平潟温泉アンコウ旅(1)
2024年 02月 04日
遠足の前の夜みたいに、ワクワクして早くから目が覚めた。
北茨城の平潟温泉に鮟鱇鍋を食いにレッツラゴー!
子供の遠足とちがうのは、何種類もの薬や保湿剤などをリュックに詰め込むこと、ミカンやキャラメルはなし。
僕は品川駅始発、特急ひたちの指定はOちゃんが取ってくれたので、チケットレス、がら空きだけど。
東京駅からOちゃんとS君が乗車、上野でМ君、Oちゃんが買い込んできた弁当と酒やビールでますは乾杯!
四人それぞれ食べる速さが違って僕がいちばん速い。
走る列車で酒を飲む嬉しさ!
我は百閒の末裔なり。
仙台にいた独身時代、休みの日に四合瓶を窓際において山形や原ノ町などにいつてはそのまま帰るなんてことをたびたび、国鉄に入社したのは、何を隠そう、単純に汽車が好きだったのだ。
周りに迷惑にならないように声を潜めているつもりでも話が弾むとついつい笑い声が高くなる。
磯原で各駅に乗り継ぎ、ホームでのしばしの待ち時間に片足立ちの競争、酔がまわつてー分やつと、М君に完敗。
各駅先頭で運転台、昔のそれとの違いが興味深い。
窓外には海。
一駅で大津港駅下車。
水戸からKさんが合流、旧知の宿の手配をしてくださった酒豪の女性だ。
農産物直売所に寄りながら歩いて三十分ほどで港に面した宿につく。
港を見下ろす八幡様の神主をしている宿。
みんなはすぐに風呂に入るけど、僕はお参りに石段を上がる。
小さいけれどふる錆びた趣のある神社で柏手をうつ。
正面の階段は急に過ぎるので、脇道を降りて港へ。
カモメやカラスの鳴き声のほかは静かな港をぶらつく。
外海を見たくて、堤防を上がろうと思ったけど、無理せず波の音だけを聞く。
皮膚疾患に良いという温泉に一人ゆっくり浸かる。
熱くなくぬるくなく、なんとも心地よい。
早めの晩餐が始まる。
水戸から遅れてきたО君も参加、六人の宴会。
メニューを見るだけでもうヨダレ。
新鮮な魚、あん肝、ほうれん草、何もかもうまい。
ハマグリも甘みを感じさせて、絶品。
お目当ての鮟鱇、どぶ汁が煮立つころには、すでに酒もご馳走も腹いっぱい、茶碗蒸しもうまかったし。
それでもお目当ては何回もお代わり!
OちゃんとKさんがゴソゴソやつてたかと思ったら、サプライズでS君の還暦祝い、さらに僕まで誕生月祝いで、タスキをかけさせられる。
スペインのワインであらためて乾杯!
還暦なんて、赤いチャンチャンコの大先輩と思っていたのに、若いなあと心から思う傘寿である。
昼からどんだけ飲んだのか、愉快は極まれど、まだまだ飲める。
部屋に移って、こんどは焼酎を啜りつつ、近頃JRにも流行りだしたという「副業」なる面妖な制度の話を聞く。
正規の仕事のあとで、関連会社の時間勤務をして金を稼ぐのだという。
正規の仕事だけでも血反吐を吐く思いをして、しかも貧乏暮らしをしていた身には異次元別世界のおウワサ、呆れてものがいえない。
彼らの話のはしばしに窺われるデジタルな、先進的な職場環境も、仕事と人間という本質から離れた思いつき的なものに見えて、愉快に水をさされる。
深刻にならないうちに、自分の部屋に引き上げた。
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ikuohasegawa at 2024-02-04 16:34
お若いお仲間とのアンコウ旅。
とても楽しそうです、ようございましたね。
カイイ、カイイがでませんように。
とても楽しそうです、ようございましたね。
カイイ、カイイがでませんように。
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saheizi-inokori at 2024-02-04 17:01
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stefanlily at 2024-02-04 18:40
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福
at 2024-02-05 06:31
x
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saheizi-inokori at 2024-02-05 10:24
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saheizi-inokori at 2024-02-05 10:29
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nanamin_3 at 2024-02-05 12:51
むか~し、新橋で不味いアンコウ鍋を食べて以来、アンコウは嫌いでした。
福島転勤についていった折、茨城のアンコウをたべましたが、別物でしたね。
大津は他の魚介も美味しいでしょうね。
くぅ~、垂涎…。
福島転勤についていった折、茨城のアンコウをたべましたが、別物でしたね。
大津は他の魚介も美味しいでしょうね。
くぅ~、垂涎…。
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20070707open at 2024-02-05 16:28
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saheizi-inokori at 2024-02-05 18:26
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saheizi-inokori at 2024-02-05 18:29
by saheizi-inokori
| 2024-02-04 14:15
| ニューヨーク会
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