚えているのは、琴を弾く姿で、三味線もやったとは知らなかった。
伯母が亡くなったときに、遺された琴を引き取って、引越しのたびに持ち歩いたが、誰も弾こうとはしなかった。
けっきょく、もてあまして、杉並にいたときに、家の前の小学校に寄付をした。
校長だったか教頭だったかがお礼の挨拶にきて、かえって恐縮した。
今も子供たちの手にかかることがあるだろうか。
僕は、琴柱をたてて調律してもらって、「さくらさくら」とか「六段の調べ」の最初だけ悪戯弾きをしたことがある。
母の句。
緑色のスタジオ座布団春寒しNHKにでも見学にいったのか。
琴を寄贈した学校を詠んだ句もある。
春の夜をあかあか点る小学校孟母三遷の教えじゃないけれど、小学校の正門の前の家は、きっと静かで住み心地がよかろうと思ったのに、その細い道が大型バスの駐車場からの通り道で、朝早くから騒音と振動に悩まされるとは思いもしなかった。
それにしても、長い別々の暮らしの後、ようやく母といっしょに暮らした家は、今となると懐かしい。
猫の額と言ったら、猫が怒りそうな小さなスペースにめぐらした垣根に郁子(むべ)が這わしてあって、母の遺句集の題名は「郁子」となっている。
冬の句だが、
郁子の実の翳ある赤となり師走
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takoomesan at 2024-02-14 00:12
サワディ〜カ〜 こちらは最高気温36度。まだまだあがります。こっちの温度、もろて欲しい!!!!
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福
at 2024-02-14 06:48
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saheizi-inokori at 2024-02-14 09:47
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saheizi-inokori at 2024-02-14 09:49
by saheizi-inokori
| 2024-02-13 07:40
| わが母と祖母の遺したまいしうた
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Comments(4)